強いパンチを打つ方法について、、、というか「やる気のスイッチ」の話
たまにジムでサンドバッグの打ち込みの練習をしていると、トレーナーから強くストレート打つように言われることがあります。
希にですが、トレーナが強く打たせるために言うセリフでこんな事を言う人がいます。
「嫌いな人を思い浮かべて、ぶん殴るつもりで!」
という事をいうトレーナーがおります。
まぁ、やる気にさせるための古典的な方法なのかもしれません。
事実、ボクシング漫画の金字塔、「はじめの一歩」のジムに入門するシーンにおいても似たような描写がありました。
ですが、この方法でやる気が上がる人ってどれだけいるのでしょうか?
私の場合、もしこの事を言われると逆にやる気がなくなります。
なぜか?
理由はいくつかあります。
・ジムでの練習は、基本楽しいものであって嫌いな人の事など思い出したくもない
・嫌いな人を想像するのに時間がかかる
・嫌いな人を想像しても、嫌悪感はあっても急に攻撃的な感情にならない
・仮に瞬間的に嫌いな人を想像して、思い切り殴ったところで、所詮サンドバッグ
・何故だか虚しくなる、、、。
まぁ、こんな感じなので、なのであまり私は好まないです。
なんだかサンドバッグを使ったことがない素人扱いされている気がします、、。
だってプロボクサーに向かって、「嫌いな人を思い浮かべて、、、」なんて絶対に言わないと思いますしね、、。
逆に言うと、強いパンチはそんなものは関係なく、もっと大事な事をがあります。
・怒りのパワーを利用する必要を感じない、パンチは強くならない
・そんな事より自分の技を向上させたいから
・納得のパンチが打てときの感触がよい
・良いパンチをきめるためには、体重や回転などいろんな要素
・力任せに打っても当たらないし、逆に弱いパンチ
・冷静さの上でフォームやバリエーションの研究ができるから
・スタミナ強化の打ち込みなどは、そもそも目的が違うから
・自分の技を磨くのに、感情はそれほど必要じゃないから
・怒りのパワーよりも、テクニカルな技としての威力を重視したいから
という感じですね。
強いパンチを打たせたいなら、体重のかけ方回転の仕方、タイミング、距離などいくらでもアドバイスできることがあると思います。
感情の助けを借りて、やる気を出させるのに人によっては有効な手段なのかもしれませんが、私は決してそうは思いません。
そもそも怒りのパンチは単に力が入った力技のパンチだと思います。
私はこの力技パンチを「ジャイアンパンチ」と呼んでいます。
それでは当たらないですし、パンチのスイングが大きくなってしまう事もありえます。
のび太には通用しても、空手家やボクサーには通用しません!
出どころの分かりにくい、小さく素早く出すパンチでも威力はあります。
また他のコンビネーションやフェイントを使わないとそもそも当たりませんしね、、。
ストレス解消に、思い切り打ち込む!!
のと
強いパンチを打つ
というのは別物だと思うわけです。
という事で、 確かに良い事なのかもしれませんが、嫌いな人を思い浮かべて思い切りパンチを打ったところで、強いパンチを打てる訳ではないと思います。
まぁ、勢いや気合は大事だとは思いますが。
皆さんの周りにもこんな事を言う人、たまにいませんか?笑
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