カラテウサギの全て空手で解決するブログ(格闘編)

いい年した中年が、突然格闘技・空手にハマった!というブログです

【体験談】フルコンと伝統派空手で感じた5つの相違点について

フルコンと伝統派の違いについて、色々ありますが実際のところこんな部分が違います。

 

1.フルコンと伝統派の違い、相違点

そもそもの違いについては、過去の記事に書いてみたので、よかったらご参考にどうぞ

伝統派空手とは何だ?寸止め?顔面あり?フルコンとの違いは?

会社の空手の先輩達はフルコンタクト空手なので、一緒に練習していると結構違いを感じますが、ルールがどうとか練習がどうとかは置いておいて、私が感じた部分を少し書きたいと思います。

2.実際に体感した相違点

実際に体感した相違点を記載したいと思います。

2−1.実際に当てるということ

伝統派は「寸止め」フルコンタクト空手は「実際に当てる」とよく言いますが、厳密にはちょっと違います。

伝統派も寸止めではなくて、当てるは当てます。ただし小学生は当てない。

その上で伝統派空手の選手の攻撃は、基本早くて軽いのです。

一方でフルコンの攻撃は痛くて重いのです。

ダメージが残らないように打つ伝統派、ダメージを与えるために打つフルコンタクト空手の攻撃。

攻撃の質、重さ、攻撃自体がそりゃ全然違いますよね。

軽い攻撃をいくら貰ってもそれは効かないし「何だよそれ?」と思うこともあります。

これが所謂「寸止めは弱い」と言われる所以です。

攻撃を止めてるので、受ける方の身体の強さも求められないのですね。

正直ある程度慣れてくると、寸止されると攻撃を受けた実感が得られないので、ある程度は当てた方が練習になると思います。

しっかりもらう方が、身体も強くなり、より自己鍛錬になるという意味で充実感があります。

だからフルコンタクト空手の練習に実際に当てる身体を強くする必要があるのと、攻撃を受けられる様になると、攻撃を受けても効かない強さを実感できるのです。

痛さ的な感覚で言うと、練習だけですが

フルコンタクト空手10

キックボクシング5

伝統派空手3

くらいです。ただし私の経験上です。誤解なきよう!

フルコンタクト空手は、基本素手前提なので、一番痛い拳の部分でピンポイントで打ち込んできます。これはボクサーやキックボクサーのグローブ前提の攻撃と比べても全然違います。

最初石で殴られているのじゃないかと感じました。

実際に当てるから楽しく感じて、強くなるというのは納得できます。

私も実は当てたほうが結構楽しく充実した気分になります。

2−2.顔面への恐怖

フルコンタクト空手の多くは、顔への攻撃がありません。

なので間合いが近くなります。因みに昔は掌底で当ててOKだったそうです。

人間殴られて嫌なのは、金的とかを除けば絶対顔です!

少なくとも私はそうです。

顔面への恐怖は以下のとおりです。

キックボクシング 10

伝統派空手 6

フルコンタクト空手 3

顔面を主にターゲットとして殴り合うボクシングやキックボクシングは、基本顔への攻撃ですから、徹底的に守ります。

伝統派空手は寸止め&メンホー着用(防具)なので、割と安全なのですが、それでも防具なしの組手でカウンターで当たってしまったり、結構ガンガン当ててくる人もいるので、結構な恐怖はあります。

フルコンタクト空手に関しては、ケリが飛んでくるので危険は0には当然ならないのですが、手技のターゲットからは外れるので、多少恐怖心は軽減されます。

2−3.スタミナ・体力について

はっきり言って体力面はどれも同じく疲れます

試合の内容が全然違うので、一概にどれが体力が必要と言われるとなんとも言えませんが、私の陸上競技に例えると感覚的にはこうです。

フルコンタクト空手・・・3000M走

伝統派空手・・・100M走

キックボクシング・・・1500M走

フルコンは、とにかく圧倒的な体力を持った人たちを自分はそれを上回る体力で削りまくる必要があります。とにかく体力と耐久力なくして勝てません。

伝統派は、一瞬で勝負を決しますから、瞬発力がないと全く通じません。

キックボクシングは、フルコンよりですが、やや瞬発力も必要かなと思います。

2−4.戦術・戦い方の違い

それぞれに大きく戦い方が違います。

伝統派空手は、刻み突きと呼ばれる所謂ジャブでもポイントが取れるので、技や攻撃の強さはあまり関係ありません。

一方でキックボクシングもフルコン空手も、相手の体力なり耐久力を奪う事になるので、「効かせる」必要があります。

キックボクシングとか、相手のパンチを貰ってもそれを上回る威力で殴ればOKみたいな考え方が存在します。

伝統派空手の場合、下段蹴りが無いので、基本的には突き技が最初の技になりやすいです。

一方でフルコンやキックは、下段蹴り(ローキック)が存在するため、比較的蹴り技も多く出てきます。

フルコンは間合いが近いため、接近戦になりやすく、接近戦に成れば当然手数と強さが勝負の分かれ目になります。打ち勝つための自身の防御力の強さも求められます。

ローキックと前蹴りの相性が良いので、蹴り技の牽制や蹴り技の出しやすさが伝統派空手よりも多いと思います。

2−5.楽しい・ワクワクする事

結局の所、これが一番大きなポイントになるかと思います。

これは正直好みの問題ですが、私だったらと言うのを書きます。

【伝統派空手】

攻撃が寸止めなので、ある程度安心感を持って組手が可能。組手が楽しく感じる。格上相手には、自分の考えた戦略やコンビネーションを試したり、工夫次第では勝てる場合もある。スピード重視の選手やカウンター使いなどの初見の人との組手も楽しめる。

【フルコン空手】

格上に勝つ可能性は極めて低い、日々の鍛錬の成果が結果に現れる。

相手のが強いかどうかは恐らく最初の20秒くらいで、実力差が分かってしまう。実際に強い攻撃をする必要があるため、戦いの実感が得られる。また自身の強さを実感できるため、成長も感じ取れる。ある程度強くなると、自信も付いてくるので、痛い稽古も楽しくこなせる。

3.終わりに

私が体験して感じたフルコンと伝統派の違いです。

簡単に言えば、

伝統派の寸止めは物足りないという人もいる

フルコンの顔面なしルールは意味がないという人もいる

まぁ、結局は好みの問題だと思います。

実際に戦いになって顔面なしね!なんてことにはならないし、寸止して本当ならお前倒れてるからね!と言うことにもならない訳です。

空手家参戦!とかよく格闘技の興行で見かけますが、グローブしてる前提ですから、もう空手じゃないですよね。

私は、伝統派の当てないのは物足りないし、フルコンの顔面なしルールも物足りないと思います。

でも、伝統派のスピードと遠い間合いからの直撃攻撃はとても楽しいし、フルコンの石で殴られているような強烈な攻撃も素晴らしいと思います。

ユーチューブとかの喧嘩自慢とかも、結局グローブしてますよね。

誰も裸拳ではやっていないです。あれ結局格闘技ですよね?

喧嘩自慢って言ってる訳で、格闘技自慢を連れてきてる訳じゃないので、なんか違うような気が最近してきました。

そもそも空手って本来は裸拳前提ですよね。

だからこそ、伝統派の寸止めもフルコンの顔面なしも当然だと私は思います。

さて皆さんはどう思いますか?