こんにちは!普段は伝統は空手をしている私ですが、稽古の一環として、たまにキックボクシングの練習やフルコンタクト空手の組手をさせてもらうことがあります。
伝統派とは異なるルールで行われる直接打撃の組手は、ちょっとした気分転換にもなりますし、それに加えて色々な「気づき」や「楽しさ」を与えてくれるんです。今回は、そんな私の個人的な体験と発見についてお話ししたいと思います。
伝統派の「寸止め」とフルコンの「直接打撃」
私たちが普段練習している伝統派空手は、寸止めルールが基本です。相手にダメージを与えず、寸前で止めることで、より高度な技の精度とコントロールを追求します。間合いの取り方や残心、そして「当てる前の意識」が非常に重要になります。
一方、フルコンタクト空手は直接打撃(顔以外の突き)が認められています。相手に実際に技を当てることで、より実践的な攻防が繰り広げられます。身体の強さや打たれ強さ、そして技の破壊力が求められるため、アプローチは異なります。

フルコン組手を練習に組み込むメリット
伝統派の選手がフルコンの組手をすると、最初は戸惑うかもしれません。寸止めに慣れていると、どうしても「当ててはいけない」という意識が残りがちだからです。でも、実際に打撃を交わしてみると、以下のような面白い発見があるんです。
1. 技の「当たり」を確認する
伝統派では寸止め(実際には当てるけど打ち抜かない)で「ポイント」と判断しますが、フルコンでは実際に技を当てるので、どの技がより効果的で、どの角度から打てば相手に「当たる」のかを肌で感じられます。これは、普段の稽古で技の威力を意識する上で、とても参考になります。
2. 間合いの感覚が研ぎ澄まされる
直接打撃が来るという前提での間合いは、寸止めとは少し違ってきます。相手の攻撃をブロックしたり、捌いたり、そして打ち返したりといった一連の動作が、より実践的なものになります。実際に打撃を伴うことで、良い意味でのプレッシャーもあって、集中力が高まりますね。
3. 受けと捌きの再確認
フルコンの組手では、受けや捌きがより一層重要になります。実際に打撃を受けることで、いかに効率よくダメージを軽減し、次の攻撃につなげるかを考えるようになります。これは、伝統派の受け技の重要性を再認識する良い機会でもあります。
空手はもっと自由に、もっと楽しく!
私は会社の空手部の先輩たちがフルコン空手なので、フルコンの練習を一緒になってやったりしていました。
そこで道場の大人クラスの際に、たまにはやろう!と言うことで、フルコンの組手を行うのですが、これがまたやはり楽しいのです。
また当て方も勉強になるし、受けることによる筋トレ効果もあるんです!!
ただし、ローキックとかは、もらい慣れていないと辛いので、それは無しでフルコン風組手でもいろんな気づきがあるのです。
異なるルールでの組手は、自身の技術や身体の使い方を見つめ直すちょっとした良い機会になります。伝統派で培った技術がフルコンの場でどのように活かせるか、逆にフルコンの動きから伝統派にフィードバックできることはないか、といった発見があるのが面白いんです。
もちろん、安全面には最大限配慮し、怪我のないように行うことが大前提です。でも、たまには直接打撃の組手を練習に取り入れてみることで、いつもの稽古に新鮮な刺激が加わり、空手という武道の奥深さを改めて感じることができます。
皆さんも、たまには練習の一環として、フルコンタクトの組手を体験してみてはいかがでしょうか?きっと、新たな気づきや楽しみが見つかるはずです。
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