空手を数年経つと希に師範の都合が付かない場合に代打指導の依頼があったりします。
これが意外と楽しいというか、面白いのです。
何が楽しいのかというと、特に子供たちに教えるとあっという間に体得してしまいます。
自分の教えた技や動きを、組手に取り入れたりしているのを見ると、何とも言えない楽しさを感じるのです。
これが空手指導をした時の楽しみでもあります。
意外と自分では気がつかなかったのですが、教え好きなのかもしれません。
※但し仕事や勉強は全く違いますが、、。
私が指導する場合に意識することがあります。
・あくまで代打なので、本来の道場の練習から外れない
・楽しく練習をする
・怪我をさせない
こんな感じのことを意識します。
基本的には道場の練習の代打な訳ですから、普段の練習を行うべきだと思います。
ですが、せっかくなので少しだけ私なりの色を出していきます。
特に師範からは細かな指示が出るわけではないので、ある程度は任されていると思います。
ここは腕の見せどころですね!
私は空手自体の経験年数が少ないのですが、代わりにキックボクシングで得た知識やツイッターやブログ・ネットで得た知識とかも利用します。
私の場合、大人になってから始めた空手ですから、効率よく自分で努力しないとやはり上手にならないのです。
そこで発見したことや役立つ知識は、積極的に伝えたいと思っています。
さて普段の空手の練習はこんな感じです。
・初めの挨拶
・体操 5分
・基本稽古 15分
・型 30分
・打ち込み等20分
・組手 10分
・体操 5分
・終わりの挨拶
練習は参加者全員で同じく行います。
個別の指導は殆どありません。
こんな感じですね。
連絡事項や休憩もあって、90分で行います。
内容については、道場によっては全然違うと思います。
型の練習をもっと多く取り入れたり、組手の練習を主にしていたりといろいろですね。
ベースはこのメニューに従って行います。
参加者にもよりますが、割と小学生が多いです。
例えば小学生のみ20名とかですね。
私が代打指導の時に1番気にしている事は
「楽しく稽古すること」
です。
特に指導はしていなくとも道場に通っていると、年数の割にあまり上手じゃない子供がいます。
逆に入ったばかりでいきなり上手な子供もいるのです。
両者の違いは
・空手を好きか否か
という点だと思います。
空手が好きだという子は、放っておいても上手になります。
でも、親からやらされているとか、何となく通っているという子は、あまり上手にならないのです。
私が代打で指導する時に、特に指導したいのはこの子達です。
彼らが空手が好きであれば道場自体のレベルアップの底上げができます。
またせっかく空手を学んでいるのだから、時間を無駄にして欲しくないのです。
厳しさや根性は、小学生の頃は必要ないと考えています。
楽しく稽古するというのは、空手好きにはより楽しく稽古して欲しいし、空手好きとまでは言えない子には、道場の練習は楽しいと感じて欲しいのです。
人は何が楽しいと感じるかは、人それぞれだと思います。
単純に体を動かすことが好きな人もいるし、実際にキックパンチを打つことが好きな子もいます。
上手にステップが踏めて、素早く反応できて初めて楽しいと思う子もいるでしょう。
そして、普段の練習以外の練習で楽しいなと思えればそれに越したことはありません。
無条件で楽しいと思える子なら良いですが、
特に生粋の空手家であれば、やはり厳しさや辛さの重要性も身にしみている事でしょう。
ですが、人から与えられる厳しさは苦痛ですが、自ら与える厳しさは充実だと思います。
早晩やめてしまう子供減らしたい、そうする事で道場のサポートができれば良いなと思います。
小学生のうちは楽しく空手をして、中学高校に上がって更に大人になっても続ける人になったら素晴らしいじゃありませんか。
私の場合は、ひとつアドバンテージがあります。
何かと言うとキックボクシングジムで多くのトレーナーからいろんな指導を受けた経験です。
確かに空手とキックは違うのですが、ですが格闘という意味では、かなり似ています。
使う筋肉や体の使い方も似ています。
しかもキックのジムでもいろんな先生のいろんな指導を受けてきました。
これらの必要な部分を自分なりにアレンジして、空手の稽古に活かすのです。
例えばタッチゲームという練習があります。
タッチゲームは距離感やステップの練習、更にはフェイントの練習に効果があると思います。
キックのジムで学んだ練習方法ですが、空手でも同様に生かせると思います。
そしてその名のとおりゲームなので、子供たちも(大人も)楽しんで練習してくれるのです。
また私が指導するときは、キックミットを持っていきます。
打撃の練習のために持っていくのですが、実は打撃ではなくて「受け」の練習のために持って行っています。
キックミットで受けるという行為は、まさに防御行為です。
そして相手のキックとパンチを見て、実際に受けることで感じることができます。
まず当て感を養えます!
実際に当てることで、攻撃が何たるかを知ってほしいのです。
また伝統派のノンコンタクト空手においては、受ける機会が少ないと思うのです。
キックミットで上手に受けられると、相手の攻撃の怖さが無くなります。
またこの程度なら簡単に受けられるぞという自信も生まれます。
うちの道場では普段の練習でキックミットを 使わないので、私が指導するときは使います。
どうせ練習するなら楽しく練習したいですし、子供たちに身につけてもらいたいと思います。
自分が子供の頃からやらなかったからこそ、分かること、キックボクシングでいろんな先生に習った事を空手に生かして指導する。
自分のした指導が楽しかったと言ってもらえると嬉しいですよね。
そしてなにより「指導することで自分が成長できる」のです!!
空手の指導は結局自分にも返ってくる気がします。
結局言えることは、空手は習うことも、指導することも楽しいのです!!