キックボクシングのテクニックシリーズ
私が一番すきなパンチ技です。
「フック」
についてです。
1.フックとはなんだ?
私がパンチの中でこのフックが一番好きです。
何故なら明らかに強いからですね!
そして距離が近い時にの強いパンチなのです!!
これがフックです!
フックは相手との距離が近い時に効果的です。
なのである意味、勇気が試されるパンチでもありますね。

混戦の中で打つパンチ!
コンビネーションに織り込むパンチです。
しかも強烈な威力を伴っているわけですから、お互い割と狙ってきます!
非常にスリリングなパンチであります。
縦方向しか知らなかったパンチの技術に横が加わる事で、攻撃のバリエーションが一気に広がりますね!!
一応パンチの技としては基本の部類の技ですが、知らないと打てないパンチだと思います。
2.フックの打ち方(やり方)・コツ・ポイント
フックはとにかく体の回転が大事ですね。
腕の力だけでは大した威力はないと思います。
まぁ、それでも当てられたら嫌ですが、、、。

フック自体は腕を90度に折りたたんで横に打つパンチです。
つまりストレート系のパンチに比べて、自分と相手の距離が近いのです。
そしてフックのモーションに入る瞬間は、左のガードが一瞬無くなります。
ガラ空きの状態になるので、その瞬間はちょっと怖いと感じます。
私にとってフックは、「勇気が必要なパンチ」だと感じます。
さて、実際に写真のデッサン2号(肌色の人形)を見てください。

左フックは打ち込もうとするならば、一旦体重(重心)を左に寄せる必要があります。
よく使うのが右ストレートを打った直後の状態がこれにあたります。
この状態から、フックのモーションに入っていくと入りやすいです。
ボクシング的に基本の動作です。

ストレートを打たない場合でも上の写真のように、重心を左に寄せる必要があります。
重心は左に寄っているのと同時に、体は右方向にひねった状態です。
ストレートやらを出さない分、素早くモーションに移ることができます。
いずれにしてもこの「一旦重心を左に寄せる」のは必要な動作です。

フックのモーションに入りました。
右腕(もしくは頭)を軸に、つま先、膝、腰、胸の順番(一瞬ですが)で時計回りに回転を行います。

右腕を軸にして、回転を行い、その流れで横からパンチを打ち込みます。
実際の使い方は下の写真を見てください。

はい。ストレートを打ち込みました。

もしくは上の写真のようにいきなり体重を左に掛けました。
からのフックを打ち込みます!
先に足、腰、胸の回転ですよ。

後ろ方向から見るとこんな感じですかね。

回転自体は頭を中心に回る事になるのですが、左腕のガードからそのままフックのパンチへ切り替えます。
基本は、脇の角度90度、左肘の角度90度が良いと言われます。
右手はガードしつつも軸にして回るとスムーズに威力のあるパンチが打てます。
軸を意識しないと上手く回転ができません。

空振りする場合もありますので、その場合はそのまま肩を顎にくっつける感じでガードに素早く移行します。
目線は最後まで相手を見続けることが重要ですよ。
ポイントはこんな感じです。
①踵、膝、腰、胸を時計回りに回転させる!
②脇の角度90度、肘の角度は90度でフォームを作る
③回転に合わせてフックを叩き込む
④ビンタするイメージ
⑤空振りしてもそのままガード
⑥足は90度位回転し、体全体右を向くイメージ
⑦左腕は体からなるだけ離さない!
ポイントとしては、こんな感じですが、もう足の回転だけ最初は意識すれば良いと思います。
両足同時にぐるん!!と回して体を回転させるのです!

軸を中心に体を回転させることで
「恐ろしいパワーを生み出す」
ことが出来るのです!
※ボクサーで連打したい場合やキックのカットができなくなるので、人によっては足の回転をしない場合もあります。
3.フックに関連するその他の技・技術
フックは当たれば相手へ大きなダメージを与えられます。
単発は中々難しいのですが、コンビネーション中はよく出てきます。

また見せかけの「エサ」にしたり、「フェイント」にするのもよく使うテクニックです。

また私がよくやるパターンですが、空振りしたりちゃんと当たらなかったら、こんな風にフックの形のまま無理やり相手を押し込んだりもできます。
押し込んでいる間は一瞬ですが、そのまま右のストレートなどを打ち込むフェイントみたいにも使えるのです。
あとはフックを軽く当てるだけで、意識をさせるなんてのもよく使いますね。
ポンとフックで相手のグローブを叩いたあとに右のキックなども王道パターンです。
4.まとめ
パンチの基本でもありますが「フック」について書いてみました。
私個人としては、かなり好きなパンチです。
でも実際にスパーリングとかで、中々出せない事が多いです。
ロングフックというか遠い位置に軽めに出すのは良いのですが、近い位置でバン!と打ち込むのは、中々難しいですね。

以前大学のボクシング部で国体に出た人とボクシングルールのスパーリングをしたときは、私の本気のフックが全く当たらずに凹んだ覚えがあります。苦笑
でも、フェイントを入れたりロングフックを打ったりとフック自体は多様性のあるパンチだと思います。
最近はクリーンヒットは諦めて、ガードの上から思い切りフックを打つのでいいやくらいで使ってます。
当たればラッキー的な感じですね。
慣れれば使う用途は実似たようです。強烈な打撃技
「フック!!」
しっかりと技術は身につけたいですね。