MMAってご存知ですか?
Mixed Martial Arts=総合格闘技の略です。
46才にて総合格闘技を始めてみたいと思います!体験記を残したいと思います。
1.総合格闘技(MMA)を始めるゾ!
気がつけば空手歴が9年、キックボクシング歴が7年になりました。
年齢も気がつけば47才に成りました、、。時の流れは残酷で恐ろしいです。
そんな私が先日ひょんなことからMMAをやってみようと思いました。
総合格闘技とはその名の通り、小さなオープンフィンガーのグローブをつけて打撃、寝技、組技や投技などが許されている格闘技です。
元々は何でも有り(目潰しとか以外)のルールで、柔術の達人ホイス・グレイシーが無双した事が有名です。
近年ではUFCが世界的に有名で、日本においてはPRIDEや最近では、RIZINが有名ですね。スリリングな打撃と老獪な寝技など格闘技ファンならずともその戦いに心奪われることでしょう。
2.勘違いの総合クラス
ひょんなことからMMAを始めようと思った私ですが、きっかけは本当に些細なことでした。
それはキックボクシングのスパーリングしにジムに行ったら、曜日を間違えていて総合(MMA)クラスだったという事です。
キックのスパーリングをしに来たのに、総合しかやっていないので、自主練して帰ろうかとも思いましたが、一人でサンドバッグとか練習するのもつまらないので、総合クラスに試しに出てみることにしました。
これが始めようと思ったきっかけです。
3.過去のトラウマ
実は総合ではないのですが、私には5,6年前に寝技のトラウマがあります。
それは当時数回だけ参加していたグラップリングクラスでの事です。
初心者だった私は当然のように全然通用しなくて、手も足も出ずに何もできないまま一方的に締め上げられるという残念な日々が続いていました。
グラップリングの背後につく動きの練習をしていたときのことです。後ろからチョークスリーパーを極めにいく練習をしていた私は、相手の背後から抑え込もうと思ったときに、不意に相手選手が立ち上がる動きをしました。
その時に相手の頭と私の顎がぶつかりました。衝撃は小さかったのですが、たまたまその時、運悪く舌を噛んでしまいました。
思い切りというわけじゃないのに、結構な流血騒ぎになりその血の量に自分自身が驚いたほどです。
これで寝技はトラウマという感じになって、あえて自分から寝技のクラスに参加することは無くなりました。
4.総合格闘技のクラス
その時の総合クラスの参加者は、
私同様に初心者の若者1名
多少総合をかじったであろう私よりも年上の先輩が1名
恐らく結構やり込んだ青年1名
と、トレーナーが指導してくれるという感じでした。
キックボクシングのクラスであれば、ある程度は慣れているのでそんなに不安に思うことはないのですが、何しろ例のトラウマ寝技もある総合格闘技です。
大丈夫かな?と不安に思います。
まず最初にやったのが、マット運動(エビ反り等)で移動する練習。
全くできません。他の人達がサササッと移動していくのに、私はその場でジタバタするばかり。
年齢の割に比較的動けると自分では思っているのですが、全くできません。
次の練習は相手に片足タックルをして、その後相手を倒す練習。
なかなか難しい倒す技だそうです。
順番で言うと
①打撃等でフェイントを入れる
②相手のお腹に肩、頭を挟み込むように入る
③クラッチを組んで相手の膝裏をすくい上げる
④相手の膝をキッチリ取って胸に引きつける
⑤相手の浮いた足を、自分の両足で挟み込む
⑥足を取って自分の足元方向に引き込む
⑦自分の体重を前にかけ、相手の背中を地面に押し付けるように倒す
という、片足タックルからの相手を倒す動作だけでこんなに工程があるのです。
時間にすればものの数秒です。
倒してからどうするかは置いておいて、この練習だけでも相当に難しいのです。
更にいうと、この時に受け身のとり方を教えてもらいます。
何気にこれが結構楽しいのです。単純に倒れると結構な衝撃が来るにも関わらず、倒れるタイミングでお腹を覗き込みながら手を横にバーン!と置くだけでダメージが相当に軽減されるのです。
