武道・格闘技をやっていて、たまに面白い話や良い話を聞けたりします。
また武道や格闘技をやっていたからこそ起こり得る体験なんてのも世の中にはあるのです。
空手や格闘技に関する私が過去に聞いたり・経験・体験した
「ちょっといい話」
を書いてみたいと思います。
1.格闘姉さんについて
以前通っていたキックボクシングジムにいた話し好きのお姉さん(年齢的には私より上)に聞いた話。
そのジムは男性と女性が一緒に練習することはなく、男性やキッズクラスの主練習場とは違うエリアに女性専用の練習スペースがありました。
なので基本的に女性と一緒に練習するという事はありません。
というか私はその女性練習場を見たことがありません。
ですが、ガチな女性というのはどこのジムにも一定数いるもので、男性会員相手に普通にスパーリングをこなす強者も結構います。
このお姉さんも同様でした。
私よりも確か2つくらい年上(当時推定40歳)で、その弟子のような女性(当時推定35歳)と一緒に男性会員がスパーリングを始めるとどこからともなく現れ、一緒にスパーリングをして帰っていくという格闘女子でした。
この姉さん達がまた強いのです!
特に弟子女性は、昔少林寺をやっていたらしく、パンチが強く蹴りも強烈でした。
身長も165cmくらい、体重は普通の女性以上にはありそうな感じでした。
お二人ともに、昔は綺麗だったのだろうなぁと思いますが、なにせ化粧もほとんどせずに髪を振り乱しながら、ぶん殴ってくる訳で、私にはちょっとトラウマレベルなイメージです。
レディースの総長でしたと言われても「ああ、、やはり、、。」というイメージです。
ジャイアンのお母さんをちょっと可愛くした感じです。
性格とか喋り方とか、豪快という言葉がピッタリでした。
m(。。)m
2. 気弱なOLのななちゃん
私が入会した時には既に退会したので、お会いしたことはありませんが「ななちゃん」という女性がいたらしいです。
この女性は希にベテラン会員さん達の話題に挙がっていました。
聞くとモデル・女優顔負けの超絶美人だったそうです。
なぜ格闘技をやろうとしたのか不明な可憐な女性だったそうです。
※写真はイメージです。
そんなOLのななちゃんですが、何を言われても「はい」としか言わずに、男性会員に話しかけられても顔を真っ赤にして下を向くばかりだったそうで、困った会長が練習を先ほどの格闘姉さんに依頼したとのこと。
格闘姉さんは、最初はまぁまぁ面倒くさそうにやっていたらしいですが、段々打ち解けてきて結構親身になっていたそうです。
※ベテラン会員さんの話では、若くて可愛いかったからねぇ、、とのこと。笑
3.ななちゃん行方不明!?
そのななちゃんが入会して、半年ほど過ぎた頃の話だそうです。
ななちゃんが、突然練習に来なくなったそうです。
それまで2日に1回は来ていたのに、急に1週間、2週間と一切ジムに現れなくなりました。
ちなみに格闘姉さんはほぼ毎日、お弟子さん(推定35歳)も2日1回はいる感じです。
格闘技ジムの世界では、割と突然来なくなり辞めてしまうことも多々あるので、そのパターンと誰もが思ったそうです。
ところが格闘姉さんは、なんか腑に落ちなかったようです。
実はその1ヶ月くらい前
ななちゃん「無言電話が最近多くて、、。」と何やら怖い思いをしていたそうです。
例えば
・夜に無言電話がかかってくる
・郵便物が嫌に少ない
・なんだか夜道に付けられている気がする
などを言っていたそうです。
本人も「ちょっと意識しすぎですかね」と笑ったらしいですが、誰もその時は本気にしてなかったみたいです。
可愛い子だから自意識過剰なんじゃない位にみんな思ったそうです。
実は姉さんは、ななちゃんがジムをサボったと思って、連絡しても折り返しなかったことで、怒り心頭だったようですが、慌てて連絡をとったそうです。
4.ストーカー!?
