空手道場の練習メニュー・稽古パターンです。
これが普通だと思っていますが、道場によっては結構違うかも知れません。
1.空手道場の稽古メニュー
空手道場は街に沢山ありますし、その道場によって特色も様々あると思います。どれが正しいかは正直分かりませんが、普段の練習は割とこんな感じです。
・礼(開始時)
・準備運動
・基本稽古
・形の稽古
・組手の稽古
・整理体操
・礼(終了時)
・掃除
とりあえず全体的流れはこんな感じです。
私が学んだ空手道場の稽古がこんな感じのスタイルでした。
伝統派空手の道場によっては、形の時間を多く取ったり、そもそも稽古時間が3時間とか長丁場だったりする道場もあるそうなので、何が正しいのか分かりませんが、とりあえず集中力が続き、且つ体力が持つという意味では1.5時間くらいの稽古が一つの稽古時間としては良いように思います。
2.礼について
武道である以上ある程度の礼儀作法が存在します。
礼に始まり礼に終わると言う言葉通りにまずは礼からスタートし、終了時も礼で終わります。
もっと言えば、稽古の時も、お互いに礼をして稽古に入ったりしますので、常に礼をする意識は存在しています。
礼のパターンは、稽古開始時と終了時は
黙想 ⇒ 正面に礼 ⇒ 指導者に礼 ⇒ お互いに礼
基本的にはどの道場もこの流れだと思います。
ちなみに黙想とは、目を閉じ稽古に臨むにあたり心身を落ち着ける為の準備です。
3.準備体操
所謂、準備体操ですね。
屈伸、伸脚、アキレス腱、手首足首などの一般的な準備体操ですね。
そもそも準備体操は身体を温めほぐすことが目的と言われますから、動的な体操が良いと言われます。
足の振り上げなど股関節を緩めるようなメニューが入ったりもします。
私が学んだ道場では、足の振り上げを前、内回し、外回し、横、後ろと行っています。
また稽古終わりの整理体操は静的な体操が望ましいそうです。
なので、ここでストレッチを入れたり、呼吸を整える動作を行うのが良いそうです。
4.基本稽古メニュー
基本稽古は、流派なのか道場によって全然違いますね。
私の会社の空手部の部長は松濤館ですが、私の学んでいる剛柔流の練習方法が全然違ったので驚きました。
ツイッターとか見ていても結構違うのだなと思うことが多々あります。
4−1.正拳突き
突きを正しいフォームで行う。所謂「正拳突き」「空突き」と呼ばれる空中を突く動作を繰り返します。まずはゆっくり行ってから本気で数十本行います。
ちなみに立ち方は三戦立ちでやっていますが、会社の空手部の練習時は平行立ちで行ったり、前屈立ちで行ったりもしていました。ひょっとしたら道場によってぜんぜん違うかもと思ったものです。
4−2.上段受け・中段受け・下段払い
受けについても同様にゆっくりと行って動作を確認してから、本気で数十本繰り返します。
受けについても極めの意識が
4−3.前蹴り・蹴り技
空突きと同様ですが、前蹴りの練習を行います。
これもゆっくりと確認してから、本気の蹴りを数十回繰り返します。
また道場によっては、後ろ蹴りや横蹴りも含めた連続のケリをここで練習する稽古もあります。
4−4.移動稽古
会社の空手部の部長がどうもこの練習が好きだったのか、それともそういう道場が多いのかも知れませんが、やたらと移動稽古を取り入れてやってました。移動しながらの攻撃や受けなどみっちりとやることで、強い下半身と技を身につけるのですね。これを終えただけでもむ汗だくです。
5.形稽古(型稽古)
流派の形を稽古します。当然練習メンバーのレベルにもよりますが、いくつかの形を練習していくパターンですね。
ここからは帯によって稽古する形が変わってきたり、別メニューでの練習が始まったりします。
ある意味指導者の指導力が試されている気がしますね。
そして形に割く時間は全体の稽古時間の中でもそれなりに多い気がします。
曜日によっては形しかやらないという日があっても良いくらいだと思います。とはいえ、町道場の週1回の練習ではなかなか難しいですね。
仕上げに試合形式で本気で形を打つような練習をしていたりもします。
6.組手の稽古
組手の稽古は様々です。工夫次第では本当に色んな稽古がありますよね。長年実績のある指導者の先生は大体ブレずに稽古メニューを決めてやられている印象です。同じ練習ばかりではなく、いろんな練習を取り入れてやるので道場によってはぜんぜん違う練習になっていると思います。
6−1.約束組手
組手稽古の基本とも言える練習だと思います。攻撃側、受け側に分かれて決められた順番に従い攻防を繰り返します。間合いや攻撃・防御が学べる稽古ですね。
6−2.打ち込み稽古
元立ち(攻撃を受ける人)を決めて、その人に向かって実際に攻撃をする稽古です。当然寸止めというか、実際に打ち抜くのではなくスキンタッチレベルの当て方です。
相手との間合いや攻撃の感覚を養います。また受けに回っている人は、相手の攻撃を見れるのと、間合いを確認できたりします。
6−3.ミット打ち
寸止めではなく実際に打つ事で、空手の距離や攻撃の当て感を学びます。意外と伝統派空手では全くやらない道場も結構あります。ただ実際に当てたり打たないと拳の使い方や力の入れ方、もっというと怪我のしない打ち方等も学べます。
ミットの種類も色々あって、練習方法によってはミットも色々と変わります。
6−4.自由組手(受返し)
実際に戦います。ですが組手は本来攻撃をしっかりと制御し止めることを求められます。また防御側はしっかりと受ける事が求められます。
試合形式の組手とは違い、攻撃を受けて攻撃を制御する事が重要です。
反則覚悟で攻撃を繰り出すとかではなく、しっかりとコントロールされた攻撃と防御を行う必要があります。
6−5.自由組手(試合形式)
実際に戦います。受返の自由組手よりもポイントを取ることを目的に組手を行います。審判を付けて実際のポイントで勝ち負けを付けます。
激しい組手になる場合は、審判が正しくコントロールして怪我など内容に務める必要があります。ポイントが取れるような攻撃パターンやポイントを取られないための防御をしっかりと学ぶことが出来ます。
7.終わりに
あくまで私が過去に見て実際に行ってきた稽古メニュー・練習メニューですが、いかがでしたでしょうか。プラス自宅の稽古や会派の強化練習など色んな稽古がありますが、こういった練習をベースに空手を学んでいくということですね。
そして練習終わりには、使った稽古場を掃除して終了となります。
私がこれまでに行ってきた練習時間は、1.5時間位が多かったのですが、それでも汗だくになります。キックボクシングジムでも3時間の練習とかもやっていましたが、結構次の日に疲れが残ったり、身体を痛めたりしますので程々の時間で怪我なく楽しくメニューを組んでいきたいですね。
ただ指導者の立場で指導を行うと、1.5時間は少なすぎますね。
決められた時間で、稽古しているメンバーを如何に上手に導けるのかが指導者の力量だと思います。
そのために日々練習メニューを考えて、工夫が必要なんでしょうね!
皆さんはどんな練習していますか?