空手・キックボクシンだけではないのですが、私は実に多くの指導者に指導を受けて来たと思います。
冗談抜きで100人くらいの「指導者・先生」に教えてもらったと思います。
☆ただし学校の先生は除く
今回はそんな指導方法や指導者について書きたいと思います。
1.印象深い指導者・先生について
私が過去に教わった指導者についてはこんな人達でした。
ちょっと例として一部を書き出してみたいと思います。
1−1.空手の指導者について
空手の指導者は、テクニック面もですが割と教育面を重視している先生が多い気がします。やんちゃそうな高校生をビシッと叱れる先生には敬意を抱きますね!
空手の先生というのは、総じて教育者としてのマインドが備わっているように思います。キックボクシングのトレーナーはあくまでテクニックやフィジカル面の指導ですので、このあたりはやはり違いますね。
1−2.キックボクシングの指導者について
最初に通ったジムは、昭和な感じの会長(元プロ当時50歳)が自らスパーリングで練習性をボコボコにするという超実践的な指導方法でした。
私も初めてのダウンをしたのはこのジムでです。苦笑
普通に怒鳴ったりする会長でしたが、当時はそんなものかなと思っていました。汗
現在私が通うキックボクシングのジムは、大手なので日替わりで先生が変わります。
老若男女、なんならほとんど素人じゃないか!?という先生までいました。
教え方は千差万別で、人によって個性が違うというか、自分に合う・合わないが存在することを知りました。
1−3.少年野球チームの監督
昭和の時代ですからね。
近所のお父さんたちが監督・コーチをやってくれるわけですが、とにかく怒鳴る、殴るという荒っぽい指導方法でした。笑
今にして思えば、よく他人子供を先生でもないのに、殴ったり怒鳴ったりしていたなと、、、。今にして思えば普通のサラリーマンですからね、、、。
当時はそれが許された時代だったのですね。
1−4.ゴルフのレッスンプロ
元ツアープロで、ゴルフのレッスンプロに習ったことがあります。
ゴルフというのは、基本に忠実な動きをさせたがる競技ではありますが、その先生は細かいデータや動画を用いて論理的に説明してくれる先生でした。
この動きの理由や回転などゴルフの動きはなにげに格闘技のそれと似ていることが多々あるのです。要は体の使い方ですね。
まぁ、こんな感じで多くの先生に色んなことを学びました。
特に格闘技系キックボクシングジムでのトレーナーに関しては、本当に色んな人がいて多くの経験ができたと思います。
ある意味これって財産だと思うのですよね。
色んな考え方や練習方法を教わりました。
すると、私が考える指導力のある先生というのは、
共通的な部分
があることに気が付きます。
きっとこれが指導のコツ・ポイントなんだと思います。
2.指導が上手な人の特徴について
それでは私が思う指導が上手いなと感じる先生やトレーナーの特徴を書いてみたいと思います。当然ですが私の主観ですので、そこはご了承ください。
2−1.絶対に名前で呼ぶ・名前を覚える指導者
何だ当たり前じゃないか!と思う方もいると思いますが、
私の通うキックのジムは、毎回のように入れ替わりで先生が変わったりします。
なので、ずーっと同じ人の指導を受けられるというのは稀です。
逆に言うとトレーナー側からしても、会員はもう二度と会わない可能性もあるのです。
レッスンをしていると、不意に名前で呼ばれることがあります。
あれ?なんでこの先生は、私の名前を知っているのだ?と不思議に思います。
答えはトレーナーは、クラス参加者のプロフィールを閲覧できる仕組みになっているので、誰がクラスに参加しているかを把握できるのですね。
そこで名前をわざわざ覚えて、クラスに臨む訳です。
毎回同じ会員ならともかく、二度と会わないかもしれない会員に対しても、一期一会で名前を覚えて名前で呼んだりします。
過去に年は若くともこんなトレーナーに数名出会いましたが、ほぼ全員人気のトレーナーで、教え方も上手かったですね。
こういった先生の特徴は、一人ひとりの行動をよく見ています。
正直言って格闘技の上手い下手なんて、ひと目見れば大体わかりますから、名前を覚えなくても指導はできるはずです。
ですが、名前を覚えて名前を呼ぶことで、クラスの参加意識を高めて、会員さんの意識を高める効果があると思います。
また、名前で呼ばれるとやはりちゃんとやろう!と思ったりするわけです。
一見無駄な努力に思えるかもしれませんが、これが徹底されいるプロ意識は指導に顕著に現れる気がします。
2−2.自ら体を動かす先生・トレーナー
例えばフィジカルのクラスとかで、腕立て伏せを全員でおこなう場合に、トレーナー自らも参加して実践します。
指導の名のもとに、見ているだけ、見本すらほとんど見せない先生も世の中には多くおります。
それが見本の段階で本気で、全力で見本を見せてくれたりします。
その指導者自ら汗を流す姿に、我々はよし!俺もやろう!!と意識が芽生えます。
また指導者自らが、本気の実践をすると、そのクラスの生徒も手を抜かずに本気でやり始める傾向にあります。
