カラテウサギの全て空手で解決するブログ(格闘編)

いい年した中年が、突然格闘技・空手にハマった!というブログです

拳やパンチを放り投げるとは?突き・パンチを強く打つ方法・ポイント!?

突きやパンチの打ち方の「例え」について、少々説明したいと思います。

但しあくまで私の感覚的な話です!ご理解ください。

 

1.突き・パンチの打ち方の例えについて

空手でもキックでも突きやパンチを打つコツを説明したり、初心者に打ち方を説明する際にこんな言い方をすることがあります。

突きやパンチは

・ゴムで引っ張られるように打つ!

・やりをつくように打つ!

・反対側から引っ張られるように打つ

・磁石がくっつくイメージでパンチを当てる!

・ムチのように打て!

みたいな事を言われたことありませんか?

 

でも、想像するのってけっこう大変です。

なので私は、ベアクロー説を推奨しています。

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ベアクローとは、キン肉マンの正義超人ウォーズマンが使う武器?です。

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ベアクローが有ると想像して打つと打ちやすいはずです!

※あくまで私の感想です。

 

2.例え話は何を表すのか?

実は上記の例え話の中で、何を表しているのかを意識する必要があります。

要するに「パンチ」と一言で言っても、

パンチの始動タイミングなのか?

パンチの軌道なのか?

パンチのインパクトなのか?

パンチのフォローなのか?

パンチの拳のことなのか?

などなど、意図している部分や場面が異なると何のことやら?となるはずです。

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例えば、

・ゴムで引っ張られるように打つ!

⇒ パンチの軌道と勢いを表す表現

・やりをつくように打つ!

⇒ パンチの軌道を表す表現

・反対側から引っ張られるように打つ

⇒ パンチの軌道を表す表現

・磁石がくっつくイメージでパンチを当てる!

⇒ インパクトを表す表現

・ムチのように打て!

⇒ 軌道とインパクトを表す表現

という感じですね。

想像してみたら、結構的を得ていたりしますが、一言でパンチと言われると、ちょっとわかりにくかったりもします。

なんでこんな事を言うのかというと、

パンチ、キックを上手く打つ、強く打つための秘訣

だからです!

 

3.パンチを放り投げるとは!?

そんな中で私も「確かにそうだな」と思う表現の一つに

「パンチを放り投げる」

という表現があります。

パンチを放り投げるとはどういう意味なのでしょうか?

3−1.拳・パンチを投げる!?

「拳・パンチを投げる!」と言われるとピンとこないと思います。何故なら手は腕にくっついていて取り外せないわけですから、投げられるものではないのです!

なのでまずは投げるというイメージをおさらいします。

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このデッサン人形を用いてご説明します。

上の写真を見てください。

心霊写真のように見えますが、拳を右手に持っています。

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振りかぶって、、、。

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投げた!!

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という事ですね、、。

投げるというイメージは持てましたか?

コレが額面通りに「パンチを放り投げる」という状況です。

当然こんな事は現実にはありえません。

3−2.拳を前に突き出してみる

上の「パンチ等を投げる」というイメージを、実際に「パンチを打つ」に置き換えてみましょう。

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コレがまず立った状態ですね。⬆

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特に体を動かさずに拳を前に突き出した状態です。⬆

横から見るとこういう感じです⬇

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動いたのは手の位置だけです。正直これだけでは投げている感は全くありません。

3−3.上半身だけで打ってみる

今度は手だけじゃなくて、肩も一緒に回してみます。

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右肩を少し後ろに回します。⬆

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横から見るとこんな感じ⬆

この位置から、、。すっと手を前に出します。⬇

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左肩が後ろに行くくらい回転させます。上半身だけを使ったパンチですね。

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横から見るとこんな感じ。少しだけ拳の軌道、距離が伸びましたね。⬆でも、まだ放り投げるという感じではありません。

3−4.体全体を使ってパンチを打つ

それでは今度は下半身も入れて打ってみます。立ち方を変えてみます。⬇

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横から見るとこんな感じ。⬇

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この位置から⬆徐々に足と腰を回してパンチを打ち出す体制を作ります。⬇

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横から見ると今感じです。足⇒腰⇒肩の順に回していきます。

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そこから一気にパンチを打ちます。体が正しく使えるとパンチのスピードもアップし、威力も上がります。⬇

