皆さんは大人気の漫画
「鬼滅の刃」をご存知でしょうか?
その人気は少年少女にとどまらず、老若男女多くの人々を魅了しています。
今日は私なりに鬼滅の刃について書いてみたいと思います。
1.鬼滅の刃ってなんだ??
物語は大正時代(意外と最近!?)の話。
人を食べる鬼とそれを退治する「鬼狩り」と呼ばれる人たちの戦いの物語
もはや社会現象になっており、老いも若きも「鬼滅の刃」状態です。
さて、物語は主人公の少年「炭治郎(たんじろう)」が
鬼になってしまった妹の「禰豆子(ねずこ)」を人間に戻す為に、鬼を狩る組織である鬼殺隊に入って活躍します。
非常に速いテンポと個性的なキャラクター達、ワクワク・ドキドキしながら漫画を読む楽しさを思い出させてくれますね。
昔はジャンプの発売日が楽しみだったものです。
我々の世代でいうところの「キン肉マン」や「スラムダンク」「ドラゴンボール」同様な一大ムーブメントが今まさに起こっているのです。
そして読めばわかります。
メチャメチャ面白いです!!
大人のアナタもきっとハマります!
2.鬼滅の刃の呼吸について
さて鬼滅の刃で私は非常に感心する描写が2つあります。
①戦いは基本的に型を使って戦う
それは「型」です。
この漫画の面白いところに、型(形)と呼吸が良く出てきます。
彼らの戦いのときは基本的に何かの型を実践して戦っていることが多いです。
例えば炭治郎の使う技で、
「水の呼吸 壱の型 水面切り」
のような形で、水の呼吸を利用する型がいくつか存在し、その技を使って戦うという戦い方があるのですね。
その中で面白いのは、同じ鬼殺隊の同期の「善逸」の使う技
「雷の呼吸 壱の型 霹靂一閃」
という技を使います。
面白い事に、彼は「壱の型」しか使えません。
でも、その壱の型を極めたら相当に強くなるのです!!
最終的には連打する事で、相手を倒したりします。
そして呼吸法もですが、型は要するに空手の型と一緒で、戦う為の鍛錬方法の一つですね。
そしてその型をそのまま実戦に活かしているのです。
この辺りがロマンがあって良いですね!!
昔の大格闘家は「万の技を覚えるよりも、一つの技を一万回練習せよ」といったのを思い出しました。
②呼吸法フル活用について
そして 「おお!!」と思ったシーンがこちら。
これは炭治郎のお父さんの火の神様の舞ですね。
お父さんはどうやら体が弱く、本来舞なんてできる体ではないようです。
そこで何故そんな事ができるのか?聞く子供の頃の炭治郎。
「呼吸方法がある」と答えるお父さん。
お父さん出来る人だ!!
次にこんなシーン
水の呼吸を使って戦っていた炭治郎だが、攻勢に出るために火の呼吸方法に切り替えます。
本人もリスクを自覚していて、
「今止まってしまったら、無理やり呼吸を変えた跳ね返りが来る、そうしたらしばらく動けなくなる!!」と言っています。
そう呼吸方法の重要性と呼吸方法の実践方法を知っている人の戦い方ですね。
ちなみに何故呼吸を切り替えたのに今は動けているのか?というと
単に気合で動いている
だけです。
脳を気合で騙して体を動かしているだけなのですね。
ダッシュで走ってたのに走り終えた後に動けなる事。
皆さんも経験ありませんか??
だから一度でも止まったりしたら、脳はもう危険と判断して、体を動かなくします。
つまりもう気合は出せないし、体は動かないのです。
3.実践!!呼吸方法・活用の話
さて、現実に生きている我々でこの呼吸方法って使えるものなのでしょうか?
いくつか事例を挙げてみたいと思います。
①出産時のラマーズ呼吸法
出産時に使う呼吸法法で、ヒッヒッフーという言葉を実際に言う事で、出産を促す呼吸方法だそうです。ドラマとかで見たことありますよね?