自らがその指導の手本を示すだけでなく、その姿勢に引っ張られるということなのでしょうね。
逆に口だけで何もしない指導者であれば、盛り上がりに欠けるのだと思います。
2−3.常に新しい練習方法を編みだす先生
単純にワンパターンにならないためと言う意味もあるのかもしれませんが、練習方法をいつも考えている指導者もいます。
教わった、もしくは自分がやった事のある指導内容を行うのは当たり前で決して悪いことではありません。
なぜならその方法は既に洗練されていて、確立されいている練習メニューである事が多いのです。
にもかかわらず、いつも新しい練習方法や指導方法を考えてくる指導者がいるのです。
まず前提として、確立されている指導方法が、正しいのは間違いないとしても、それがその人に合うのかは別の話です。
その指導方法が、その人に合わないのであれば、それは効率的ではないでしょう。
色んなパターンの練習方法から新たな発見があったり、既存の練習方法に一つのスパイスとして活きてきたり、色んな相乗効果が生まれるのです。
なので、楽しい練習や納得の練習が多かったりするのです。
2−4.信念を持っている指導者
いいか悪いかは別として、納得はします。
私が最初に通ったキックのジムの会長の信念は
「殴られて初めて強くなれる」
「怪我はした分だけ強くなる」
「人は思った以上に頑丈だ」
などというセリフで、練習参加3回目くらいからスパーリングをやらされました。
今にして思えば危険極まりない指導方法で、思想だと思いますが、これが当たり前の時代で当たり前の人がいたのです。
そして紛れもなく強い人達でした!
ガチ勢には非常にマッチする考え方かもしれませんね。
エンジョイ勢の私には、少々きついですね。汗
2−5.論理的・客観的に指導を行う先生
まるで進学塾の講師のように、徹底的な対策を施してくる先生がいます。
話す内容は実に論理的で、聞けば誰もが納得する内容です。
参考に動画や道具を持ってきて、それらを見せながら説明してくれたりします。
頭で覚えて、体を動かす!
という、典型的なやり方ですね。
少年・少女ならば実践あるのみ!!とやった方が良いかもしれませんが、私はこちらのパターンの方が絶対にわかりやすいです。
また動画などを利用して説明を多用します。
私のように直感的にわからない人には、こういったひと手間・一工夫があると理解度合いが飛躍的に上がるのです。
2−6.勢いで会員を引っ張る指導者
上記、2−5の論理的な指導者とは、真逆ですね。
勢いのみです!
非常に明るく面白い先生が、打ち込み等を行う際に大声で鼓舞しながらレッスンを行うという状況です。
敢えて「よし!!やってやろうじゃないか!!」と思わせるようなトークや雰囲気を持っている指導者にしかできない方法ですね。
その指導者の人柄や性格がそんな指導を可能にしたりします。
普通の先生がそんなことをやると「引いてしまう」なんてことに、、、。
2−7.褒めまくる先生
大手のジムで初心者が多いというのがあるのかもしれませんが、とにかく褒めまくる先生がいます。
褒めることで、やる気がアップするのでとても良いことだと思いますが、ある程度わかってくると、いや、、そんな大げさな、、なんて引いた目で見てしまうことも。
それが絶妙な褒め方をする先生ですと、雰囲気が良くなるのですね。
その先生に嫌味がないというのがとても重要です。
3.指導が上手な先生の特徴まとめ
上記に少し指導が上手なトレーナーや指導者の特徴を書いてみました。
これらやっている事はそれぞれ別のことをやっているのですが、実は共通点があったりします。
クラス練習に参加している人最優先!
生徒や会員さんのタメになる!!
という点ですね。
要するに生徒が第一であるということですね。
そのやり方が色々と違っているだけの話です。
当たり前のことを言うな!と怒られてしまいそうですが、100人もの指導者から指導を受けると、なんとなく分かってきます。
・単に指導者・トレーナーの仕事をこなしている人
・指導者・トレーナーとしてより良い仕事をしようとしている人
・生徒さんにとにかく喜んでもらいたいという人
人によっては本当に、毎回同じメニュー単に打ち込みしかやらない人もいるのです。
強くする目的のジムで、プロを目指す人用のトレーナーであれば、楽しくとか考える必要はないでしょう。
同じ練習メニューをこなしても、トレーナーが違うと楽しさ、満足度が結構違ってくるのです。
満足度が違うということは恐らく成果の違いになると思います。
できないからと言って、バカにしたり、呆れたり、不機嫌になるような指導者・トレーナーであれば、プロを目指すガチガチの若者でも、普通に嫌だと思います。
これ、冗談みたいな話ですが、普通にいるんですよ。
指導方法は色々とあると思いますが、如何に生徒側に寄り添えるのか?というのがポイントなんだと思います。
これは教えられる側のレベルを問わず同じ事が言えると思います。
自分の成長のためにも、一生懸命指導してくれる指導者・トレーナーって非常に重要だと思いませんか?
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