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横から見るとこんな感じです⬇

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打ち方はコレで良いでしょう。では、この形で「放り投げる」という事になったのでしょうか?いいえ、実はコレは単に突きやパンチの動作・形を表したのみ。でも、コレが正しく出来ていないと「放り投げる」にたどり着けません。

確実にこれらの正しく体を動かす。足⇒腰⇒肩⇒手(拳)の順に動いているイメージをしっかり持ちましょう。実際には一瞬ですべてが連動して動く事になります。

いずれにしても、放り投げるというのはまた別物なのですね。

 

4.放り投げるというポイント

まずは放り投げるという意味を理解しましょう。

4−1.放り投げる場合のポイント

①放り投げるという意味をまずは理解しましょう。分かりやすく野球のピッチャーを想像してみてください。

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こうしてボール(拳)を持って構えます。⬆

②そこから振りかぶります。⬇

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③投球モーションに入ります。⬇

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④体重を前に一気にかけて腕を振り始めます⬇

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⑤体の捻転を使い、腕を振り抜きます。その途中でボールをリリースします。リリースする時に、スナップを効かせてボールに回転をかけます。⬇

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⑥フォローするーを取ることでボールに勢いを与えます。⬇

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この流れがボール(拳)を放り投げる例です。

では、どこが放り投げた瞬間だと思いますか?

答えは

⑤のリリースのタイミングです。

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なのですが、ポイントは実はこの後!

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⑥このフォロースルーまでです!

「放り投げる」という意味では、全てこの言葉が当てはまりますが、特にポイントはどこ?と言われると、

⑤のリリースポイント

⑥のフォロースルー

だと思います。

コレがパンチの放り投げるポイントと同じなのだと思います。

4−2.パンチの放り投げるポイント

では、突きやパンチの放り投げるポイントを下の写真を用いて見てみましょう。

①体制を整え、パンチを打ち始めます⬇

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②足、腰、肩の順に回転させて行き、拳を加速させます。

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③体を回転させて、インパクトを迎えます。⬇

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さて、この写真のどこが4−1.放り投げる場合のポイントと同じだと思いますか?

答えは想像できていると思いますが、

③の体を回転させインパクト

を迎えた場面です。これが上記の④−1で言うところのポイントである⑤リリースから⑥フォロースルーと一緒になります。

イメージ的にはインパクト以外は脱力しており、腕のみ一瞬力が入る感じですね。

 

パンチを打つ場合は、ここが非常に重要だと思います。

 

5.放り投げるという意味とポイント

放り投げるという意味は、投球でいうとリリースしてからフォロースルーまでです。要するに手からボールが離れた瞬間とその後ですから、実は殆ど操作は出来ません。自分から離れたボールを動かすことは不可能です。⬇

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これと全く同じなのが、パンチのインパクト以降ですから、実はパンチも打った以降は制御ができないのです。⬇

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放り投げるという意味は、

自分の体から離れた後の事を意識した言葉なのです。

ポイントとしては、

・インパクトまでは力み無く打つ

・インパクトの瞬間は力強く打つ

・目標に向かって真っ直ぐ打つ

・正しいフォームで打つ

・自分の体から離れた拳は制御できないが正しい

・打ち終わったらすぐもとに戻す

こんな風な事を押さえてパンチを打てると、力み無く力強いパンチが打てる用になるのです。打ち終わりまで力むとパンチ自体が遅くなり、威力も落ちます。

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外れたら外れたで仕方ないという割り切りや、防御への意識を持つことで、攻撃と防御のメリハリが生まれ、攻防がよりやりやすくなると思います。

 

6.終わりに

上記のように記載しましたが、これはあくまで感覚的な話なので、すべての人に当てはまるかと言われるとちょっと違う気もします。

基本は同じだとは思いますが、、、。

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上手い人と初心者との違いは、力の抜きどころ、入れどころがわかっているという点が結構違うと思います。

抜くところは抜いて、入れるところは入れる事で、ペースを作り無駄なエネルギーを消費せず、またスキも少ない効率的な戦い方ができるのです。

「突きやパンチを放り投げる」

という事を聞いたら、ちょっと試してみるのもありかと思います。

翌々考えたら、割とやっていた、出来ていたという人も結構いるのでは??

 

ちなみにこの記事については、私の経験に基づいて書いているので、ぜんぜん違う!という人もいると思います。あくまで参考としてお考えください。

アシカラズ

(;・∀・)