あくまで私個人の意見です。
世の中、空手というか、スポーツや武道、格闘技は色々なものがあります。
ちなみに私の格闘技経験は、伝統派空手、ボクシング、キックボクシングです。
その中でやはり
伝統派空手はオススメ
だと思います。
なぜそう思うのか?
を書きたいと思います。
※あくまで個人の見解です。ご理解の上お読みください。
まぁ、色々とご意見はあると思いますが、あくまで私がそう思っているだけですので、ご参考程度に見てください。
ちなみに空手の魅力については過去記事でもご紹介していたりします。
では、早速ちょっと書いてみたいと思います。
1.伝統派空手って何?
伝統派空手という空手があります。
よく空手というと、バチバチに打ち合うフルコン空手を想像する方も多いと思います。
それとはちょっと違います。
いや、大きく異なります。苦笑
一言で言うと組手の試合では、打ち抜かない(ダメージを与えない)のがルールです。
なので、伝統派空手の試合を見ていてKOするとか、殆どありません。
K-1とかのキックボクシング、ムエタイ等と比較すると、
「打ち合わないなんて物足りない!」
「これじゃあ強いのかわからない!」
「KOこそ最高に盛り上がる!」
なんて人もいるかもしれません。
まぁ、確かにそれはそうなのですが、
皆さんが勘違いしている点がひとつあります。
それは
「組手は空手の稽古の一つに過ぎない」
という事です。
稽古の一つである組手のルールが盛り上がるとか、盛り上がらないとか、強いとか弱いとか関係ありません。
MMA(総合格闘技)で伝統派空手出身の堀口恭司選手が活躍しているように、そのルールに合わせて練習して試合をする訳です。
だから「寸止め」と言われる組手を見て、強い・弱いとか論じるのはあまり意味がないことだと私は思っています。
何故ならそもそも強い人は強いし、やる人はそのルールに沿った練習をして試合に出るわけですから。
さて話は少し戻りますが、
伝統派空手の組手のルールが打ち抜かない!KOしない!というルールなのです。
なぜか!?
答えは単純で危ないからです!
空手は元々ボクシングやキックボクシングのようにグローブをつけて戦う前提ではありません。
グローブを付けるという事は、一撃ではなかなか倒せません。
相手を倒すためには「効かせる」ために連続攻撃(要するにコンビネーション)をして、脳震盪を引き起こして倒すわけです。
これがKOですね。
一方空手は本来素手です。
素手ということは何を意味するかというと、一撃で相手を倒してしまう可能性が高いという事です。
パンチをボールに例えれば、同じスピードでソフトボールが当たった場合とゴルフボールが当たった場合では小さいゴルフボールの方が威力は大きいのと同じですね。
つまり一撃必殺の戦い方なのです。
※実際には小さいグローブみたいな拳サポーターを付けます。
ちなみにフルコンの代表的な組手は、顔面に対しての手の攻撃を禁じています。
これもまたもし顔面に一撃入るとすぐに終わってしまう事でしょう。
そもそも武道である空手は、人に見せるためのものではないのかもしれません。
観客を盛り上げるとかは多分ないと思います。
2.伝統派空手のおすすめポイント!
それでは私の考えるオススメ理由を下記に書いてみたいと思います。
※個人的な意見ですので、ご理解ください。
①スピード重視!の組手が楽しい!
伝統派空手の組手というのは、かなり早いです。
剣道の試合とかも相当早いですが、あんな感じです。
相手を倒すパワーよりもスピードが要求されます。
早くないとよけられないし、攻撃は当たらないのです。
安全に自分の技を磨き上げる、間合いの詰め方、フェイントなどを相手との駆け引きしながら戦うのです。
これが最高なんです!楽しいのです!
スピード重視という事で、基本的に動作が速いです。
動作が速いという事は無駄な動きが不要なんです。
というか上手く体を使わないと、スピードは出ないのです。
無駄な動きを無くすとなんだかジャッキー・チェンのような達人的な動きに近くなってきます。
スターウォーズのジェダイの騎士がライトセーバーで戦っているような感じになるのです。
何だか楽しそうな気がしませんか?
こんな技が使えた、こんなフェイントが効果的だった、研究して試行錯誤しながらいろんな事が出来るのです。
自分の得意な技を研究してみたり、意外性のある技で翻弄してみたりできます。
技を磨いたらすぐに組手で試してみるなんて事も魅力ですね。
パワーで押し切るとかではないのですが、私は結構華麗な感じで好きです。
そして仮にポイントを取られても、別にダメージは蓄積しないので、もう一度ゼロから戦えるのです。
確かにキックのスパーリングなどで、磨き上げた技で一撃KO狙いだ!!の戦いも楽しいですが、同じくらい楽しいのです。
②組手の安全性が高い
伝統派空手の組手は、寸止め(当てない)のポイント制です。
賛否ある寸止めですが、
私から言わせてもらえれば
安全で実戦形式の稽古(試合)は最高だ!
