格闘技の魅力の一つにストレス解消というものがあると思います。
そしてそれはメンタルヘルスに繋がるのだと私は思います。
1.心の病気とメンタルについて
最近有名芸能人の自死するニュースが続いています。
「なんで?どうして?」と人は思うでしょう。
容姿に優れて、特技があったり、有名で人気もありみんなが羨むようなそんな人生なはずなのに、あっさりと自分で命を絶ってしまう。
きっと本人以外、理解できないのだと思います。
日本における自殺者は年間2万人程度と昔見たことがあります。
交通事故死する人は1万5千人ほど、どちらもそんなに多いのか?と驚くのですが、交通事故死よりも自殺者が多いというのはある意味衝撃的でした。
我々も生きていれば嫌なこともあるし、辛いこともたくさんあります。
ひとつだけであれば何てことない事も、重なったり、連続したりするとメンタルがやられてしまうのです。
そうしてしまうと、やる気がなくなったり、仕事ができなくなったり、最終的にはうつ病になってしまったり、精神を病んでしまう事もありえるのです。
私も、決して強い人間ではないので、落ち込んだり辛いと感じることも多々あります。
以前は思わなかったのですが、自分はもっと能力が高くて仕事もバリバリできて、、と思っていましたが、そうでもない事に気がついてしまった訳です。
そうなってくると、家族をどう養おう?もし自分が仕事を逃げ出したら、どうやって暮らしていこう?会社が潰れたら、リストラされたら?
若い頃は特に思わなかったのに、年と共にそんな不安がよぎるようになります。
夢と希望の底が見えたら、それこそそれは絶望に感じてしまうのですね。
そしてほんの小さな綻びが、その人のメンタルヘルスを害してしまい、自信を失い、精神的に追い詰められてしまう事もあるのです。
私の場合は、週に1回は少なくとも何らかの理由で落ち込んだりします。
落ち込みっぱなしであれば、その内心が壊れてしまうと思います。
2.メンタルケアとしての空手、格闘技
ネットで調べればすぐわかると思いますが、メンタルがやられてしまう人は結構真面目な人が多いそうです。
責任感が強い、我慢強い、根性があるそんな風に思われている人の心のダムが決壊してしまうと、元に戻すのが結構難しいのだそうです。
それこそ、医者に行ったり、カウンセラーに話を聞いたりですね。
人には言えない不安や不満は誰にだってあると思います。
仕事上の悩みは年をとれば取るほどに重くなりますし、家庭だっていつも順調というは無いでしょう。人付き合いにつかれ、いろんな問題を抱え、
「もう嫌だ!!」
「楽になりたい」
「一人になりたい」
「消えてしまいたい」
と思ってしまうのでしょう。
人が聞いたら、何だそんなことか?程度に思う事も、
本人は弱っているので、もっと重く考えてしまう訳です。
まずはストレス解消方法が大事だと思います。
2-1.ストレス解消方法
弱ったメンタルはそれ用の薬もあるようですが、まず我々がやれる処方の一番は寝ることだそうです。
寝ることで体調は整えられるのですね。
それ以外にもこんな方法でメンタルケアをしたりできます。
単純に言えば所謂ストレス解消法ってやつですね。
かなり初期段階ならば有効です。
・ギャンブル・・賭け事に熱くなれる
・買い物・・嫌な時も買い物すれば楽しい
・お酒・・お酒さえあれば忘れられる
・スポーツ・・汗をかいたら気分も良い
・カラオケ・・歌を歌えばすべて忘れる
・旅行・・非日常の何処か遠くに行きたい
・食事・・美味しいものを食べたら忘れられる
・寝る・・寝ている間は忘れられる
まぁ、こんな感じのことでストレス解消、ひいてはメンタルケアを行う人も多いと思います。
2-2.ストレス解消方法の弊害
上記でストレス解消方法について書きましたが、弊害もあります。
こんな悪さをしてしまうのです。
・ギャンブル・・お金がなくなる、負けると余計なストレス!
・買い物・・お金がなくなる。買うことが目的になる
・お酒・・飲み過ぎは体を壊す
・スポーツ・・やりすぎると疲労がたまる
・カラオケ・・音痴だった時、助けにならない
・旅行・・お金がなくなる
・食事・・食べ過ぎると太る
・寝る・・時間がなくなる。自己嫌悪になる
つまりどのパターンであったとしてもやはり一長一短あるのですね。
深くやれば良いかというとそうでもないし、飽きてしまったら、最早メンタルに何も響かなくなってしまいます。
3.空手でメンタルケア
武道を通じて、メンタルケアを行うのです!
メンタルケアとしての空手、格闘技は非常にアリだと思います。
では、その理由を書いてみたいと思います。
3-1・武道の考えは、格闘術プラス精神修行!
