空手道クラブを立ち上げました。
道場運営について少し書き置きたいと思います。
想像以上に難しいものだと実感しますが、それでも楽しいものですね。
- 1.待望の見学希望の問い合わせ
- 2.体験希望者は何と20才の女性!?
- 3.若い女性世代の高い価値
- 4.作戦会議!アピールするもの
- 5.いよいよ体験希望者の来訪
- 6.助っ人登場!
- 7.最後の秘策を!
- 8.終わりに
1.待望の見学希望の問い合わせ
稽古を開始して1ヶ月が過ぎようとしていた頃、見学希望の連絡が来ました。
遂に、、遂に当道場にも見学希望者がやってくるのです!
一体何を見てきてくれたのだろう?ブログかな?ジモティかな?など色々聞いてみたい気持ちになりますが、ここはグッと抑えます。
見学希望者というのは、要するに当道場に入ってくれるかも知れない人です。
今の所誰もいない道場ですが、最初の一人は非常に重要です!
最初の一人がいなければ、道場は成り立たないのですから!
「メールの文面は興味があり、見学したい」
との旨が書かれていました。
突如訪れた最初のビックチャンス!
コロナ禍での積極的な勧誘もできない日々。
これを逃すと次はいつ見学者が来るのか分かりません。
何としても入会してもらい、実績を一人つくりたい所です!
2.体験希望者は何と20才の女性!?
さて、やはり古の戦術家も言うように、
敵を知り己を知れば百戦危うからず
相手を知り、自分を知ることが重要ですね。
メールの文章から見学者の方がわかります。
何と20才の大学生、しかも女性。
当空手クラブの目指す人数構成の割合は、
小〜高学生 60%
それ以上 40%
男女比は、50%ずつです。
前回の記事にも書きましたが、19才〜35才までの若い世代。
しかも最も勧誘が難しいと思われる女性の区分
FY世代(Female Youngの略)
という、最も価値の高い世代の人です。
これは是が非でも迎え入れたい黄金世代の人です。
ふと、これは冷やかしでは?まさか美人局的な、、新たなオレオレ詐欺の一種?など疑心暗鬼を生じますが、メールの文面が誠実そうなので、そんな事は無いだろうと思うのです。これで、もし本当に入会してくれたら、非常に価値の高い人材になること間違いありません。当空手道クラブにとっての随一の戦力になります!
とりあえず、見学だけではなく体験をしてみて下さいと伝えました。
3.若い女性世代の高い価値
若い女性世代が価値が高いというのは、事実です。
空手道場においては、恐らく数年にわたり空手道を真面目に続けた小学校高学年くらいのエース世代と同様に価値が高いと勝手に思っています。
当然ながら理由があります!
まずイカツイ兄ちゃん、ガラの悪い若者、強面のおじさん。
こんな人達がたくさんいる道場だと、気合の入った人しか入ってきません。
ですが、当道場が目指すは、
楽しく空手を学ぶ!
というコンセプトです。
そもそも私自身別に強くも上手くも無いですが、空手が楽しいと心から思っています。これを共有したいし、また楽しいと思ってもらえる自信があります。
かつての私がそうだったように「空手」と聞くと怖い、危ない、怪我をするなどのイメージが邪魔して、敷居が非常に高いものだと思っていたのです。
当道場を立ち上げた目的の1つ、
空手に出会う機会がなかった人に機会を提供すること!
そんな風に思っている人達に正しい情報をアピールするには、道場生が普通の人たちであり、老若男女楽しく稽古する事が最も現実的かつ重要なアピールだと思います。
そんな中で、若い女性の存在は大変に有益です。
大手のキックボクシングジムのホームページとかを見てみてください。
大半は若くキレイな女性が楽しげにレッスンしている写真が出ています。
これは当たり前の戦略で、詐欺でも何でもありません。
実際にそうなんです!
これなら自分も楽しく練習できるかも!?と思う人がどの世代も男女問わず感じるのではないでしょうか。
それこそ男性女性、老いも若きも、
「あれ!?なんだか楽しそう」
と思ってしまうものなのです。
例えば、逆に元タイガーマスクの佐山先生のような超スパルタのイメージだとなかなか、、、。
入門者の敷居は高いですよね、、。
理不尽に本気でぶん殴りますからね、、、、。
化け物レベルのツワモノが育つ環境はこういう環境かも知れません。
とにかくこのFY世代(若い女性世代)の重要性はご理解いただけましたでしょうか。
4.作戦会議!アピールするもの
見学希望者の方が来る練習に向けて作戦を色々と練ります。
ラッキーなことに、出稽古メンバーも4名程度は来てくれる予定なので、一緒に練習ができるぞ、、、。などと考えます。
これが出稽古メンバーがいなかったら、いきなりマンツーでやることになり、絶対入り口でUターンしてしまうことでしょう。
そういった意味で、出稽古の子供達には本当に感謝しかありません。
さて、今回の若い女性の体験希望者について
どうしたら、よく思われるのか?
