【空手審判日誌①】私が全空連3段を取得してまで「空手の審判」を目指した理由

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空手の審判って何??

「まさか自分が審判の席に座るなんて、考えてもみなかった――。」

皆さんは、空手の「審判」がどのような役割を持っているか詳しくご存知でしょうか?

大会の試合を裁く人、というのはイメージできても、その裏側は意外と知られていません。

実は大会運営において、選手集めと同じくらい「審判員の確保」は重大な課題です。
「どれだけ質の高い審判を集められるか」が、
大会を安全かつ円滑に運営するためのバロメーター(目安)になるからです。
当然、ルールを正確に理解し、瞬時に正しい判定ができる一握りの人しか務まらないため、
どこの大会でも審判集めには非常に苦労しています。

審判を目指すきっかけ

私が審判を目指そうと思った理由は、とてもシンプルです。
みずから空手クラブを運営するうえで、
「会員さん(道場生)をたくさんの大会に出場させてあげたい」
という強い想いがあったからです。

通常、市民大会などはその地域に所属していれば参加資格がありますが、
一歩隣の町(他市町村)の大会となると、
基本的には参加資格がありません。
しかし、こちらから「大会運営のために審判員を派遣(協力)する」ことで、
オープン参加として出場を認めてもらえるケースが多々あります。

「自分が審判になって大会に貢献できれば、
子供たちが挑戦できる舞台を増やしてあげられる」
これが、私が重い腰を上げて審判への道を歩み始めたきっかけでした。

意外と難しい審判への道

では、空手の審判にはどうすればなれるのでしょうか?
公認の審判員には、大きく分けて「組手審判員」「形審判員」の2種類があります。
さらに資格の難易度(管轄)によって、
以下のように細分化された資格体系とランク付けが存在します。
都道府県(県)審判員

地区審判員

全国審判員

まず最初のステップとなるのが「都道府県審判員」の資格です。
これを受験するためには、
基本的に全日本空手道連盟(全空連)の公認3段以上
所持していることが条件となります。

私はそれまで「公認段位は初段もあれば十分」と考えていたのですが、
審判のスタートラインに立つために、
まずは必死に3段を取得しました(これもなかなかの苦労話ですが…)。
3段を取得した上で、年に2回以上開催される審判講習会を受講し、
厳しい筆記・実技の審査に合格して初めて、
公認審判員の資格を手にすることができます。

審判について学ぼう!

私の師範は、全国審判員であり高段位を持つ素晴らしい先生です。
その師範からの勧めもあり審判の修行を始めたわけですが、
実はローカルな市民大会などでは
「公認資格の有無を問わない」
ケースがほとんどです。ルールを理解し、
しっかり捌ける人であれば、
資格がなくても審判として協力することは可能です。

とはいえ、「じゃあ明日からやってみて」と言われて、
いきなりできるほど甘い世界ではありません。

  • 審判特有の所作や立ち振る舞い
  • 試合中の適切なポジショニング(動き方)
  • 複雑なルールの深い理解と、瞬時のジェスチャー(宣告)

これらは、いくら長年空手の選手として経験があっても、
全く別のスキルが必要です。
そのため、私は師範の道場へ「審判修行」として通わせていただき、
徹底的に基礎を学びました。
こればかりは、指導してくれる先生がいなければ
絶対に不可能だったと感じています。
当然、公式のルールブックの読み込みなど、
感覚ではなく「明確な基準」を頭に叩き込む日々が続きました。

市民大会で経験を積め!

資格が必須ではない市民大会は、
初心者審判にとって最大の「実践の場」になります。

しかし、コートに立てば「初心者だから」という言い訳は一切通用しません。
出場している選手たちにとっては、人生がかかった大事な一戦です。
彼らは「審判は正しく裁いてくれる」と100%信じて主審の前に立っています。
もし審判のジャッジがグダグダであれば、
選手のモチベーションや試合の結果に泥を塗ることになってしまいます。
それだけは、絶対にあってはならないことです。

だからこそ、最低限の所作とルールを猛特訓したうえで、
まずは市民大会のコートに立たせていただき、
とにかく多くの場数を踏んで経験値を積むことに集中しました。

まとめ

こうして空手審判デビューを迎えるまでに、
師範の道場で教わり、
自分の道場の組手クラスでも毎日のように主審の練習を重ねてきました。
しかし、やはり「本番の試合」以上に勝る経験はありません。

やれる限りの準備を尽くして挑んだ、初めての市民大会。
今でこそ少しずつ慣れてきましたが、
当時のあの緊張感と「絶対に間違えられない」
というプレッシャーによる胃の痛みは、今でも忘れられません。
正直、自分が選手として試合に出場するときのプレッシャーの方が、よほどラクだと感じたほどです。

大会が終わった後のぐったり感、くたくた感は想像を絶するものがありました。
それでも、道場生たちの未来のために「目指す理由」がそこにはあります。
どちらかというと精神的にもハードな1日でしたが、
これが私の「空手審判員」としての、確かな第一歩となりました

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