②システマの芸人 痛みを呼吸で制御
若手の芸人でロシアの武術システマをやっているから痛みを制御できる!!というギャグをやっている芸人さんがいますね。
あながち嘘ではないと思います
確かに痛みを感じた時に、呼吸回数を増やす事で痛みを受け入れられるような気がします。
これは最近よく思うのですが、例えば何かぶつけた時とかに、痛みを紛らわすのは呼吸方法を意識するとぐっと楽になります。
これはマジです。
③深呼吸して落ち着く!?
「息を整える」という言葉を聞くと、昔は深呼吸を思い浮かべていました。
ですが、最近は少し違います。
息を整えるとは、大きく呼吸をするのではなくて、自分に必要な呼吸状態に持っていく事だと思っています。
例えばランニングしている時の呼吸と100mダッシュしている時の呼吸は違うものです。なので必要な呼吸をできる状態に持っていく事が、呼吸を整えるのだと思います。
では、深呼吸をしなさいと言われる場面とかありますよね。
例えばピアノの発表会とか緊張感を緩和させる意味で深呼吸とか言いますね。
つまり呼吸をする事で心を落ち着ける効果があるのです。
普段はあまり意識しない呼吸法ですが、実際には実に重要で、いろんな効果をもたらしてくれるものなのです!!
4.格闘技・戦いのための呼吸法
さて、話は炭治郎の戦いの話に戻ります。
水の呼吸から火の呼吸に無理やり変えた炭治郎ですが、格闘技でも呼吸方法は大事だと思います。
ボクサーがパンチの度に「シッシッ!」という場面がありますが、あれもやはり呼吸方法ですね。
あれをやると疲れない、無駄な力が入らない、スピードUPする等の効果が得られます。
この呼吸方法もそうですが、格闘技ではやはりリズムというものが重要です。
炭治郎の呼吸を変えたという行動は、全く違うリズムの行動をしたという事ですね。
例えばキックボクシングでいうところの、パンチでラッシュしていたのを、急に蹴りのラッシュに変えているみたいな感じです。
これはスピードや間隔は早いとはいえ、一定のリズムで動いているパンチのラッシュと蹴りのラッシュでは同じくラッシュしていても、呼吸が全く違います。
これを無理やり切り替えた事でダメージが発生するのです。
そしてこれが体に与えるダメージは計り知れません。
一気に体が動かなくなると思います。
炭治郎いう「跳ね返り」が来るという状態ですね。
単なる酸欠とも言えますが、ちょっと違う気もします。
だから彼は自分に「今は止まるな!!」と自分に言い聞かせているのです。
これは多分若者には分かりにくいと思います。
我々中年以降の体力が衰えてきている人間は結構顕著に感じられます。
なので私は、鬼滅の刃を初めて知った時に、
すごく戦い方が理に適っている
と思ったのです。
そして戦いの単に切った・勝ったとかじゃなくて、強さ・弱さが入り混じって何とか克服しようという描写が素晴らしくて楽しいのです。
5.まとめ
鬼滅の刃の面白い所は鬼がやたらと強い点もあると思います。
もう勘弁してあげて!!と言いたくもなります。
鬼殺隊が勝っても被害は甚大で、主要キャラもバンバン死んでしまいます。
主人公たちも毎回致命的な怪我をしていたりします。
なんというか、ワンピースやドラゴンボールのやばさでは無くて、
北斗の拳的な「この人も死んじゃうかも!?」という怖さ・切なさがあるのですね。
北斗の拳はそもそも主人公含めて大して、ポップな感じ無いのですが、鬼滅の刃はわりとポップな描写も多いので、そのギャップがまた凄いのです。
またこの漫画はアニメが凄いですね!
正直漫画の絵はそれほど上手いとは思いません。
でもアニメで見ると物凄く綺麗な絵と大迫力の戦闘シーンです。
鬼の恐ろしさも実に上手に表現されています。
所詮は子供のアニメとバカにすることなかれ!
実に面白いマンガ・アニメであると思います。
そう思えるのには、こういった呼吸法やらちょっと知らないと分からない事が入っているからなのかもしれません!!
皆さんはどう思います??
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