ここ1年くらいずーっと行き詰まりを感じていました。
私はまだまだやれるはずだ!と、、。
でも、空手もキックも上達している感が、以前よりも少なくなってきました。
その最たる例が、今回のテーマです。
- 1.ハイキックができない!?
- 2.ハイキックが打てない弊害について
- 3.ハイキックが打てない理由
- 4.ハイキックを打つための対策
- 5.理想のハイキックとは!?
- 6.ハイキックの練習のみを行なう覚悟と決意
- 7.ハイキックの練習方法!
- 8.まとめ
1.ハイキックができない!?
さて、空手を学び始めて5年、キックボクシングを学んで4年になりました。
伝統派空手道の現在初段
キックボクシングはアマチュアのビギナーの試合に出場できる程度には上手くなりました。
ですが、明確にできないことがあります。
それは「ハイキック(上段蹴り)」です!
知らない人からしたら意外かもしれませんが、何年やってもできない事があります。
私の道場に通うペースは、週に2回か3回のキックボクシングジム、週に1回の空手道場の練習で、週の半分くらいは格闘技をしています。
社会人としては結構多い方だと思います。
でも、できないんです!!
ハイキックは打てないんです!
昔聞いたことあります。
「自然に上手になる」「そのうち打てるようになる」などと、、。
はっきり言います。
なりません!!
子供ならともかく、大人の私は少なくとも自然に打てるようになりませんでした。
ちなみにキックにしても、空手にしても、実力的に初心者かといえばそうではありません。
実際に空手の大会(有級の部)で準優勝したり、アマチュアキックの試合で勝利したりもしました。
でもハイキックについて打てないものは打てないのです!
※嘘くさいハイキックは打てます。笑
2.ハイキックが打てない弊害について
ハイキックを打ちたいという願望はあれども、実際にハイキックが打てない事で弊害があります。
例えば、空手でもキックでもハイキック(上段蹴り)が打てる人の戦い方と打てない人の戦い方は、当然ですが雲泥の差があります。
よくハイキックを得意でない人が
「ハイキックなんてどうせ当たらない」
とか
「いや、そんな事よりもパンチ(突き)の方が重要だ」
とか言うのを耳にしますが、全て負け犬の遠吠えと言っても過言ではありません。
私もハイキックが無い相手とわかっていれば、一発の怖さはなくなりますからね。
大分楽な試合展開とか攻撃方法とかも他の事に集中できるのです。
空手の試合も
上段への蹴り技がないと言うのは、非常に楽です。
警戒範囲が極端に狭まりますからね。
上段廻し蹴りが打てない選手は絶対に上段裏回し蹴りも打てないですからね。
ということは、蹴りは中段しか無い訳ですからね。
そして得意じゃないという理由で、あまりハイキックをしない人もいます。
ですが、これらの人たちはハイキックをそもそも打てるのですね。
こういう人がいう「ハイキックは要らない説」は要らないのではなくて、「普段の組手とか一旦要らない」と言っているだけです。
必要があればバンバン打ってくることでしょう。
「打てない」と「打たない」は全く異なります。
私の経験上、ハイキックを打てる人は女性とかに多くいますね。
あとは私と同様に中段蹴りをバンバン打ち込んで「気持ちイィ!」と思っているだけの人が多いですね。
それではいつまでたってもハイキックは打てないのです。
3.ハイキックが打てない理由
ではハイキックが打てない理由とは一体何でしょうか?
私もミドルキックやローキックは普通に打てます。
でもハイキックとなると話が違います。
打てない理由は以下のとおりです。
・縦方向の柔軟性がない
・横方向の柔軟性がない
・高い位置に足が上がらない
・膝の裏が伸ばせない
・股関節の使い方が分かっていない
・ハイキック時のバランスが崩れる
ミドルキックの所までは特に意識していなくても打てるのですが、ハイキックになった場合の難易度が一気にあがります。
上記の理由の中で私が思う理由はやはり「柔軟性がない」だと思います。
私はこの数年ハイキックについて、色々と研究をしました。
そしてその研究に基づき色々と試してみました。
そして結果私の望むハイキックは手に入りませんでした。
いろんな人が色んなことを言います。
「柔軟性はあまり関係ない」と。
体が硬いけど、何とか蹴れる!
