なんだかんだと今でも空手は誤解されていると思います。
皆様は空手道をイメージで誤解している可能性があります。
怖い
危ない
などとネガティブな印象をお持ちかもしれません。
それは誤解なんです。
というか勘違いというべきでしょうか。
1.空手と怪我についての誤解
空手道はきつくて無理だ!
怪我したら大変だ!
仕事に影響したらどうする!
などとお考えではないでしょうか。
仰るとおりで、大人で怪我は自己責任!
怪我をして仕事に影響を出したら死活問題でしょう。
そんなリスクの有るスポーツや武道なんて出来るはずない!とお考えではないでしょうか。
確かにどんなスポーツや武道には怪我のリスクがあります。
空手は簡単に言えばキックとパンチを出すわけですから、見るからに怪我がつきものとお考えではないでしょうか。
ですが、それは正しくありません。
恐らく全く経験したことのない方が考える空手の怪我のリスクの10分の1くらいだと思います。
ちなみに私は寸止めではないキックボクシングもやっていますが、伝統派空手とどちらもすごく怪我には気を使っています。
骨折なんてする怪我をしたら大騒ぎです。
少なくとも私は空手道を7年、キックボクシングを6年やっていますが、殆ど見たことありません。
2.寸止め空手についての誤解
伝統派空手は寸止めの攻撃です。
伝統派空手はノックアウトした方が負けになります。
ダメージを与えたら反則なんです。
寸止めって何が楽しいの?と思う人もいるかも知れません。
いやいや、めちゃくちゃ楽しいです。
何故なら殴られたとしても痛くないし、怪我もしないのにも関わらずしっかりと攻撃をしないといけないルールだからです。
緊張感、スリルは存分に味わえますし、実際にポイントが取れたら非常に充実感が得られるのです。
相手との駆け引きや色んなパターンの戦略を用いて戦う組手は
一言でいうと「楽しい」のです。
3.フルコンタクト空手との違い
フルコンタクト空手とはかなり異なります。
フルコンタクト空手とは、頭部や顔に対する突き(手技)以外は直接打撃を与える事が許されています。
非常に簡単に言えば、顔面へのパンチ以外は、思い切り打て!という空手です。
体力、筋力を相当に鍛え上げないと勝てない世界です。
なので練習もハードにこなす強い空手家が多く育ちます。
一方で伝統派空手は、寸止めを前提とした組手をします。
打ち抜かない事でダメージを与えないと上記でも書きましたが、組み手のルール自体が全然違うのです。
なので寸止め前提ですと剣道のような、素早い踏み込みと攻撃が重要になってきます。
正直に言えば空手と言っても全然違う競技だと言っても過言ではありません。
どちらが良いかと言われると、好みの問題だと私は思います。
4.スパルタでぶん殴る師範がいる
こんな練習していたら、間違いなく通う人は居ないでしょう。
高校や大学の体育会でも今は殆どないのではないでしょうか。
少なくとも街の道場で、こんな事をやっていたら一気に噂が広まり、生徒は一人もおらず潰れてしまいます。
大人になってまで、少年時代と同様に殴られるとかありえません。
だって怒鳴り散らして強くなる人は少ないと思いますし、弊害のほうが大きいと思います。時代が違います時代が!!
もし見学や体験して怒鳴ったり、殴るような指導者が居たら、私は絶対に行きません。
その道場から得るものは無いと思いますから。(あくまで私の感想)
5.乱暴者やヤンキーが多い!?
いや、いません。むしろ落ち着いている人のほうが多いです。
たまたまかもしれませんが、私の周りの空手をしている人たちは人格者が多いです。
学生時代は知りませんが、こいつやべーやつだな、、的な人は一人もいません。
昔の漫画とかの影響で、空手家は悲壮感を漂わせ素手で相手を叩きのめすという冷酷無比な感じで描かれていたからでしょうか?
少なくとも現在、空手道を学ぶ人達は紳士淑女の皆様が多いです。
「おいおい、お前どこ中出身!?」
「俺のほうが3個上じゃん!!」
的な大人が居たら、ちょっと、、いや、かなり嫌ですね。笑
私は見たことありません。
仮にいたとしても百戦錬磨の先生方がしっかりと指導してくれるでしょう!
また大会の手伝いをしていても、全然そんな感じの人はいません。
どちらかと言うとインテリジェンス溢れるスマートな人たちが多い気もします。
(あくまで個人の感想です。)
6.伝統派空手は弱い!?
ぴょんぴょん飛んでいるだけで意味わからん!
やっても何の意味もない!
的な発言をたまにネットで見かけます。
それに対し伝統派空手の擁護派が、いや堀口恭司がいるだろ!とやり返すやり取りまでは何度も目にしました。
お決まりのパターンですので、最近見たら笑えてきます。
まぁ、過去に何度も同じような記事を書いているので、それは参考にしてもらうとして、客観的にみて普通に「伝統派空手は強い」と思いますよ。実践的だとも思います。
そしていつもこの強さ論議は最終的に「どうでも良い」という流れになります。
結局は個人の強さと努力だし、ピストル持ってる奴が一番強いという結論に成るからですね。
7.終わりに
世の中の人が考える伝統派空手道に対して誤解しているであろうことを書いてみました。
フルコン空手の試合映像とかは、たまにテレビとかで見れるので結構イメージを持っている人は多いと思います。
一方で伝統派空手の試合はBSか良くて教育テレビでやるかどうかという感じで、そもそも見たこと無いという人も多いと思います。
意外と知っているようで知らない伝統派空手の誤解というタイトルで記事を書いてみました。
もしよかったら伝統派空手やってみませんか?
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