と思います。
スピード重視だけども、当てないから怪我もしないし、ダメージも残らない。
安全に実戦を体感する事が出来るのです。
極端なことを言えば、男性vs女性 大人vs子供の組手も成り立ちます。
これは基本的に当てないからこそ出来るわけです。
やはり一番は、怪我や後遺症が怖いのですが、他の格闘技などに比べても安全度合いは高いと思います。
フルコン空手は組手の内容やそもそもの練習がハードなので、練習自体について行けない人も結構いるそうです。
それだけ強くなるためにもキツいのかなと思います。
キックボクシングやボクシングなどは、やはり後々の後遺症などが心配です。
スパーリングとかはやはり殴り合ったりします。
意外と骨折とかの怪我はしないかもしれませんが、実際に殴り合うので
脳へのダメージが不安です。
脳のダメージは回復しないダメージなんです。
一度壊れてしまった脳細胞はもう戻りません。
そんな事が積み重なると、パンチドランカーと呼ばれる症状や様々な過酷な後遺症に襲われる人もいるそうです。
神経質になりすぎる必要はないかもしれませんが、私には実際のところわかりません。
まぁ、それを言い出したら、ラグビーやアメフトとか激しいスポーツはあるので、何とも言えないのですが、それでも脳へのダメージはやはり怖いです。
切り傷や骨折は時間が経てば治りますが、脳のダメージは治らないと言われてます。
特に子供の頃からそんなダメージを負って大丈夫かな?と思ってしまいます。
そういった意味でも伝統派空手の寸止めの考え方は
安心感があるので、練習にも身が入るのです!
③型(形)を重視
型の練習こそ私は素晴らしいと思っています。
いくつもの動きがある中で、いろんなポイントがあります。
それを一つ一つ体感できるのです。
そして型も打てば打つほど上手になります。
私はこの「分かる人にはわかる!」という型は素晴らしいと思います。
そしてこれこそ一生続けられる空手の身近なトレーニングなのです!
怪我も少なく意外にも体力を使います。
型を本気で打つとすごい疲れるのです。
健康の維持や体を鍛える上でも大いに役立つと思います。
④練習がそこそこで楽しい
空手をやる人すべてが、無敵・最強を目指しているわけではないのです。
その人その人のペースでやれば良いと思います。
毎回倒れるような練習ばかりだと、私だったらいつか絶対に嫌になります。
空手を職業にしている人ならともかく、私たちのような趣味で楽しくやりたい人であるならば、そこそこ鍛えられて、それなりにやりがいのある
楽しい練習に行きたいです。
体は十分すぎるほど鍛えられますよ!
それを実現してくれるのが伝統派空手なのです。
実際やるからには厳しい方が良い!という人もいると思います。
でも私は楽しくやりたいですし、辛いなとか思っていたら辞めてしまう人も結構いると思います。
そして安心してください!
伝統派空手のトップ選手はめちゃくちゃ強いです!
「寸止めだから強くないだろう。」は大間違いですよ。
だって止められるという事は、打ち抜けるわけで、なんなら打ち抜く方が簡単なんです。
トップ選手はゴリゴリに鍛えて、スピード&パワーを身につけてますよ。
このレベルになるとはっきり言って、化物ぞろいです。
強さを求めたいならいくらでも求められる環境です。
3.まとめ
私はキックボクシングも素晴らしいと思いますし、大好きです。
でも総合的に見ると怪我や脳へのダメージ、練習内容やら色んなことを考えると
やっぱり伝統派空手がいいのかなと思います。
※体験していないものは書けません。
別に私は伝統派空手が最高で、それ以外は認めないという事を言っているわけではありません。
私のような中年で、
・空手に触れたい、体験したい。
・体も鍛えて強くもなりたい!
・でも怪我はしたくないし、仕事に影響を出したくない!
・気に入れば長く続けたい!
なんていう人には最高なコンテンツだと思います。
何から何まで私のような人間には丁度良いのです!!
最後にたまに聞きますが、
「伝統派空手は寸止めだから強いの?」
という発言は最近は何も思わなくなりました。
私はキックボクシングのプロとも一緒に練習しますし、伝統派空手の大会にも出ます。
その上で言いますが、間違いなく
伝統派空手は強い!
と思います。
正確に言えば強い人は、
何やっても勝手にいろいろ鍛え始めて、
勝手に研究し始めて身につけちゃうので、
その競技だから強いとかではない事に気がついたのです。
さあ!そんな無駄な議論しているくらいなら、始めてみませんか?
伝統派空手を!!
※繰り返しますが私は別に業界の回し者ではありません!