空手道クラブを立ち上げました。
道場運営について少し書き置きたいと思います。
想像以上に難しいものだと実感しますが、それでも楽しいものですね。
1.空手道クラブの稽古
さて2021年4月に初回稽古を行いまして、毎週船橋市の公民館を中心に稽古を行っております。
参加メンバーはみんな出稽古メンバーで、師範(私の師匠)の息子さんと黒帯の小学高学年女子、後は3兄弟(黒〜緑)あと昔なじみの別支部の方々が来てくれたりします。
有るかと思っていた、一人稽古の日が一日もないのが物凄くありがたいです。
稽古は私が通っていた道場稽古のメニューに沿って行っています。
私が娘と一緒に空手教室に通っていた当時から基本的には同じような練習体型です。
1.体操
2.基本稽古
3.形(型)の練習
4.テクニカルの練習
5.組手系の練習
これを1時間半の稽古時間内で行います。
ペースの配分ややりたい事、伝えたい事によってメニューを少し代えてみたりします。
私はキックボクシングジムでの練習で空手に活かせそうなものを選んでアレンジを加えて行います。
自分自身が体験したものですから、基本的に空手でも役に立つと思ってやっているものです。
2.稽古で感じる違和感
空手クラブの稽古を行っていて1ヶ月が過ぎた頃です。
空手の稽古指導を行っていて、違和感を感じ始めます。
そしてその違和感は日に日に大きく感じます。
「何かがおかしい」
「どうもしっくりこない」
「こんな筈ではない」
漠然とした思いが募ります。
空手の代打稽古も過去には何度も行っていましたし、自分自身の体もそれなりに動きます。
違和感の正体それは
稽古がうまく行き過ぎている
というものです。
何のことかというと、自分がやりたいように稽古が出来て、ほぼスケジュール通りに行えてきっちり時間通りに終える。
ふざけている訳ではないですが、楽しく稽古したいという思いが私はあるので、いろいろな道具やゲーム感覚の稽古も結構やります。
こういう意味があるので、こういう稽古をするよと言えば、彼等彼女らはその稽古に早速答えてくれるのです。
私は思います。
「私は実は指導のセンスが有るのじゃないのか!?」
と自画自賛!!と言いたいところですが、、。
3.違和感の正体と勘違い
さて感じる違和感の正体、それはずばり言うと
子供たちがそもそも上手
であるという事です。
よく考えみると、出稽古に来てくれるメンバーの大半は黒帯です。
空手歴でいうと4年も5年もやっている子供たちです。
しかも小学校も高学年の子供達です。
それってつまり、
「私の教え方が上手いとかじゃなくて、そもそも上手い子ばかりだから、教えなくてもある程度は出来ていただけじゃないか!?」
という事実ですね。 (汗)
自分が指導のセンスが有るのじゃなくて、元々上手い子に対しちょっとアドバイスをしている程度に過ぎないということですね。
しかもそれが空手というよりは、格闘技的な考え方であったり、キックの技術的なところで使えそうな部分だったりと、彼等からしたら初めて聞く事かもしれません。
私が教えたから出来たのじゃなくて、そもそも出来ていたものを別の方法で実践したという事でしょう。
どうりでスムーズに事が進むはずです。
こう言えば、直ぐに反応があって行動で返ってくるのです。
これはこの子供たちが天才か、私の指導能力が天才的なのか!?
と勘違いしてしまうところでした。笑
白帯の小学校低学年が全く言うことを聞かず、走り回ってみたり、途中で「トイレ!」と叫んでみたり、パンチが当たったと言って大泣きしてみたり、そういう事が殆どないのです。
そりゃー思い通りに稽古ができるわけですよ。
4.終わりに
思い出しました!
自分の下の娘を空手の体験に連れて行ったときのこと。
最初こそやる気が有る素振りでしたが、途中から全くやる気なく、特に組手関連の稽古は怖いと言って逃げ出す始末。
怒っても、おだてても、頼んでも何やっても駄目で、諦めて途中から見学していた日々。
「ああ、空手の稽古って時としてこんな事が多々あって、ケリがまともに顔面に入ってしまい、鼻血を出している人がいたり、そんなに楽しくキレイなものばかりじゃなかったなと、、、。」
よく考えたら私自身、空手(実際はキック)で怪我ばかりしていましたし、、。
そんな事を思い出しました。
当クラブが始まってから、楽しくみんな笑顔で稽古していました。
「彼等、彼女らも実際に楽しいから来ている」と言ってくれています。
そんな姿に満足していたのですが、それは単に彼等のレベルが高いからそうなっているだけであって、しかも彼等が出稽古(本来の道場は別)の道場で有るから楽しく感じるのかも知れません。
親戚の家に遊びに行った時の感覚ですね。
右も左も分からない人がいて、一人に時間をかけると他の人が置いてけぼりになる。
他の人を教えるとわからない人は放置される。
それでは全体の強化には繋がらないのです。
本当の意味での指導力が試されるのはこういった場面だと思います。
今こうして出稽古の子達(ほとんど黒帯)がいるうちに、次の世代への意識付けを行う意味でも今このときがチャンスなんだなと思うのです。
そういう意味でこんなにラッキーな始まり方をしている道場もなかなか無いかも知れません。そしてそれに甘えていたのは他でもない自分自身だったように思います。
空手クラブが長く続き、色んな人の役に立つ、成長の場であってほしいと思い立ち上げたものです。
★★★私自身は残念ながら大した人間でない★★★
クラブの練習開始から1ヶ月、指導をするということの難しさと楽しさが混在する不思議な期間を過ごしたように思います。
まだまだやる事、学ぶことは多く遠い道のりです。
まずはきちんと地に足をつけて稽古を行っていきたいですね。
ちなみに現時点で新規入会者 ゼロ!! 涙
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