空手道クラブを立ち上げました。
道場運営についてちょっと書き置きたいと思います。
想像以上に難しいものだと実感しますが、それでも楽しいものですね。
1.一般的な町道場の空手参加者
さて伝統派空手道の一般的な参加者とはどういったメンバーなのでしょうか?
〇〇空手道〇〇会 総本部道場とかじゃない限りは、町道場を想像します。
私が娘の習い事の1つとして通った道場も所謂町道場に当たるものです。
ほぼ子供がメインで、大人会員は1名か2名程度。
それも白帯の方で、しかも親子空手が大半で大人単独の空手家はいませんでした。
空手といえば、フルコン道場の動画とかで見かけるそれこそ猛者のような人たちが大勢で稽古しているイメージだったので、結構驚きました。
簡単に言えば、大人が少なく子供が多い印象。
これが世間一般的な 空手道場(町道場)の一般的な姿ではないでしょうか。
兎にも角にも私は子供が多い現状に結構驚いた記憶がございます。
2.中学生〜大人の空手道人口
中学生になると一気に数が減少します。
理由は中学校の部活動が忙しくて、町道場に通わなくなる。
そして中学校に上がると、同時になんとなく道場を辞めていく子が多いのです。
この図は実に少年野球の図式と同じように思います。
少年野球は地元の少年団に入っておりました。
そして中学校に上がると少年野球は終了して、中学校の野球部に入りました。
同じく野球はやっているのに、少年野球チームには行きません。
何故なら部活が有るからですね。
町道場の会員比率を感覚的に言うと、
小学生 90%
中高生 5%
大人 5%
多少大人の多い道場(親子空手含む)で、
小学生 65%
中高生 15%
大人 20%
程度ではないでしょうか。
野球の場合は草野球チームに入ったり、会社や地域の草野球チームに入るのに、サッカーならばフットサルチームにはいるのに、空手は道場が有ったとしても子供と一緒でなければ行かない。
なんとなくそんな風に私は思います。
というか、大人向けの空手道場の存在がイマイチ認知されていないように思います。
一方でフルコンの道場は大人が多いイメージですね。
でもそうすると空手への敷居は、より高くなる気がします。
3.大人の空手家を増やしたい!
何故に大人の空手家が少ないのか?
経験者であれば、久々にチョットやってみたいなと思うことも有ると思います。
未経験者でも興味はあれども、空手のことを知らない場合はやろうとは思わないかも知れません。
とにかく空手と言われると
敷居が高い!のです。
特に僕らの世代や知らない人にとっては、、。
でも、私は空手に出会って大きく変わりました!
世の中こんなにも面白いもの有ったのか!?
一つ一つ技を覚えていく喜び、実際に技を使えてしまう楽しみ。
程よい緊張感と疲れても動いてしまう軽快感。
戦うということに対する高揚感!
これらを経験せずして、空手を知らずして、格闘技に触れずして人生を終える人は大変多いと思います。
もしももっと前から空手に出会っていたら、人生が変わったかも知れません。
でも逆に今、大人になってから出会ったからこんなにも楽しいものだと実感できるのかも知れません。
私は別に運動神経抜群じゃありませんし、空手が上手い訳でもない。
でも楽しくて仕方ないのです。
ポンコツな空手家なのかも知れませんが、音痴のカラオケ好きが世の中、結構いるように強くない空手家が居ても良いじゃないか!と思うのです。
だから私はゾンビのように仲間を増やしたいのです。
下手くそでもいいし、動けなくてもいいから楽しく空手をやりたいのです。
だから私は道場をやるなら私のように、
少年時代に空手に出会えなかった大人に空手をする機会を提供したいのです。
4.女性の空手家を増やしたい!
空手道の良いところの1つに男女でも稽古できるという点があります。
何故なら基本的に寸止めの組み手だからです。
キックボクシングジムでも基本的に男女の組み合わせで練習することはありますが、やはり体重差があると難しい面も有ったりします。
少なくともガチンコスパーリングは、体重差がある男女では難しいでしょう。
格闘技好き女性というのは、結構居ます。
というか空手や格闘技の対人競技が好きな人は男女問わずいるでしょう。
キックのジムでは女性のキックボクサーが多く居ます。
ですが、彼女たちはマススパー(軽いスパーリング)もやらない人が多いのです。
まぁ、マスでもそれなりに鼻血が出たりもしますから、そこまでは、、と思うのかも知れません。
でも、その人達は実際にやたら技が上手かったりするのです。
技も覚えて上手くなった彼女たちがスパーをしないで最終的どうなるか?
わかりますか?
ほぼ例外なく辞めちゃいます。
(逆にスパーをする人はあまりやめません)
あれだけ熱心に通って、あれだけ上手になったのにあっさり辞めちゃうのです。
理由は分かりません。
でもそういう人を多く見ました。
個人的に思う理由は、飽きちゃうんだと思います。
技を覚えてもサンドバッグやミットには打てるのに、本来の対人格闘の場が無いのが物足りなく感じてしまうのだと思います。
でも、空手ならば寸止めで組手ができます!!
覚えた技を相手に対して繰り出す事が出来るのです。
技はタイミングや順番によって成功率が変わります。
また相手の状況やレベルによって使えたり、使えなかったり。
高レベルでの駆け引きが出来る奥深さは、本当に面白いものです。
男女関係なしに同じように戦えるのは、伝統派空手の良いところだと思います。
女性で技があるのに戦う機会を持たずにやめてしまうくらいなら、空手であればその楽しさを存分に味わう事が出来ると思うのです!
女性は総じて柔軟性が高いので、蹴り技が上手かったりします。その技を持っていて使わないのはもったいないと思います。
5.当然少年少女も増やしたい!
私は彼らを正しい道に導こうとかは正直思ってません。
というか、そんな立派な人間ではありませんから、、。(汗)
単純に子供に教えるのは、大変だけど面白いのです。
1つ教えると2つ、3つとあっという間に体得したりするのです。
昨日できなかった子が今日は出来てたりするのです。
え?もう出来たの?
あれ?こんな事もできちゃうの?
おいおい、そんな事やっちゃいますか!?
ですが、そもそも未来ある少年少女と一緒に何かをやれる経験てあまり無いですよね。
ある意味すごく貴重な経験をしているのかも知れません。
そういう意味でも楽しいのです。
6.当空手道クラブの募集対象者
長々と書いてきましたが、私が求める理想の会員割合はズバリこれ!
小学生 40%
中高生 20%
大人 40%
目標って非常に大事だと思うんです。
それに向かって努力する必要があるし、道から逸れたら戻るための道標になるわけですから!
実は私自身も一緒に稽古したいので、大人クラスも作ってみました。(汗)
更に理想を言えば、
・学生(小、中、高)の男女比は50%ずつ
・大人の女性の割合も30%以上
・親子空手の割合20%以上
・指導補助してくれる会員10%以上
・出戻りしてくれる大人会員 5%以上
なんて感じでやれたら最高です。
まぁ、経験も何もない単なる理想を言っているだけで、そんな上手くいく訳ではない事は重々承知ですが、でも自分なりのコンセプトと差別化を図って行かなければ人が集まってくれる訳がないと思います。
特に実績が無いメンバーしかいない道場では顕著だと思います。
立ち上げた空手道クラブの行末は、まだまだ前途多難ではありますが、目標高く突き進んでいきたいと思います。
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