キックボクシングの基本練習方法
マススパーリングについてご紹介します。
1.マススパーリングとは?
マススパーリングとは、ボクシングやキックボクシングで行う寸止め(軽く当てる程度)のスパーリングです。
スパーリングは試合に近い形で、強い攻撃を行いますが、マススパーリングでは軽く当てるもしくは寸止めをします。
ミット打ちと違って相手も攻撃してくるので、防御と攻撃の技をお互いに出し合うことを目的としています。
距離感や攻撃タイミング、コンビネーションなど、普段の練習で身につけた技術を試すための練習です。技の交換練習です。
本気で殴り合うスパーリングと違って怪我のリスクは比較的少なく、ダメージも残りにくいので実践練習の最初の一歩といえます。
2.練習風景
1ラウンド2分or3分程度で行う事が多いです。
3.マススパーリングの注意点
いくら寸止めスパーと言っても、怪我などのトラブルはありえます。
下記のことは必ず守りましょう!
①思い切り打たない!打ち抜かない!
稀に良いパンチが入ってしまった場合に、熱くなって思い切り殴ってくる人が居ます。
こういった人はこの練習に向いてないです。でも実際結構居ます。
あまりに加減できないと出入り禁止になります。
②フルスピードで打たない
比較的ゆっくりとした攻防にも関わらず、いきなりフルスピードで打ってくると、ほぼ避けられません。タイミングが違うので、当たるのは当たり前で、前提が違ってしまいます。ある意味ルール違反です。
③ノックアウトしない
試合ではないので、絶対にやっちゃ駄目です。
軽く打ってもノックアウトしそうな回転系の技やハイキックなどは、打つ方が気をつけましょう。
④熱くならない
練習に熱がこもるのは良いのですが、熱くなって思い切り打ったりしないようにしましょう。練習相手が居なくなりますよ。あと噂になります。
⑤ヤバそうな人との練習は避ける
どんなジムにも一定数いるんですが、マススパーリングとスパーリングの区別のつかない人が居ます。こっちがいくら軽く打っても、思い切り打ち返してくるので練習が成立しません。こういった人たちは、マススパーリングの練習を理解できていないので最初からやらないというのをおすすめします。
⑥防具や装備は絶対必要
マススパーリングだからといって、防具をちゃんとしない人もたまに居ますが、絶対に防具をしっかりとつけましょう。事故があってからじゃ遅いですよ。
・マウスピース
軽く当たっても口が切れちゃいます。
・14〜16オンスグローブ
大きいグローブでやりましょう。
・レガース
スネとか痛めます。
・ひざあて
膝と膝がぶつかるケースが多くて怪我しやすいです。
・ファウルカップ
インローとかミドルキックが直撃したら最悪です。
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⑦トレーナーや指導者がいる所でやる
事故・トラブルなどが起こりがちなので、必ず指導者やトレーナーの指導の元やりましょう。
⑧体重差、体格差を考慮する
デカいほうが基本的に優位です。身体的に優位性をだして練習するのではなく、技をしっかり意識して練習しましょう。でかい人の軽い一撃が思いの外、効いてしまうことも多くあります。
⑨マススパーリングの定義をしっかり認識する
ジムによっては、結構ガンガン当てるスパーをマススパーと言ったりします。人によって認識がずれているとトラブルのもとですので、しっかりと意識を合わせましょう。
攻撃は3割〜5割程度で行うイメージですね。
4.終わりに
マススパーリングは、とても役に立つ練習ですし、何より楽しいです。
でも怪我などのトラブルが多いのも事実。
また人によってはルールを無視して危険な行為や不愉快な思いをすることもあります。
マススパーリングで勝ったとか負けたとか、そう言うものではないので勘違いをしないように楽しい格闘ライフをお送り下さい。
あと個人的に前蹴りを軽く打ったつもりが思い切り入ってしまい、相手から思い切り殴り返されたことがあります。
最初の頃は焦って技の加減が曖昧になったりしますので、初めての人は自分がまだ慣れていないことを伝えて、トラブルを回避しましょう!
それでは楽しいマススパーリングライフを!
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