ベスト・キッドという映画をご存知でしょうか?
空手といえばこの映画を見たことが最初だと思います。
1.ベスト・キッドという映画について
皆さんはベスト・キッドという映画をご存知でしょうか?
近年、ジャッキー・チェンのバージョンでリメイクされたのでそちらのイメージが強いかもしれませんが、我々の世代のベスト・キッドといえばやはりこれ!
ダニエルさん、宮城さんの師弟による青春・KARATE活劇です。
ベスト・キッドと書いてあるにも関わらず、THE KARATE KID となっているのですが、どうやら邦題がベスト・キッドであって正式にはカラテキッドというのが正しいようですね。
物語的には、内気な転校生(ダニエルさん)がマドンナと出会い
それが気に入らない所謂ヤンキーKARATE小僧に狙われ
ハロウィーンの日にボコボコにされた所で、宮城さん(KARATEマスター)に助けられ、、、。
宮城さんに弟子入りし、KARATEを学んで、、。
稽古して強くなり。
空手の大会で勝負を決する!!
という話です。
1984年の作品だそうですが、その後も2,3も発表されたり、リメイク版ではあの我等がジャッキー・チェンが宮城さんの立ち位置でのベスト・キッドが作られたりしました。
最近では「コブラ会」というその30年後の作品も話題だそうです。
2.当時の感想
おそらく最初に空手にまともに触れたのがこの作品であったように思います。
当然この作品に出会う前にも空手という武道があることは知っていましたが、どういうものかを知るという意味では、この作品が私の人生で最初の作品であったように思います。
私が記憶しているシーンはいくつかあります。
2−1.ヒロインが可愛い
ストーリー的には重要な役割です。
いや、今見るとそうでもないのですが、当時はかわいいなと思ったものです。またダニエルさんも主人公とはいえ、イマイチな人だったので、アメリカには陰キャにも優しいこんな素敵な女子がいるのか!?と思った記憶があります。
まさにアメリカンドリームですね。
2−2.宮城さんとダニエルさん
この師弟関係もなかなか良い見どころです。
何せダニエルさんは、アメリカ人の子供らしく、主張は一丁前でやたら反抗してみたり、文句を言ったりします。
宮城さんも直接こうだ!という言い方をしないので、はじめはダニエルさんが不審に思ったりします。ちなみに宮城さんは「ダニエルさん」とダニエルのことを呼ぶのですが、アメリカ映画でさん付けで呼ぶという奇妙さが新鮮でした。
2−3.分かりやすい展開
やられる → 鍛える → 強くなる → 勝利する
という実に分かりやすい展開が行われます。
ダニエルさんの特訓シーンは、映画「ロッキー」を見ているような感じです。ちなみに監督が同じ人なので、そりゃ同じになるわなと後々知りました。
特訓のワンシーンのこれ⬇とか今見ると面白いですね。
宮城さんが野球のキャッチャーの道具を付けているのですが、いや、どこまで効果があるのかと、、、。
2−4.何度見たかわからない!
実はこの映画、私は空手をやる前から何度も見ています。
といって、特別好きで見ているというよりかは、夏休みとかの暇なタイミングで昼間にやってたりしたのをダラダラと見ている感じです。
ホラー映画とか政治的な映画は見る気がしないのですが、この気軽に見れる感じが良いわけです。
似たように、なんとなく見てしまう作品には
・毎年夏休みにやっていた「タッチ」
・ジブリ映画が封切られるタイミングでの「ナウシカ」「ポニョ」「神隠し」
・終戦記念日近辺に放送される「火垂るの墓」⇒これは大人になってからは気軽に見れなくなりました。
・ルパン三世シリーズ
・スタンド・バイ・ミー
・ロッキーシリーズやスーパーマンシリーズ
・ゴジラシリーズ
・結末を知っている名作「ショーシャンクの空に」や「レインマン」などもあります。
などがあります。
3.今見るとどう思うのか?
