習志野台空手道クラブという空手道クラブを立ち上げました。
道場運営について、少々書き置きたいと思います。
想像以上に難しいものだと実感しますが、それでも何かに挑戦するというのは楽しいものですね。
1.人が居ない空手道クラブ
いざ空手道場を立ち上げる場合、その元になるというか基本になる仲間であったり、メンバーがいる場合が有ると思います。後は別の人がずーっとやっていた道場を人から受け継いだりします。
諸々あるのですが現実的な課題がのしかかります。
・稽古に参加できるメンバーが居ない
・稽古する場所がない
・募集が掛けられない
・知名度が低すぎて人が集まらない
こんな風にリアルな問題が出てくるのです。
空手道クラブを名乗ったとしても、結局人が居ないのでは何も出来ないのです。
分かっていたこととはいえ、この現実に対処する必要があります。
2.空手クラブ立ち上げの課題と問題
上記に上げた課題は何かしらの解決方法を探して実践していかなくてはいけません。
ところが昨今はコロナの状況下です。簡単には行かないことだらけです。
2−1.稽古に参加できるメンバーがいない
空手クラブや道場を作っても、人が居ないならばそれは単なる自己練習です。
公園でも自宅の前のスペースでも出来るのです。
なので、空手教室や空手道クラブにとって人(道場生や会員)はとても大事な要素であるのです。
実は元々一緒に稽古したりしていたメンバーというのが居ます。所謂会社の空手部のメンバーであったり、近所に住んでいてたまに遊び程度に空手をしていたメンバーです。
ところが、土曜日の午前というタイミングではほとんどのメンバーが通えない事が判明したのです。
さて人が居ない問題は、実に深刻です。
最初の一人目が居ないことには、自主練習以外の何物にもならないのですが、その一人目はどうやって呼べばよいのでしょうか?
「卵が先か?鶏が先か?」の話と同じですね。
生徒がいるから空手教室が成り立つのか?空手教室が有るから生徒が集まるのか?
当空手道クラブは、クラブを先に作った状態です。
想像してみて下さい。
見学や体験をしたいなと思い、空手教室を覗きに行ったら、中年の男が一人で何やらやっていたら、、、とてもじゃないけど、声を掛ける状況でもないですよね。
これは非常に困る状況です。
2−2.稽古する場所がない
稽古場所問題も非常に厄介ですね。
稽古する場所というのは、意外と見つからないものです。
特に商用(ビジネス)として、空手道場を運営する場合には、公共施設は使えませんので、カルチャーセンター的な場所や自前の道場を準備するなどの問題が発生します。
当然ながらそんな場所が都合よく準備できる訳はありません。
ましてやテナントを借りようなんてやろうとしたら、毎月数万〜十数万単位の家賃が発生するでしょう。
しかも空手ができるスペースなど、ぽっと出の空手道クラブが準備できるはずもありません。
なので、選択肢は限られます。
公民館・体育館などの市の施設を借りる訳ですね。
ところが厄介なことに、今度は「既に空手をやっていない公民館や体育館」を探す必要があるのです。
持ちつ持たれつの関係もありますから、互いに気を使う必要も有るのです。
仮に当空手道クラブのような所属会員0に近い、弱小クラブであったとしても、、、です。
まぁ、実際のところはこの辺りはよく分かりませんが、、。
2−3.募集が掛けられない
人が居ない場合には、じゃあ募集をかけようとなるのですが、困ったことにこのコロナの状況下では、積極的に募集を掛けることもなかなか難しい状況です。
せめて公民館にポスターを貼らせてもらえれば良いのですが、活動実績が無いと貼ることは出来ないのです。
市の公民館情報に、市民クラブ活動として記載することも実績がない場合は出来ません。
ある意味八方塞がりの状況です。
そこでとりあえず、昨今はインターネットでしょう!と言うことで、ネットの力を信じて公式ブログを作ってみました。
この「カラテウサギのブログ」でも宣伝してみました。
結果、全く反応なし!!
ツイッターなんて3000を超すフォロワー様がいるにも関わらず、無反応状態です。
つまり船橋市のそのエリアに対して発信すればよいだけなのに、全世界に発信してもそのエリアにいる人に届かなくては意味がない訳ですね。
このネットの力が使えないのはある意味誤算であり、少し甘く見ていた感があります。
2−4.知名度が低すぎて人が集まらない
習い事をする上で空手は人気が有るので、ある程度のニーズは有るはず。
活動実績がないので、公民館等の掲示板では募集できない。
ネット・SNSの募集は地域限定では効果が薄い。
当初ブログを立ち上げたのですが、検索にも全く引っかからず、自分で書いたブログなのに検索出来ない状況でした。
慌てて「カラテウサギブログ」からの紹介記事を書くものの、焼け石に水状態。
ほぼ検索されることも知られる事もなくという状況です。
この状況では仮に興味があって、空手やりたいと思った人も探せなきゃ意味がないですよね、、。
3.課題と問題の解決策を考える!