ちょっと柔道の動きをしているようで楽しく感じます。
とまぁ、こんな事をしているうちにあっという間にクラスが終了してしまいました。充実感は有りましたが、実はこの時にはまだまた次回も来ようとは思っていませんでした。
5.総合格闘技を始めるきっかけ
総合格闘技(MMA)のクラスが終わって、ストレッチしながら帰ろうかと思っていたときです。結構疲れていたので自主練をするつもり無かったので、ぼけーっとしていました。
次のクラスは総合のマススパーリング。
総合のマスってどういうことなんだろう?と思っていたのでちょっとだけ見てみました。
参加者は2名だけでしたが、3分1ラウンドのスパーリングはまさかの一度も寝技に入らずに終わりました。
正直「え!?」と思いました。
あれ?総合って寝技じゃないの??と、、、。
2ラウンド目
今度は一転してかなり早いタイミングから寝技の応酬、どっちが上でどっちが下で?というのがよく分からないままに、クルクルと周りながら疑似のパウンドをしたり、関節技を決めようとしたりと何が何やら分からないままに終わりました。
3ラウンド目
今度はカーフキックやら細かい立ち技の攻撃から、一気にタックルに入って寝技に入ろうとする人とそれを頑なに嫌ってタックルを切って、打撃に持ち込もうとする人の攻防。目的が分かりやすいので、狙いが互いにあってそれを実践している感じです。
ところがあれだけ寝技を嫌っている動きをしていた人が、相手のタックルを受けながら倒れ込むと同時に関節技を極めたらしく、タックルした人がタップしました。
このスパーリングを見ていて思ったこと。
なんて自由なんだろう!!
そう思いました。
自分が打撃が得意なら打撃中心のスタイルで戦い、ピンポイントで特の寝技に持ち込む。
もし寝技が得意ならあらゆるポイントで寝技に持ち込む機会を探してそのための種まきをするという戦略。
そして何よりオープンフィンガーのグローブでの打撃は緊張感のある攻防であり、ミドルキックはキャッチされてしまうとそのまま寝技の餌食になるので、慎重にならざるを得ない攻撃。
キックボクシングの戦いとは全く違うセオリー。
気がついたら、自分ならこういうスタイルでここで寝技を仕掛けて、、とか、寝技に入ったら入ったでそこにはそこの戦略があって、一見すると攻められているように見えたのに、あっという間に攻守が入れ替わったり、、、。
グラップリングと違い寝技の打撃(パウンド)があるので、基本上にいる人のほうが有利なのだけどその防御からの反撃方法とか
あまりにも多くのことが考えられて、
あまりにも多くの選択肢があって、
これらをうまく使えたらとても楽しい
のではないか!?
そう思わざるを得ませんでした。
6.終わりに
年齢的に46歳という年齢は若くはありません。怪我をするわけにも行かないとか色々あると思います。
でも、空手を38歳で始めた私にしてみれば、新しいことを知れて新しい体の使い方が分かる、新しい戦略を考えて、新しい考え方とスキルが身につく。
こんなに愉快で楽しいことはありません。
どのみち初心者なのですから、できないことを前提にたくさんの事を学べると思うと何というか、ワクワクしてくるんですよね。
無理、難しそう、辛そうとか思うのはまぁ、そうなんですけど、あんなに楽しげにスパーリングしている人を見て気が付きました。
「あれ?なんか笑っちゃってるんだけど、、、。」
だから、今更ではありますが総合格闘技を始めてみたいと思います。
空手やキックボクシングとはまた違う感じなのですが、これはこれできっと相互に相乗効果があるのではないでしょうか?
全然無理だわ!と思うかも知れませんが、まずは練習に参加して見て数カ月後にスパーリングができるようになるように頑張ってみたいと思います。
皆さんもMMAって実は興味あったりしませんか?
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