さて実際に空手を始めて、多少自分も経験してみると見方も多少変わってきますね。
誤解している部分と結構見ごたえがある部分が混在しています。
ただ、総じて30年前の映画でこのクオリティはなかなか高いなと思います。
3−1.必要だったのか!?と思える盆栽のシーン
よせばいいのに、ダニエルさんが世話をして失敗するというベタな感じですが、そもそも盆栽を愛好している人って日本人でも結構少ない気がします。ピンときません。
3−2.意外とちゃんとしている空手
あとは宮城さんがこんな風に突きを打って、ダニエルさんが捌くシーンですが、結構ちゃんと打っているんだなと今更ながら思います。
宮城さんの戦闘シーンというか戦うシーンは、どちらかというと突きやケリではなくて、ひねったり投げたりするシーンが多いので、所謂「沖縄空手」の純粋な使い手と思います。まぁ、空手本来はこういうものだったのかなと思います。ジャッキー・チェンのカンフーとも違っています。
また戦闘シーンの節々に、ちらっと攻撃を防ぐのが、空手の受けをしていたりするので、役者さんたちも空手の嗜みがありそうです。ただ、蹴り技とか微妙だなと思うものも混じってたりもします。
3−3.空手の大会
作品のクライマックスの空手大会です。
実際の試合を見る限りどうやらポイント制の試合をしているものの、伝統派空手の試合ではなくて、フルコン空手と伝統派の中間のぽい感じの試合のようです。
・顔面への突きは無し
・ローキックは無し
・中段は突きも蹴りもOK
・蹴り技は上段もありでKOしたら勝ち
・防具等はなく素手・素足で戦う
・フルコンのように中段の突きあいは無い
・トーナメント戦
みたいな感じです。上段の蹴り技でKOを狙うのか、中段の突きを効かせて倒すか、中段蹴り技でポイントを取るのか?みたいな試合だと思います。
3−4.いかにもアメリカっぽい
当たり前っちゃ当たり前ですが、いかにもアメリカっぽい感じですね。
こういうヤンキーぽい感じの若者が出てきますね。アメフトやってますみたいな感じですが、今回は空手です。この彼が30年後に「コブラ会」というドラマの主役としてまたブレークするのですから分からないものですね。
4.終わりに
本日ベストキッドが映画で地上波放送されていたので、ちらっとだけ見ましたが、懐かしいですね。
ちなみに宮城さんの流派は「剛柔流」であろうと言われています。
ちなみに剛柔流の流祖は「宮城長順」先生ですから、そこから宮城さんとなっているかもしれません。
この映画が我々はテレビのロードショーでお馴染みですが、本場アメリカではどうだったのでしょうか?
1984年の映画興行収入なんとベスト5に輝いています。
ちなみに
1位は、かの有名なゴーストバスターズ
2位は、エディーマフィーの名作ビバリーヒルズ・コップ
3位は、インディージョンズ 魔宮の伝説
4位は、カワイイキャラが凶暴化するグレムリン
5位が、ベストキッド(The Karate Kid)だそうです。
こう見ると当時のアメリカ映画は世界の中心ですから、そこでベスト5というのはなかなかの大ヒットと考えるべきではないでしょうか。
日本の武道のはずの空手を、アメリカの映画から学ぶというのもなんとも奇妙な感じですが、よくも悪くも最初の空手との出会いはこの「ベスト・キッド」だったと思います。
なにげに30年後を描いた「コブラ会」が結構面白いらしいので、今度見てみたいと思います。
ちなみにベスト・キッドシリーズは2〜4とリメイク版が出ていますが、他の作品はちゃんと見たことがありません。
まぁ、ちょっと見る気がしないというのが本音ですが、コブラ会は割とみたいです。
皆さんはいかがでしょう??
サヨナラ・サヨナラ・サヨナラ
コメント
コメント失礼致します。
読んでたら見たくなりました。
続編(女の子が主人公の)を地上波で放映していたタイミングで見たのですが、面白かったです。
そのシリーズでは剛柔流からきてるハズのミヤギ老人が教えているのに、主人公が型の練習で鉄騎(ハイファンチ)を行っていたのと、お寺で修行するシーンがあったのが、心の中で思わずツッコミを入れてしまうところでしたが。
昔の映画ですが、もう一回見たいなと思う映画でした。
どらネコ