ブログを分割中なので、再投稿です。そして初めての空手大会シリーズ最終回です。
組手も2回戦目に入り、体力がない中でなんとか打開策を模索し始めます。
ところが組手の競技真っ最中だというのに、何故か気になりだしたのは、相手の目つきですね。
明らかにこちらを睨みつけてきているわけです。戦っているわけですから、別にいいのですが、明らかに睨まれるとこちらも思わずテンションが上がってしまいます。
武道である空手をやっているのであって、喧嘩をやっている訳じゃないんだから、もうちょっと紳士的に、、。とか思いますが、まぁ、人はそれぞれ。顔の形も違うし好みだって違うわけです。セロリが好きだったりする人はいます。ということで、私は大人なスルーをします。
※ちなみに相手もしっかりおじさんです。先ほどの試合の爽やか生徒会長とは訳が違います。何となく嫌いな上司に見えてきました。
そんな最中、ステップが上手く踏めていない私に対し、相手の突きが一撃!?
ただでさえ目つきが悪いのにイラリとしているのに、強い突きが入ります。
しかもそれが反則ではなく有効を取られてしまいました。一回戦でもっと綺麗な突きをもらっているのに、ポイントにならなかったのに、なんでこんな振り回したような突きがポイントに取られたのか理由が不明です。
ですが完全に主導権を握られました。私は焦りというよりもペースを乱したという言葉がぴったりだと思います。
何故ならば「やってくれたじゃねーか!」という思いに支配されてしまった訳です。
強い突きを受けて、しかも相手の反則を取られなかった事で、私の中でのボルテージも格段に上がってしまいます。
でも頭は冷静です。言い訳をするようですが熱くなってるのはそのハートだけです!多分。でも思わず体力が無いのを忘れてしまいます。
こういう相手になら遠慮はいらない!普段鍛えに鍛えた攻撃の数々をお見せすると気が来たようです!
キックボクシングでもマススパーリング(軽めのスパー)だと何度言っても強く打ってくる人がいるのと同じで、「遠慮はお互いいらねーな!」という意思の表れだと思います。※ですがこうなった場合トレーナーに確実に怒られますので注意!
先ほどの相手の攻撃の強さが今回の審判の許容範囲だと確信したので、こちらもある程度強めに行けるという訳です!相手の態度(目つき)と強い突きに「いらり」とはしますが、別に怒っているわけではありません。
冷静に素早い突きを放ちます。確かに先ほどの試合の時よりはちょっと強めですが。相打ち覚悟の打ち合いならば恐れることはありません。なぜならいつもやっている事(つまりキックボクシングの練習)と同じなわけですから、むしろこちらの土壌に引き込んだ、いや誘ってもらったと言っても過言ではないでしょう。相打ち覚悟の距離感でならば「慣れ」がある分こちらに分があるに違いありません!
私は開始早々に、遠慮なく踏み込みます。先ほどの相手の突きが有効であるならば、こちらも同様の突きを打てる訳です。
自分の距離と自分の強さで戦える事。この事がどれほど自分を勇気づけられたでしょう。普段の空手道場の組手の練習が不足している分、キックボクシングのスパーリングで距離感を養ってきたのです。
逆に言えば今までがビビっていたのです。不慣れな距離感、戦い方にこれでいいのか?それが先ほどの突きで解放されたのです。もはや不安もありません。
私は渾身の突きを相手のメンホーめがけて放ちます。距離、スピード、極め全てが完璧にはまりました。
相手のメンホーに少しだけ触れ、押す事もなく、素早く残心を取ります。手に残った感覚はまるでシャドーボクシングをしているかのような、華麗な一撃であったことでしょう。これが「ゾーン」というものかと私は感じました。
結果、反則取られました。
「反則じゃねーよ!!制御したわ!」とハリセンボンの春菜さん?のように叫びたくなりました。
審判は私の顔の表情で判断したんじゃないかというぐらい、あっさりと反則をとってきました。私としては、しっかりと制御したツキだと思ったのですが、、、。
後日、先生に聞いた話では、制御された突きはもちろん、打ち終わった後の残心、態度、反撃されない距離や構え、目線など総合的にポイントを取るそうです。
なので、突きだけを見れば私は決まっていたと思ったのですが、実際にはその他の要素も見られていたのだと思います。態度は無表情のポーカーフェースなので、恐らく普通に見えたはずですが、いいパンチをもらった直後だけに、審判に「コイツ、力技で強引に行ったな」と評価されたのかもしれません。
確かに若干熱くなってしまった感もございましたが、やはり審判から見て何かが足りてなかったという事なのでしょう。
ですが、この反則を取られたことで、この後の戦いはペースを掴めず(分からず)に2回戦のこの試合敗退する事になってしまったのです。
その後どのように時間が経ったのか覚えておりません。反則を言い渡されてから体力が無くなっていることに気がつきました。
バテバテななか必死に攻撃を繰り出すも全然決まらず、足がついてこずに無様にすっ転ぶという、情けないシーンもあった気がします。
何よりどの強さで打てば良いの?がわからなくなったのですね。まぁ、単純に体制が突っ込んでいたかもしれませんがね。このあたりは経験のなさがモロに出たというところですね。「何がゾーンだよ」と自分の発言に対し言いたくもなります。苦笑
さて初めての組手の試合は、1回戦突破2回戦負けでした。目標としていた1勝はできたのですが、2回戦目はよく分からないまま変な負け方をしてしまいました。
3時間以上待って自分の試合は2分程度とディズニーランドの人気アトラクション並みの体感時間でしたし、試合にもあっさりと負けましたが。
でもメチャクチャ楽しかったですね!緊張感やいろんな対戦相手、強そうだなという人もいれば、一見すると普通の人に見えて達人みたいな人もいたりと多種多様です。
こんな運動会みたいなイベントにこの歳でも参加できてしまうのも空手の良さなのかもしれません。
いつの日かまた試合に出て、しっかりとした結果を残せるように日々鍛錬を行いたいですね!憧れていた空手の試合に出ることができた事が非常に価値のあるような気がしました。
初めての空手大会シリーズはこれで終わりです。意外と楽しいものですよ。
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