現在の課題や問題点は元々分かった上で、道場を立ち上げたわけです。
とはいえ、具体的な施策を打たずしてこれらは解決することはありません。
一つ一つ課題をクリアし、地道に問題を解決させる必要があります。
色んな問題を解決することで、先に見えるのは明るい未来なはずです!
3−1.参加するメンバーを確保しろ!
空手道場を立ち上げるに当たり、誰も居ない場合は一人で稽古しようと思っていたものの、それでは意味がない訳です。あくまでも空手道クラブを立ち上げたからには、地元のメンバーを増やし、健康で楽しく空手をやる!という目的とかけ離れてしまうからです。
とにかく初期メンバーといえる5名程度の常時参加メンバーが揃うまでは、何とか誰かに参加してもらいたい訳です。
そこでやむなく師範(私の師匠)に泣きつく(相談する)訳です
誰か近所の人を出稽古に来てくれないかと、、。
師範には迷惑を掛けずにやろうと思った矢先から、 いきなりお願いしてしまいました。苦笑
師範も気を使ってくれて、近場の道場生に声を掛けてくれた結果、出稽古に来てくれるメンバー&師範の息子さん含め数名集まってくれました。
これは大変ありがたい強い味方です!
こうして最初に人が来てくれる状況は私にとってとても大きな意味が有るのです!
3−2.稽古場所を確保しろ!
稽古場の確保も非常に重要です。
本当は近所のイオンモールとかでやれたら人も多くいるし、良いのですが、既に空手教室はあるわけです。
他にそういった施設は近所には見当たりません。
なので、やはりここは市の公民館や体育館で探します。
近所の公民館候補は4つくらい。
まぁ、自転車で通える範囲で探します。
すると意外と空手をやっていない公民館が近所にありました。
エリア的に子供が多いエリアと言う訳ではないのですが、決して人が少ないという訳でもないのでちょっと意外でした。
交通の便がやや不便ではあるのと、団地が若干古くなって来ており、人があまり居ないのじゃないか?という気がしなくもないですが、それでも場所が確保できることは重要な訳ですね。
3−3.募集をどうにか行え!
公民館に場所を決めたので、募集を行いたいところですが、これがなかなかに苦戦します。何故なら活動実績がないからです。
活動実績のない団体は、船橋市の公民館での募集が掛けられません。
最初の1年は我慢の1年!と心に決めているものの、いつまでの出稽古のメンバーに頼るわけにも行かないので、何とか早いタイミングで今後の空手道クラブの核になるメンバーを探したいところです。
出稽古の子達は黒帯なので、ここで上手いこと空手のあり方を引き継いでもらうことが重要なんです!だから待っている時間はありません!
掲示板がだめ、ネットがだめとなった今、残された道はポスティングか新聞広告を打つしか無いと思います。
そこで今目をつけているのが東京オリンピック!
空手競技が行われた直後であれば、印象にも残っているはず!
ここで新聞広告を打つという戦略です!
今はじっと我慢のタイミングです!
3−4.知名度を上げろ!
そもそも活動を始めても誰からも知られていなければ、意味がありません。
知名度を上げるにはどうしたら良いのか?
となると、頼りになるのは口コミです。
「あそこで空手をやっている」「たまに空手道着を着た子供を見た」そんな何気ない会話の一コマから、調べてみよう!と思う人がいるかも知れません。
なので長いこと活動していれば、あそこで空手をやっているという認識が広がりるわけですね。
「〇〇くんのお兄さんが、公民館で空手をしている」
「家でゴロゴロしているくらいなら、空手でもしてみるか」
「〇〇ちゃんの友達がみんな空手やっているので、うちの子も入りたいらしい」
そんな事(口コミ)ができるのも長い歴史と実績と評価が有るからでしょう。
知名度の低い空手道場は、そんな話題に上がることもなく、ひっそりと運営することを余儀なくされるわけです。
なので、とにかく当面は口コミを広げる方策を考えていく必要があります。
これは実際の会員が増えたタイミングじゃないと出来ない解決方法ですがね、、。
4.終わりに
空手道クラブを立ち上げる時に想像し得る問題や課題。
やはり思ったとおりで、物理的に場所を確保するとかは努力すれば何とでもなるのですが、知名度や実際の人という面では、私一人の頑張りでどうにかなる問題ではありません。
当たり前ですが、何名かの会員が存在している状態で、よい指導をして会員やその保護者から評価してもらうことが大前提です。
これじゃあ意味がない。やらせても無駄だ!
なんて思われたら、道場に未来はないでしょう。
「空手をやってよかったな。」
「空手をやらせてよかった!」
「空手が楽しい!」
そんな風に思ってもらえる指導ができて、そういう雰囲気の道場に成長するときっと課題や問題はどんどん解決されていき、雪だるま式に確固たる道場としての立場を確立できるのだと思います。
せっかく始めた空手道クラブですから、多くの人に参加してもらい多くの人に楽しんでもらいたいですね。
まだまだ先は長い道のりです!
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