ポイントは膝を高く上げること!
膝さえ高く上げられれば、ハイキックは打てる!
と書いてありました。
しかし色々と試しましたが、やはり打てないんです!!
結構いろんなことを試したのに打てない、徹底的に調べた結果
というよりも物理的にどう考えても、
結局柔軟性なんです!
4.ハイキックを打つための対策
結局のところ柔軟性が無いからダメなことは、一番大きな理由です。
明白なのですが、他にも理由があります。
それぞれに対策を立てる必要があります。
・縦方向の柔軟性がない
⇒縦方向の開脚は普通は横に比べて多少楽です。前後開脚をやります。
・横方向の柔軟性がない
⇒頑張って開脚して柔軟性を高めます。
・高い位置に足が上がらない
⇒結局は膝の抱え込み・股関節の柔軟性、逆正座(お姉さん座り)
・膝の裏が伸ばせない
⇒膝裏のストレッチ
・股関節の使い方が分かっていない
⇒肩入れ肘で押し込んで股関節を広げます。
・ハイキック時のバランスが崩れる
⇒慣れるまで打ち込みます。
まぁ、こんな感じで対策したいです。
これらを徹底的にやり込むことで、ハイキックを手に入れたいと思います。
5.理想のハイキックとは!?
ハイキックを打てない!と先程から言っていますが、実は嘘くさいハイキックならば打てます。
元々の空手では廻し蹴りという考え方はあまり一般的ではなかったそうです。
何故なら前蹴りのように1挙動で決まる技ではなく、ケリを打つための
「足を上げる+横から蹴る」の2挙動必要になるから効果的でないと言われたそうです。
しかし時代は変わり、抱え込んでからの廻し蹴りはもはや一般的です。
私はこれが打ちたいのです。
さて現時点で私が打てる嘘くさいハイキックとは、縦方向に一気に上げるハイキックです。
抱えることも横から打ち込むでもなく、縦方向に打つのは可能です。
それと足の甲を返さない、ピーターアーツが打つような足の向きが縦方向のまま、側頭を打ち込む 「オランダ型ハイキック」は打てます。
※正式名称不明ですが、、、苦笑
ですが、理想のハイキックは
「首から上を刈り取るような」強烈なハイキックです!
これが私にとっての理想のハイキックです!
ガードをしていても、効いてしまう驚異のハイキックです。
つまり縦方向に足を上げ、そこから横方向に蹴りを走らせるハイキック!
これを目指します。
6.ハイキックの練習のみを行なう覚悟と決意
理想のハイキックを手に入れるため、私は悩みました。
なぜ私はハイキックを打てないのか?
身体能力なのか?
覚悟の問題なのか、、、。
最近ハイキックに対する思いが強くなってきました。
そんな時に、元プロキックボクサーのトレーナーに聞いてみました。
※ちなみに私はいろんな先生に常に聞いていますが、、。
そして先生の話を聞いているうちに、ちょっと先生のケリを受けてみたくなったのです。
まだ若く現役に近いプロの蹴りを体感してみたかったのです。
キックボクシングのジムに通って4年これほどの衝撃は滅多にありませんでした。
今まで見てきた蹴りの中でも桁が違いました。
体重も大して私と変わらないのに、衝撃的な威力。
革のミット越しに受けて蹴りの威力に思わず恐怖しました。
そしてこのキックを受けていたら、ミット越しに腕を折られると思いました。
こんな事はいろんなトレーナに話を聞いて、いろんな上級者(プロを含む)と一緒に練習した中でもレベルが違ったのです。
その先生に聞いた言葉。
「今まで楽しかったであろうキックボクシングの練習が、止まっているように感じているなら、もう次のステップに行く時期です。これ以上止まると、キックがつまらなく感じちゃうかもしれませんよ。」
いや、ある意味その通りだ。
恐らく20歳近く若いトレーナーの言葉に、私はこれはもうやるしかないなと思いました。
あの強烈なケリを手に入れたならば、もはやそれは最高峰の蹴りだと思います!