だそうです。
格闘技と武道が違うのは、教育的観点、精神的観点が含まれるから違うのだそうです。
例えばお互いに正座をして、礼をする。
そんな挨拶ですら、自分を見つめ直すきっかけにすらなるのです。
堂々と人に頭を下げられるって大人になると中々無いと思います。
※私は上司やお客さんに、しょっちゅう頭下げてますが、、、。
たったそれだけの事なのですが、心の荷が下ろせるのです。
空手から学ぶのって子供だけじゃないのだなと私は思います。
3-2.悩んでる場合じゃない空手練習
空手の練習時は、余計なことを考えません。
というか考えている時間もありません。
何しろ油断したら、殴られてしまうし、緊張感が常にあります。
また突き一つ、蹴り一つであっても、
本気で練習していると、とても他の事なんて考えられません。
それがもし、実生活の中で、本当に嫌で落ち込むような事であったとしても、空手の練習中には不思議と何も考えなくなります。
一言で言えば、「気が紛れる」ということになります。
3-3.白の空手衣は防御の証!
意外に思うかもしれませんが、空手衣、つまり空手道着を着ると身が引き締まるというか、防御力が上がった気になるのです。
帯を締めると何というか、心が引き締まるのです。
私はオカルト主義は無いですし、たかが布の話と思われるかもしれません。
ですが、キックボクシングの時とは、明確に違います。
空手衣を着て、帯を締めるだけで、自分の防御力は格段にアップした感じになります。
身が引き締まる!という状態を体感すると、実生活の防御力もちょっと上がる気がします。
まぁ、私だけかもしれませんが、、、。
4.キックボクシングでメンタルケア
キックボクシングはキックボクシングでメンタルケアに持ってこいの格闘技です。
4-1.殴り合いは生きてる証明
殴り合いとかくと、何だか危険な感じですが、要するにスパーリングです。
緊張感はMAXで、疲労も痛さも、そして充実感もMAXです!
ツイッターでもよく見かけるのですが、スパーをしたあとの感想って、
「俺は生きてるぞ!」
っていう感想になる人結構いませんか?
実は私もそうなんです。
なんでだか分からないのですが、楽しかったとか、痛かったとかもあるのですが、一言で言うと「俺は生きている!」って事になるのです。
生きてる実感を感じている人間は、非常にポジティブです。
「イケイケ!ドンドン!」になっている状態です。
スーパーマリオのスターを取った時の状態です。
超メンタルケアですよ。
4-2.ぶん殴る!蹴り上げる!
空手のそれと違ってキックの場合は、グローブをつけているので結構打ち込み練習もやります。
打ち込みは思い切りサンドバッグとかに打ち込むわけですから、その感触はほかの何物にも変えられません。
これは単純にストレス解消にはもってこいです。
気持ちがいいのです!
要するに思い切りぶん殴って、蹴っ飛ばす!事が必要なんです!
こんなに強い攻撃を打てる自分が弱いわけがない!と気が付くことでしょう!
思い切り打ち込む、蹴り込む練習って自分の持てる力を発揮できると、「あれ?捨てたもんじゃないな!」と思えるのです。
体も強くなると、心も一緒に強くなれます。
4-3.人生の主役は自分自身だ!
一度きりの人生、その主役は紛れもなく自分です。
キックボクシングも試合とかに出ると、不安も常につきまといます。
でも、自分を信じて技を磨いて、トレーニングするわけです。
そしてリングに立ったら、キラキラと眩しい世界があるのです。
この世界を知っているのならば、悩み事とか本当にどうでもよくなります。
そして、主役が自分であることを思い出します。
ダメならダメでもいいじゃんか!
俺には居場所があるのだから!と思えるのではないでしょうか。
5.終わりに
とある有名な格闘芸人さんが言っていました。
誰かに何を言われても何も思わない。
「何故なら俺は本気になればお前をいつでも倒せる!」
からだそうです。
これは私も実はそう思います。
とはいえ、本気で倒したらそれは本当に頭の悪い奴です。
いつでも倒せるけど、敢えて倒さず泳がせる!というのができるのです!
これは心に余裕を生み出します。
空手にせよキックにせよ、強くなるという事は、体や力だけではないのです。
私は武道や格闘技をすると強くなった事で、余裕を持った生活を送れるのです。
少なくとも車に煽られてもイラッとしにくくなりましたし、朝の満員電車で喧嘩をするようなイライラ社会人にはなりたくないですよね。
空手格闘技でなくても良いと思います。
私は、空手やキック以外にも釣りやゴルフが大好きです。
自分がのめり込めるものがあれば、普段生きている世界とは別の世界があればメンタルケアができるものではないのでしょうか。
メンタルがやられて元気が出ない時もあると思います。
でもそんな時だからこそ、頭空っぽになれる格闘技が非常に有効であったりします。
メンタルは誰も知らないところであっさりやられるものです。
変に気負わずに、空手やキックの門を叩いてみるのも良いかもしれませんよ!