キックボクシングジムの会員さん
バンテージを持っていて当たり前なんですけどね、、、。
1.会員のAさん
ある日、知り合いの会員さんに帰り際ロッカールームで会いました。
Aさんはキックボクシング歴、5年位の私と同じ40代。
週に2回、3回とジムに通う方です。
何気ない会話をしているときに、ふと彼のカバンにはバンテージが入っていることに気が付きました。
特に気にもしてなかったのですが、ふと思い出すと彼はいつもバンテージを付けずに、軍手とかでトレーニングをしていました。
私「あれ?バンテージ持ってきてたんですね」
A「そうなんですよ。使わないんですけどね」
私「なんで使わないのです?」
A「いや、大した理由じゃないのですが、、」
そう言ってAさんはバンテージの話をし始めた。
2.バンテージについて
そもそもバンテージはボクシングジムでは当たり前ではありますが、私が通う初心者向けのキックのジムでは必須ではありません。
もちろんした方が良いのですが、しなくても特に問題ありません。
ちなみにバンテージはこんな点で優れています。
・パンチを握り込めるのでパンチ力UP
・拳や手首の怪我防止
試合をする選手とかだとバンテージは必須だったりします。
試合を前提にする場合は、普段からバンテージしていないと違和感が強いですからね。
バンテージは練習用と試合用があって、練習用は厚めで短く試合用は薄手で長いのです。
更に普通のバンテージを付けるのが面倒な人には簡易バンテージなんてものもあります。
Aさんが持っていたのは、普通のくるくる巻くタイプのバンテージですね。
こっちが本来のバンテージです。
私の場合は、着けるのは特に気にならないのですが、洗濯するのが嫌なんです。
物凄く面倒くさいので、普段は簡易バンテージを利用しています。
3.トラブルに巻き込まれたAさん
総じていうとこういう事らしい。
Aさんがキックボクシングを始めた理由は、運動不足解消を目的として職場の人に誘われたからとのこと。
キックボクシングをやり始めて、通っていくうちにどんどん上手になって、だいぶ強くなってきたなと思った。
1年ほど前。
通勤電車の中でトラブルに巻き込まれたそうです。
といってもこんなふうに脅されたわけではなく、何やら酔っ払いの初老の男性がが騒いでいてそれを見ていたAさんは 、自分が注意しなくては!!と思ったそうです。
ところがいざ注意しようとしたら、何を言えばいいかわからない。
そこで彼は
「俺はキックボクシングをやってるんだぞ!」
と言おうとして踏みとどまったそうです。
何故なら「え?だから何?」と思われるかもしれません。
更に周りから見たら、
「え?格闘技やってるからってちょっと良い所見せようとしてる?」
なんて思われたかもしれません。
Aさんがそんな事を思っているうちに、若いサラリーマンが上手にあしらいながらその酔っぱらいを駅のホームに下ろすというスマートなやり方でその場を収めたそうです。
彼のような話術も精神力も持っていないAさんの落ち込み方は、想像に固くありません。
4.バンテージを持ち運ぶ理由
Aさんはそこで考えたそうです。
自分だったらどうやってあの場を収められたのだろう?と、、。
そしてたどり着いた答えが、カバンの中にいつも入っていたバンテージだったそうです。
Aさんの脳内想定
ある電車の中、酔っぱらいの男性2人が大騒ぎしていて周りが迷惑をしている。
酔っ払いは周囲に絡みつつ、Aさんの隣りに座っていた若い女性に絡みだした。
酔A「ねぇねぇ、お姉さん!キレイだねぇ!かわいいねえ!」
酔B「おま、やめろよ!て、マジ美人じゃん!ねぇねぇ、飲み行こう!」
女性「やめてください!」
酔A「いやいやいや!俺らちょー良いやつよ!」
酔B「マジでマジで!カラオケ行こう!次でおりよう!」
女性「いや、本当にやめてください!」
ここで脳内Aさん登場!
A「君たち!困ってるじゃないか!もういい加減にしなさい!」
酔A「ああ!?誰だおっさん!?」
酔B「うぜ!まじ消えろし!」
A「他の人達にも迷惑だ!社会人なりきっちりしなさい!」
酔A「馬鹿じゃね!?お前!」
酔B「お前やってやろうか!?」
そう言って、Aさんに掴みかかる酔っぱらい達。
A「ちょっと、待ってください!」
酔A「ああん!?今更詫び入れてもおせえぞ!!」
酔B「こっちゃガチギレしてんだよ!」
A「いやいや!暴力は良くない!」
酔A「知るかコラ!?」
酔B「殴られるか、20万払うか選べや!」
笑いながら酔っ払いたちは言った。
A「いや、本当に怪我とか困るんで、、。」
酔A「笑 おいおい、さっきの威勢はどうした?」
酔B「だせー!爆笑」
A「ですから、怪我とか困るんでバンテージだけ巻かせてください」
酔A「え!?」
酔B「!!?」
黙ってカバンからバンテージを取り出すAさん、慣れた手付きで右手の拳にバンテージを巻きつけます。
A「思い切り殴ると折れちゃう事あるからね。」
酔A「な、、なんだ、よ。お前」
A「だから、バンテージしないと思い切り殴れないじゃない。笑」
酔B「ふ、ふざけんな、、。」
Aさんは立ち上がり軽めのシャードを始める。
A「電車の中でやるなら、他の人に迷惑だから膝とか肘とか使うけど?どうする?」
酔A「おまえ!格闘技とかやってるやつが、こんな事して良いのかよ!?」
A「あん?喧嘩売ってきたのはどっちだ?買ってやるって言ってんだけど!?」
酔B「おい、もう冷めた。行こうぜ。」
A「あん?誰が行っていいって?てめーら、今までの無礼を詫びろや!」
酔A「いや、、てか、、俺ら酔ってたし、、。」
酔B「・・・。」
A「だから詫びろって言ってんだろうが!!」
立ち上がり威嚇するAさん
後ずさる酔A、B。
と、ちょうど駅に到着したタイミング。
ドアが開くと同時に酔Aと酔Bは、転がるように飛び出していった。
Aさんは、彼らを見送るとバンテージをゆっくり外すのだった。
その時、電車内はAさんを称える歓声に包まれたのだった!
電車の中のこの人は紛れもなくチャンピオンだったであろう!
5.おわりに
という、感じのイメージ概要を話してくれました。
☆私が、意訳した結果こうなりました。
どうやら、彼にとっての変身ベルトがバンテージと言うことなのでしょうね。
まぁ、想像するだけなら自由ですので、特に何も言うことはないですが、意外とメルヘンチックな人なんだなと同世代のAさんを思います。笑
でも、まぁ、電車内の酔っぱらいやトラブルメーカーはたまに見かけますよね。
自分がああはならないように気をつけていきたいと思います。
さて、本記事対するご意見・苦情・感想、その他一切をお断りいたします。
読むのは自己責任ですので!悪しからず!!
( ゚д゚)ハッ! ナニカ??
コメント