言い方は変ですが、一生ものの武器(宝物)になると思います。
キックボクシングが楽しい、楽しいと練習していた昔と違い、今は自分の成長をなかなか感じられなくなってきたことも事実。
そう「できない⇒できた」を繰り返してきたのをいつの間にか忘れていたのです。
元々器用じゃないので!!
ただ単に練習してできるようになったのに、いつの間にか多少はできると勘違いしていたのです。
だから決めたのです。
ここから1ヶ月の間、蹴り(ハイキックのみ)しかやらないと!!
パンチの練習やコンビネーションなど普段の練習は、しばらくお休みです!
何故ならばこれをやると、パンチがどうとか、コンビネーションがどうとか細かいことが気になり出して、蹴りの練習が少なくなっちゃうからです。
もういいんです!
パンチやその他が下手になったとしても、ハイキックを手に入れられるのであれば、問題ないのです!
それぐらい価値の高いものなのです!
7.ハイキックの練習方法!
ハイキックの練習方法はトレーナーと話した中で自分に適したもので試してみます。
もう1ヶ月はグローブを使いません。
唯一使うのは、試合感を忘れないようにするマススパーの時だけ。
それ以外は、以下の練習メニューを試してみることにします。
①ハイキック用の専用ストレッチ!
トレーナーに教わったハイキックに効く!ストレッチです。
②ハイキックをメインとしたシャドー!2分
シャドーでハイキックを打つということは、ハイキックのストレッチそのものであると!
③ハイキックしか打たないサンドバッグ!2分
2分間ハイキックのみを左右交互に自分のペースで打ち込みます。
この上記の①~③をひたすら繰り返します。
ストレッチが4分としても合計8分、移動とか休憩とか含んで9分
1時間で6セット以上はこなせます。
これから先の1ヶ月、これ以外やりません!
これだけやって実際にハイキックが打てなければ、1ヶ月単位に延長します。
8.まとめ
ということで、ハイキックのみを追い求めてみたいと思います。
いつか打てるようになると言うのは、私には当てはまりませんでした。
結局、ハイキックは難しいのもあるせいか、普段のキッククラスの練習であまりやらないのも一つ原因かもしれません。
またパンチやハイキック以外のキックの練習をやらない!というのも自分にとっては大きな決断です。
要するにハイキックの自主練習以外はやらない!クラスに参加しない。
打ち込みや個別練習、対人練習すらやらないのです。
※1hのマススパーだけはやりますけどね、、。
パンチの練習や対人練習は楽しいのです。
でも、楽しいからと言ってその練習ばかりこの4年繰り返した結果、ハイキックは打てなかったわけです。
これまでだって、できない事がたくさんあったけど、一つずつクリアしてきました。
そもそもキックのジムに通い始めたのは、空手の「上段廻し蹴り」を打ちたいから通い始めたのです。
思いのほか、キックボクシングそのものが楽しかったので、ハイキックは後回しになりました。
でも、これが当初の目的でもあった以上!
もう地味な練習や辛い練習から逃げるのはやめます。
ここで決めます!
ここまでやって尚、ハイキックが打てなかった場合、打てるまでやります。
できないならこの練習を1ヶ月ずつ延長します!
今回に限っては、他のトレーナーや上級者の意見は聞きません。
やってダメで無駄だったとしてもやはりやらなきゃならない時だと思うのです。
不器用な事も自分でわかってます。
でも、あのトレーナーに打ってもらったような、次元の違うケリを手に入れるための第一歩なんです!
さて、これ以降いつになったらハイキックが打てるのか?
自分でもちょっと楽しみでもあります!
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