どう見せたら見栄え良く見えるのか?
いろいろ考えました。
考えて考えて、その結果、、。
普段通りにやろう
という事になりました。
どんなに自分をよく見せようとも、どんなにその時だけ稽古を楽しくやったとしても、それは結局私が指導する空手道場ではないからです。
実績もない、たまたま空手クラブを立ち上げたに近い状態の当空手道クラブです。それでも尚「学んでみたい」と思ってもらえないなら、何の意味もないのです。だから色々と考えたプランも全部捨てて、普段と同じく練習することにしました。
それで合わないと思われたらそれまで、諦めも付きます!
5.いよいよ体験希望者の来訪
さて当空手道クラブ最初の見学者がやってくる日。
まさかの展開が待っていました。
その日は普段練習する「習志野台公民館」が取れなかったので、「薬園台公民館」という公民館での練習になっていたのです。
実はその公民館で練習する事自体初めてでした。
そして想定外な事が、、。
出稽古メンバーがこの日に限って、10人を超えていたのです。
普段来ている固定メンバーから更に増えていました。5人位であればしっかりと体験メンバーをサポートできるぞと思っていたら、まさかの10名オーバー。これはこれで活気が出て良いの感じなのですが、ちょっと想定外でした。
そんな中、若い女性がやってきました。彼女が今回の体験希望者でした。
実際にこうして来てくると「本当に来てくれたんだ」と思わずうれしくなりますね。
6.助っ人登場!
稽古は普段どおりです。
体験者がいるから、基本を多くやろうという訳には行きません。何故なら折角出稽古に10名を超えるメンバーが来てくれたからです。彼等をないがしろにする訳には行きません。
どちらかというと、彼等を中心に稽古を進めます。
そんな中、強い援軍というか助っ人が現れます!
それは他の支部道場に通うお父さんが、息子さんと出稽古に来てくれたのです。普通に指導も普段やられている方が来てくれたので、これ幸いと体験者の方の基本の指導をお願いしてしまいました。
やはり放置されたら嫌になっちゃうと思うのですよね。そういった意味で、この日は大ラッキーだったと思います。
7.最後の秘策を!
稽古は普段どおりにこなして、あっという間の1時間半でした。
最後の3分で実は私は秘策を持っていました。空手の稽古を体験してもらっても、組手をした訳ではありません。
空手もやはりコンタクトを伴う格闘術です。これから先、空手をやる上で殴られたり蹴られたり、痛い思いもするでしょう。
だから最後にせめて格闘技部分に触れてほしい。
それなくして、楽しいとか分からないのじゃないかと思うのです。
私が用意した秘策それは、、、。
殴られ屋です。
殴られ屋であれば、体験者は空手とは違いますが、格闘技部分を体験してもらえる訳ですね。
私は防御のみ1分間であれば、体重の軽い女性のパンチであればノックアウトすることは無いでしょうし、そもそもパンチを貰うことも無いだろうと思います。
彼女にはボクシング用のグローブを付けてもらい、私はマウスピースを咥えます。
そして彼女にこう言いました。
「私に一発も当てられなかったら、入会してください!」
出稽古の子供達も応援してくれる中、1分間の殴られ屋スタート!
殴られ屋作戦は、大成功!!、、、のつもりだったのですが、顔へのパンチは避けられるのですが、距離を詰められてからのボディーは貰いまくりました、、、涙
流石に顔は殴られませんでしたが、それでも格闘技のドキドキする部分を味わってもらえたなら良かったかなと思います。
空手じゃないですけどね、、、。(汗)
8.終わりに
こうして当習志野台空手道クラブの第一号となる体験希望者を無事迎え、怪我なくトラブルなく稽古を終えることができました。
正直あまり面倒を見られた訳じゃないのですが、助っ人のお父さんのおかげでだいぶ助かりました。
大人会員は単なる習い事いうよりは、何らかの目的を持っているものだと思います。
子供しかいない道場だと大人会員は来にくいですし、中々難しい部分もありますよね。
「よそう。よそう」と思っていたのに、ふと「是非入ってください」としつこく前のめりに言ってしまいました。(T_T)
助っ人に来てくれたお父さんに窘められるレベルで、ついつい本音が出てしまいますね。こういった場合、、。反省です。
体験はあくまで体験、実際に道場に通ってくるかは別の話ですが、こうして今日体験希望者を受け入れられた経験は、空手道クラブにとっての大きな一歩になったと思います。
まだまだ先は長いですが、少しずつクラブも動き出したのかと思う今日このごろです。
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