実際に〇〇してみた!というユーチューブ動画みたいな話ですが、格闘技素人とプロとの違いってなんだと思います?
1.実際にスパーリングしてみた
初心者からプロまで色んな人とスパーリングをしていると、特徴がわかってくるものですね。
1−1.初心者とのスパーリング
初心者とスパーリングをするとある意味すぐわかります。
・基本余裕がない
・ステップが活かせない
・とりあえず手を出してくる
・必死な感じがわかる
・距離がわかっていない
・構えが一通りであまり活かせていない
・意外性がない
・攻撃がシンプル
・攻撃に迷いがある
・防御ができていない
・反撃ができない
まぁ、ざっと上げただけすがこんな感じですかね。
当然初心者は経験が少ない、特に対人練習としてのスパーリングは結構経験がないとうまくできないものです。
いくらサンドバッグやミットを一生懸命練習しても、対人練習をしないとその練習を活かす、応用する事ができないのかもしれません。
初心者のキックボクサーとスパーリングをすると、まず最初に必死な感じが伝わってきます。表情と言うか動作にも余裕が無くなる感じですね。
攻撃に強弱がほとんどなくて、基本単発が多いです。
また無意識のうちに大振り(予備動作が大きい)なので、攻撃を読みやすいです。
また防御時に目をつぶってしまったり、フリーズしてしまったりもします。
基本的に相手が必死であればあるほど、こちらは楽です。
とある元プロボクサーが言うには、挑発して怒らせると相手は必死になるのでスキが生まれやすいと言っていましたが、恐らく似た状態なのかなと思います。
初心者の攻撃は余裕がないので、わかりやすくほとんど攻撃をもらうことはないのが実態ですね。
でも、普段の練習よりも気合で勝負するタイプの人は、結構良い攻撃をしてきたりするので、このあたりはメンタルと言うか、ある意味素質なのかな?と思います。
1−2.プロキックボクサーとのスパーリング
プロ、元プロ選手とスパーリングをすると、以下の特徴があります。
・スネとかモモとかパーツが硬い
・技と技の繋ぎが尋常じゃないスピード
・攻撃が多彩で読みきれない
・防御力が高く攻撃が当たらない
・反撃パターンも多彩で基本全てに反撃される
・攻撃の強弱が効果的
・フェイントだけでバテさせられる
・距離のとり方が抜群にうまい
・攻撃・防御共に止まらない
・普通の人相手ではバテない
・ほとんど相打ち狙い位でしか攻撃が当たらない
まぁ、プロですからね。
プロとスパーリングをすると、この人プロだ!という思いで気持ちで負けてしまう場合もあります。
そうなるとどうしょうもないのですが、それでもせめて一撃!と思って戦うわけです。
過去プロとスパーリングをして、一番に感じるのは身体が大きく見えることですね。
スキが無いのです。
実際に攻撃しても当たらないのに、1攻撃に対して3反撃くらいされます。
攻撃したときに感じる硬さとでもいいましょうか、鉄を殴っているという言い方が大げさじゃないくらいに感じることがあります。
同じ人間なはずなのですが、拳も足も体のすべてが硬く感じるのです。
相手に余裕を感じる反面、こちらの攻撃が通用しないことを最初の30秒くらいで感じます。
特に違いを感じるのが、奥行きの使い方といいますか、距離のとり方ですね。
こちらの攻撃が当たらない距離にいるのに、あちらの攻撃の当たる距離にされてしまうのです。反撃するとその距離にはもう居なくなっているという感じです。
攻撃も多彩で、どうやって攻撃しているのかわからないレベルです。
キン肉マンのアシュラマン(腕が6本ある超人)と戦っている気分です。
2.プロと初心者の違いについて
やはり一言でいうと「力の使い所」を知っているという感じですね。
逆に初心者のキックボクサーは知らないと言えるのでしょう。
プロは知っているのだと思います。
だからバテないですし、攻撃にも防御にも余裕があるのだと思います。
不意に出される蹴りや予想外のパンチのコンビネーションなど、そのプロによって攻撃パターンは違えども、戦い方や特徴はほぼ同じように感じます。
あと彼らは私達のような一般会員(プロ志望ではない)とスパーリングをしてくれる時は、本当に基本に忠実な攻撃をしてきます。
ですがプロ同士やプロ志望者でスパーリングをする時は、基本的な打ち方とちょっと崩したり、変則的な打ちたが一気に増えるのです。
でも、意外なのがプロや上級者どうしのスパーリング(ガチ)の場合は、 基本のコンビネーション(ものすごいスピードと威力ですが)の出し合いが多いのです。
そしてふとしたタイミングで変則的に打ったりして、相手のスキをつくという感じですかね。
お互いがハイレベル同士だとそういう戦い方になるのかもしれません。
野球で言うところの、ストレートと遅いカーブを織り交ぜて、、という事なのだと私は理解しています。
3.実際に戦った私の感想
では、実際に戦った私の感想を素直に書いてみます。
3−1.初心者と対戦した感想(心の声)
・ふふふ。まだまだですな!
・お、なかなかやりますね!
・このフェイントは読み切れまい!
・ラッシュかけちゃうぞー!
・おっと、油断したぜ
・キックをどこで出そうかしら
・よし、今日はこのコンビネーションを出そう
・このディフェンス完璧だな。
・この攻撃は絶対に当たるな。
という感じです。
正直言って攻撃は殆どもらわないので、いろんな事が試せるわけですね。
3−2.プロキックボクサーと対戦した感想(心の声)
・嘘だろ!?あと2分もある
・ぎゃあああああ!
・うあああああぁぁ!
・やべぇ。こええ。
・ガード!ガード!ガード!
・バックステップ!!準備だ!
・相打ちならばせめて、、、。
・まじで、どうなってんの!?
・まだ終わらないの!?
・いや、もう3分経ったでしょ!?
・次は何だ!?ケリ?パンチ?
・この攻撃は通じるのか!?
・折れちゃうんじゃない!?
・鉄板でも入ってんのか?!
こんなことを考えながら戦ってるわけです。
自分が初心者の頃からすれば、多少は技術は身についたと思いますが、プロとスパーリングをすると、そのレベルの違いに愕然とします。
しかもそのプロも普通に負け越していたり、未勝利だったりするのだから、上の世界というのは恐ろしいものです。
でも、プロがちょっとだけ本気を出してくれるというのは結構嬉しいものですよ。
殴られている時は嫌ですけどね、、、。
皆さんはどう思います?