ボクシングの試合は一ラウンド3分です。
ではその3分って、長いの?短いの?どう思いますか?
1.色んな3分と感じ方の違い
ボクシングの1ラウンドは3分間です。当たり前の3分ですが、格闘技をしているときの時間て長いの?短いの?について話します。
3分といえば、、、。
・カップ麺の出来上がる時間
・ウルトラマンの戦える時間
・3分クッキング
・昔の公衆電話の10円で話せる時間
・ボクシングの1ラウンド
色々と3分ありますよね。
3分というと長いですか?短いですか?
カップ麺の3分は待っているだけだと長く感じますが、ラーメン屋で3分で出てきたら相当早いです。
ウルトラマンは3分しかあの姿でいられないので、カラータイマーがなったら早々に敵を倒して帰る必要があります。この場合もまた短いでしょう。
昔の電話は市内は3分が基準でした。10円で電話すると3分間通話できて、3分経つと突然切れます。3分ってあっという間だったのです。
こう考えると、3分って短い時間の代名詞と言えるのではないでしょうか?
2.武道・格闘技における3分
有名なのがボクシングの1ラウンドは3分です。これに倣ってキックボクシングも3分がプロの世界ではおなじみですが、アマチュアの世界では、2分3ラウンドとか1分2ラウンドとかが存在します。
なのでジムで縄跳びをするときも3分間を数Rやるのです。
私が感じる3分というのは、格闘技的には長く感じます。
「3分〇〇やって!」と言われると長いなぁと思います。
本気で打ち合わないマススパーリングも3分でやると長く感じます。
私のレヴェルでは2分でやるとちょうどよく感じますが、体力のある人達は2分は短く感じるかも知れませんね。3分だと攻撃も一通り出して繰り返しになったり、ちょっとダレる時間が入ってきたりするのです。
MMAの試合などでは10分とか20分みたいな長い試合時間もありますが、やはり3分というのが、一般的な時間なのかなと思います。
ある意味で長くもなく、短くもない絶妙な時間とも言えるかも知れません。私にとっては長いというのが正直な感想です。
3.3分の使い方と意識の仕方
さて、3分間区切りで練習するキックボクシングのジムでは、嫌というほど3分の長さを思い知らされます。
ゴングの代わりのタイマーがひたすら3分+1分の4分間を繰り返します。この1分はインターバルの意味ですね。
例えばやったことのない練習メニューで、3分区切りに行う場合。どの程度のペースでやれば良いのかわからなくなります。但し3分で一つのことを繰り返す場合、最初から飛ばすとあっという間にバテてしまいます。
バテてしまうと、本来やるべき練習が半端になったり、意識すべき身体の動きを意識できなくなってしまったりとデメリットもあります。
なので、無駄に体力を使うべくがむしゃらに練習するのではなく、セーブしながら確認をする程度の余力は残しておきたいですね。
3分のシャドーを行う場合、常に全力フルスピードで行うシャドーは、恐らく体力の消費が激しくて、ここでバテてしまうと、中年以降の人はその後の練習に身が入らなくなるかも知れません。それはそれでもったいないです。
なので、適度に手を抜くと言うか、例えばステップを多めに入れたり蹴りやパンチを数を多く打たずに、一発一発を大事にするとか、一度動きを止めて動作の確認を行うなど、自分なりのペースを掴んで実施したいですね。
3分一ラウンドで、練習を繰り返していくと3分というものがどういう時間なのか、身体が何となくわかってくるようになります。
その感覚を掴むのが非常に大切ですし、日頃から3分一ラウンドを意識していると3分の過ごし方が変わると思います。
無駄のない効率的な練習を行うためにもペース配分と3分の意識は重要です。
4.1分、2分と3分の違い
3分が理解できると当然ですが2分とか1分の感覚も理解できます。1分の打ち込み練習であれば、全力でギリギリ行けるな、、とか。
2分のスパーリングとかだと、集中力がなんとか保てるとか、、。時間管理が非常に重要になってきます。
感覚的にはこんな感じですね。
3分 ・・・ 本気で動くとかなりバテる。1Rくらいならなんとかなるけど、2R以降はかなりパフォーマンスが落ちる。
2分 ・・・ 本気で動いて1Rを無事こなせるレベル。息もそれなりに切れるけども、2Rか3Rくらいまではまだ動ける。
1分 ・・・ 本気で動いて不安なく1Rを終えられるレベル。そこそこ回数もこなせるレベル。但し1分だと流石に短いので、短い時間を意識する事が必要。
当たり前の話ですが、1分刻みの練習と3分の練習は異なります。1分はあっという間に終わります。3分だと長いですね。ですがその3分をこなすためにプロは必死に練習したりするわけです。アマチュアの試合でも上級クラスになってくると3分3ラウンドとか出てきますから、やはり3分というのは本来目標にすべき時間なのだと思います。
その3分は、1分が3つなわけで、3分がわかれば1分も2分も何となくわかってきます。
慣れてくると練習の2分とか3分とかの終わりが何となくわかってくるものです。
渡しの場合は自分の体のバテ加減で時間がわかります。汗
5.終わりに
時間の感覚を掴むこと、3分とか1分とかが分かるようになると、例えば試合のペース配分だったり、練習のペース配分もできるようになります。
これがわからないと、どこまで全力を出せばよいのかわからないし、消化不良で終えてしまうこともあるかも知れません。
なので、自分自身の練習、試合それ以外のことも含め、時間の認識は非常に重要だと思います。何となく分かる、ペース配分が分かることで質の高い練習ができるようになるかも知れません。
ちなみに伝統派空手の市民大会の試合時間は、90秒とかです。
これは楽勝!!と思いきや、実は違って何かとすぐに止まるのです。なので実際に掛かった時間は3分以上だったりします。しかもフルスピードで動いているので、めちゃくちゃ辛いときもあります。
よくディズニーランドで
「2時間待って3分で終わってしまった」
という話を聞きます。
その3分が重要だとわかっているなら、3分を存分に楽しむことが重要だと思うのです。2時間以上の価値が3分に濃縮されているのかも知れませんよ。
時間の短さを嘆くのではなく、価値ある3分は自分が作り出すものかも知れません。
皆さんは3分って長いですか?