全空連の公認段位二段にチャレンジしました!が、不合格!!
さて何が原因だったのでしょうか?
1.公認段位2段について
全空連(全日本空手道連盟)の公認段位資格である段位を公認段位と言いますが、二段を取得すると審判資格や指導者資格に挑めるなど、指導者を目指す上では必須の資格になります。
初段の合格率が7割〜8割程度と言われますが、二段は5割〜6割程度と聞きます。
都道府県によっても、〇〇県は難しいとかそういう噂も聞きますが、実際のところは大体おんなじような感じのようです。
以前、県連の方に聞いたところ、指導者としての素質や三段を目指すに値する人物であるのか?という観点で見るそうです。
形や組手が上手いと言うことも当然ですが、それ以外の要素も大事だと言われます。
とはいえ、一発試験でそこまで「人となり」を見るのは不可能ですけどね。
だから例えば見た目やら態度で問題がある場合は、当落線上に居た場合に不合格にされる可能性もあります。
2.公認段位二段に落ちた!その原因とは?
ちなみに現在私は二段を取得しています。
なので、今から「思い返せば」という意味で記載します。反省点を含めてご参考になればと、、。
★なお私が受験した際は、コロナの影響で形のみの審査でした。
2−1.服装(空手衣)が駄目だった
原因の1つ目
自分にあった空手衣を着ていない!
これは師範にも指摘されましたが、審査の際に着ていた空手衣に問題があったのです。それが不合格の一因だと言うことです。
特に今回は組手免除だったので、形しかありません。
にもかかわらず組手用の空手道着を着ていたり、合っていない空手衣を着ていた場合、その場で不合格にされても仕方ないというレベルのミスだそうです。
色んな人の意見を聞きましたが、やはり指導者層は組手の道着で受けるのはありえないと言われました。
ちなみに私の場合、知り合いに形用の道着を借りたのですが、足の長さ(長かった、、。)が合っておらずそれによって、より「下手」に見えても不思議ではありません。
2−2.打つ形(型)を間違えた
原因の2つ目
打つべき形(型)を間違えてしまった!
間違えたと言っても、審査規定に沿った形を打っています。
私が打った形は剛柔流の「セーパイ」と「クルルンファ」です。
二段の試験で指定されている形は、指定形と得意形を一つずつということで、上記の2つで問題ありません。
セーパイは普段から割と打つ形でこれは良かったのですが、クルルンファが駄目だったと思います。
駄目だったというのは、私がクルンファを選んだことが間違いだったという意味です。
理由は以下のとおりです。
・普段あまり打っていない為、完成度が低い
・大会とかでよく見る形なので審査員の目が肥えてる
・あえて難しい形を打つ必要がない
こんなところが問題だったのかと思います。
2−3.ごまかしが効かない・要らない
原因の3つ目
誤魔化しやスピード重視は要らない
形の審査は大会で対戦している訳じゃないので、見栄えを良くしようとか、キレを出そうとかあまり意識する必要はありません。
見栄えを良くするために、ちょっと変わったことをやるとそれは即減点となります。あくまで全空連で指定されている動作をしっかりと行う必要があります。
例えば、下段払いからの裏打ちをする動作があったとして、スピードを出したいので下段払いを小さくしてしまうと、それは減点対象となるそうです。
スピードを重視するあまり立ち方が、しっかりできていないとかも当然減点です。
2−4.形の動きを勘違いしていた!
原因の4つ目
そもそも形の動きを勘違いしていた!
笑えない話ですが、動作自体は合っているものの、引き手がおかしかったり、立ち方や移動の仕方が微妙に違ったりと、しっかりと全空連指定の動きを理解していなかった事が原因です。
2−5.組手よりも形(型)重視!
原因の5つ目
公認段位の審査はそもそも形重視である
よく組手で相手に攻撃を当ててしまったので「段位審査落ちた」と聞きますが、度が過ぎた当て方でない限りはそれだけで落ちたとは考えにくいです。
それ以前にやはり形に問題があったのではないでしょうか?力を入れるべきは形です。
点数配分は3:7とか2:8とかだと思われます。
2−6.道場の教えが間違っている!?
原因の6つ目
道場で普段教わっている形が、全空連の内容と異なっている
道場によっては、そんな場合もありえます。
形はそもそも教える師範次第で、多少異なっているもの。それを共通・統一化しようとしているのが全空連ですから、師範によってはやはりちょっと違ったりするわけですね。だからこそ教範とかが売っているわけです。
あと、ネットで最近は調べられますが、それ自体が間違っている場合もあるので要注意です。
2−7.長い形は不利な場合も!?
原因7つ目
長い形はミスや減点が多く出やすい!
長い形は嫌われる傾向にあるようです。
理由としては、長い方はミスを見つけやすくなるから。
ひょっとしたら長い形は、審査員の心象も何となく良くない傾向にあるようです。
ちょっと指定型の挙動数を上げてみます。
★教範に載ってる挙動数(動作数ではない)
【剛柔流】
サイファ ・・・ 11挙動
セーパイ ・・・ 20挙動
クルルンファ ・・・ 18挙動
セーサン ・・・ 21挙動
【松濤館流】
ジオン ・・・ 47挙動
カンクウダイ ・・・ 65挙動
カンクウショウ ・・・ 48挙動
エンピ ・・・ 37挙動
【糸東流】
バッサイダイ ・・・ 43挙動
セイエンチン ・・・ 52挙動
マツムラローハイ・・・ 34挙動
ニーハイポ ・・・ 59挙動
【和道流】
セイシャン ・・・ 33挙動
チントウ ・・・ 31挙動
クーシャンクー ・・・ 32挙動
ニーセーシ ・・・ 63挙動
流派によって性質が違うので、単純にこの挙動で比較はできませんが、実際に審査を担当する先生に松濤館のカンクウダイとかは、選択ミスに思われる事もあるようです。
3.終わりに
さて不合格の通知は、道場単位で申し込んだ場合は、各道場主のところに連絡が行きます。
不合格であった旨の連絡を受けたときは、悔しいとか悲しいとかではなく、
あ、やっぱりそうか、、。
という思いでした。
別に舐めていた訳じゃないのですが、そりゃそうだなと納得した感じでした。
但し落ちたからと言っても、お金をかけて受験している訳で、それで仕方ないやと簡単に言ってはいけない気がします。
努力不足は努力不足として認め、しっかりと
「正しく」
練習をする必要があります。
今度はでは、どうやって二段に合格したのかを書きたいと思います。
ではまた!
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