空手を10年続けた。キックボクシングを9年続けた。
分かったことがあります。今日はそんなお話。
1.格闘技を続けるとどうなる?
格闘技を長らく続けているとどうなるのか?
答えは強くなります。
ただ強くなるというのは具体的に言うとこんな感じです。
・筋力が付き力が強くなる
・無駄な動きが減りスピードがアップする
・スタミナが付いてバテにくくなる
・力の抜きどころが分かって無駄に消費しなくなる
・力の入れどころが分かって効率的に戦える
・距離が分かってリスクが減らせる
・防御方法を理解して防御力が高くなる
・攻撃のコツが分かって大ダメージを与えられる
・戦いに余裕が生まれて工夫ができる
・戦うための筋力が発達し戦闘用の体になる
・戦いのパターンが身につき作戦が立てやすくなる
・攻撃されても余計なショックを受けない
・戦いにビビらなくなる
などなど、結局の所こういった要素が集まってその人は強くなるのだと思います。
経験に裏打ちされた実力が付いてくるわけですね
よく筋トレしているだけで強いかと言われると他の要素が不足していると、その能力を活かしきれないという意味で、強さとはまた別の意味なのだと思います。
当然筋肉はあった方が強くなるのは間違いありません。
2.自分の弱さが分かってしまう原因
また上記とは逆の意味で、自分は何と弱いのか!?という自分の弱さを自覚してしまう事も当然あると思います。
例えばプロ野球選手が、高校まではエースで4番で圧倒的であったのが、プロの世界で壁にぶち当たり、通用しないなんてことも良くあることです。
これは格闘技の中でも同じ事が起こりえるのです。
長くやるからこそ自分には超えられない沢山の壁と障壁があることが分かってしまうのです。
・身長の高さは攻撃の有利さになる
・体重の重さは攻撃力に直結する
・手足の長さは距離制しやすい
・力の強さは攻防を有利にする
・経験の多さはリスクを減らし、攻撃を多彩にする
これらは私が特に感じる「越えられない壁」です。
「経験」など自分の努力でどうにかなるものもありますが、手足の長さなどはどうにもならないし、体重の重さもただ太れば良いというわけではありません。
体重さえ同じなら負けないのに、、、とか経験さえできる環境に居たらこれくらい強かったのに、、、とか、現実には無いからこそ、タラレバを求めてしまうのです。
3.越えられない壁と現実
越えられない壁というのは、確実に存在します。
体が大きい相手と練習すると、身体能力だけで圧倒されてしまうことがあります。例えばテクニック十分の女子選手が、男子選手に遅れを取る事も現実的にあります。
だからこそ試合では、体重制限があったり階級という考え方が存在するのです。
ですが、練習する上で身長体重など身体能力で勝る相手が出てきた場合に、相当な工夫や経験を生かした戦略を用いたとしても、通用しないことも十分にあるのです。
全勝することは難しく、通じる部分があるのも事実です。
結局は身体能力に勝てないのか!?と思ってしまうことも正直あります。
そこには確実に超えられない壁があるのです。
4.自分の弱さを知る
自分の弱さを知るという意味では、決して武道・格闘技が無駄であるという訳ではありません。身体能力が勝る相手にでも通じる部分もあるし、場合によってはぎりぎり勝ちきこともありえます。
でも、仮に武道・格闘技経験のない普通の人でも、身体能力が高い人が現れた時に、「確実に戦って勝てるのか?」と言われると、確実とは言えません。
もっというと、身体能力が高くないし、武道格闘技経験がない人に100回戦って、100回とも勝てるのか?と言われるとそれもないと思います。
確かに勝てる可能性は確実に高いのですが、それでも尚、相手がやたら根性があったり、ラグビーとアメフトみたいな相手を吹き飛ばしたり倒すようなやり方を知っている人は、それだけで勝つ場合もありえます。
だから、武道格闘技をやったからとて、
オレつえー
とは、言えないと私は思います。
最近総合格闘技をやっているのですが、相手が大きかったり体重が重いと、それだけでこんなにも強いのか!?と思うシーンが多々あります。
抑え込まれると体重が重いというそれだけで、動けず制圧されてしまうこともあるのです。
そう考えると、いくら打撃が強かろうと、早く動けようと、相手の攻撃が効かないと豪語しようとも。
「やはり自分は弱いんだ」
と定期的に実感してしまう場面が私にはあります。
だからこそ練習しようと思えたり、もっと手はないか?と考えたりする訳です。
皆さんは強さってなんだろう?と思うことってありませんか?
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