格闘姉さんは、その場で電話をしたそうです。
あっさりとななちゃんが出て状況を話したそうです。
ある日仕事から夜帰ると、ドアノブに「食べてください」とコンビニ食材が置かれていたそうです。
ビビったななちゃんは、慌てて実家に帰ったそうです。
仕事は事情を話してまとめて休みを取る事にしたそうです。
一同唖然として、これはやばいという話になり、取り敢えず警察に届けろという話になり、格闘姉さんと一緒に警察に行くことにしたそうです。
※後で分かったのは、この時点では実は会社からも相談が既にあったそうです。
ちなみに格闘姉さんは、警察はすきじゃない!と言い張っていたそうですが、対応した警官がイケメンだったそうで、ルンルンで帰ってきたと会長が言ってました。笑
警察に届けを出したら、パトロールを強化すると言ってもらったそうです。
でも相手が分からないとどうにもならないという事で、防犯カメラの設置などをレクチャーされたそうです。
格闘姉さんもウチも付けようかとすっかり感化されていたようですが、誰も「いらねーだろ!」とは言えなかったそうです。
結局、それからしばらくは何もなかったそうですが、ななちゃんはやはり実家に帰るという事になったそうです。
女性の一人暮らしはやはり怖いという事で、あまりアパートにも居なかったそうです。
仕事も会社が大手だったこともあり、地元の支店に配属してもらえるようになったそうです。
5.ストーカー遭遇!!?
格闘姉さんは割と面倒見が良いところが有り、弟子の姉さんと一緒にななちゃんの家にちょくちょく様子を見に行っていたそうです。
ある日のこと、ななちゃんのアパートの前にスーツ姿の男が立っていたそうです。
ななちゃんのアパートを伺う素振りをしていたので、
格闘姉さん「お兄さんなんか用?ななの知り合い??」
と聞いたそうです。
スーツの男は、急に金髪のおばさ、、、じゃなかった、姉さん2人に話しかけられた事に驚いた様子だったそうです。
聞けば会社の同僚だということで、スラっとしたイケメンだったそうです。
同僚はななちゃんが会社に来なくなったので、心配で来てみたとのことでした。
姉さん達はあの子もなかなかやるねぇと笑っていたそうです。
後でその話を聞いたななちゃんは顔が青ざめたそうです。
聞けば、ななちゃんの会社は女性率が極めて高く男性は本部やエリアマネージャのみの会社だそうで、少なくとも同僚の男なんてものは存在しないそうです。
6.ストーカー撃退
結局ななちゃんは、そのまま実家に帰っていったそうです。
後日ななちゃんが、最後に挨拶にジムに来た時こんな事を言ったそうです。
ある日引越しの段取りを終えて、昼過ぎにアパートに帰った時に封筒が入っていたそうです。
そこには「君の家族にショックを受けた」的な事が書いてあったそうです。
この文章が例のストーカーかどうかはわからないし、全く関係ないかもしれません。
でもあくまで会長の推測なのですが、この家族というのは、格闘姉さんとその弟子のことじゃないかと思っているそうです。
理由は
・ななちゃんの家族は引越しタイミングまで家に誰も来ていないこと。
・ななちゃんが実家に殆どいたため、他県に住む家族と接触する場がなかったこと。
・格闘姉さん達が見た男が怪し過ぎること。
・格闘姉さん達の見た目でショックを受けても仕方ないこと。
などの理由で、会長は「〇〇さんたちが追っ払ったんじゃないの?」
と笑いながら言っていたそうです。
ネタみたいになっているそうですが、その話が出るたびに格闘姉さんは不機嫌になるそうです。
理由は
「あんなイケメンがストーカーな訳無い!!」
「そもそも別に殴ったり蹴ったりしてない話しただけだ!」
「私は人を見る目はちゃんとある!!」とのこと。
現代のストーカーは姉さん世代には、熱意ある人になるのかもしれませんね。汗
あと姉さん達が普段から着ているキックのジムのTシャツとかにも問題がある気がします。苦笑
どこまで本当の話かはわかりませんが、もしも本当にストーカーを追っ払っていたならファインプレーだと私は思います!!
そんな姉さんはもう孫が2人も居るそうです、、、汗