今回は「緊張」についてです。
型(形)でも組手でも緊張すると、普段通りの力が出せなかったりしますよね。
そんな緊張について考えてみたいと思います。
といっても、専門家でもなんでもないので、まぁ話半分程度に見てください。
別に空手に限った話でもないですが、、、。
- 緊張について
- 過去の「緊張体験」を振り返る!
- 空手の試合における緊張の弊害について
- 緊張をほぐし、コントロールする方法について!
- 緊張回避方法① 死ぬほど練習すべし!
- 緊張回避方法② 誰かになりきれ!
- 緊張回避方法③ 自己催眠
- 緊張回避方法④ 自分に期待しない
- 緊張回避方法⑤ 「緊張していない」演技する!
- 緊張回避方法⑥ 世の中もっと大事なことがある!
- 緊張回避方法⑦ 試合に負けたって死にはしない!
- 緊張回避方法⑧ 思い出せ!苦い過去を!!
- 緊張回避方法⑨ 勢いでなんとかしろ!
- 緊張回避方法⑩ 緊張を前提とするスポーツに学べ!
- 緊張回避方法⑪ 緊張を前提とするギャンブルに学べ!
- 緊張回避方法⑫ 大声を出して緊張を吹きとばせ!
- 最後にまとめ
緊張について
先に言っておきますが、緊張は誰でもあると思います。
人前で話をしたり仕事でプレゼンをしたりする事も多いです。
なので私は自分ではあまり緊張する方じゃないと思っていたのですが、過去振り返って見ると何度も思いっきり緊張していた事を思い知らされます。
大して緊張する場面じゃなくても、気がついたら緊張していたなんて事もあります。
緊張するから嫌だというよりかは、緊張することを前提にいかにパフォーマンスを発揮できるのかの方が大事だと思います。
中には全く緊張しない人が居るかもしれませんが、私はあまりであった事はありません。
もしそんな人がいたら、逆にちょっとおかしいのでは?と思いますよ。
過去の「緊張体験」を振り返る!
さて、私の場合です。
冒頭にも書きましたが、元々そんなに緊張するタイプの人間ではないと自分では思っていました。
ですが、思い返してみると思いっきり緊張してたなぁと思い出してしまいます。
という事で、私が過去緊張した時に一体何が起こったのか簡単に振り返ります。
皆さんもこんな経験ありませんか?
ケース1 結婚式
自分の結婚式のスピーチ!が途中で飛びました。
お酒を飲んでたせいもあるかもしれませんが、アドリブで上手いこと言おうと思ってたら、何も言葉が出てこなくなりました。
そして焦り、焦りがまたさらなる焦りを産むという悪循環!!
恥ずかしいとかじゃなくて、ヤバイ!!って思いましたね。
ケース2 サーフィンの大会
大学生の頃からサーフィンをやっていました。
地元が千葉だったので、海にも割と近かったので、社会人になっても毎週海に通っていました。
サーフィンの大会に初めて出場した時の話です。
ビギナークラスに出場して、普通に波に乗ればそれなりに勝ち進めると思っていたのです。
海に入って沖へパドリングをして進みます!
パドルがめちゃくちゃ軽くて、グイグイ進みます!!
調子もいいぞー!!
なんて思ってたら、沖に出た瞬間、腕が上がらなくなりました。
つまり緊張のあまり、自分の体が制御できなくなっていたのです。
腕はパンパンで自分の腕じゃないくらい腕に感覚がなくなっていました。
結局、試合ではまともに波に乗れず一回戦負けしました。
ケース3 空手の型(形)の審査
これはつい最近の話です。
型の審査を受けた時ですが、審査するのはよく知っている道場の師範。
あとは道場の子供たち!
緊張する必要も理由もありません。
ところが型の審査の逆手刀打ちをした時に自分で驚きました!
後ろを振り返りながら水平に手刀打ちをしたのです。
が!その伸ばした腕が小刻みに震えていたのです!
そう!つまり緊張の為、腕が力んでいたのです!
本来の戦いの時に力んでいたら勝てません!
型は戦いの再現ですから、力加減ができていないのは緊張したからに他ならないでしょう。
空手の試合における緊張の弊害について
空手の試合は組手と型があります。
どちらも緊張しているとやはりいい結果が得られにくいです。
型の場合、緊張のあまりぎこちない動きが出ると一発でわかります。
そもそも型は架空の相手との真剣勝負なので、緊張などしながら戦ったら負けちゃいますよね。
組手はまだ動き回るのですが、緊張の為に動きが悪かったり、出鼻をくじかれたりすると実力を発揮できずに負けてしまうなんて事もあります。
緊張はしていないつもりでも、体が自分の思い通りに動いてくれない!
なんて事が起こるのです!
緊張もしすぎると気分が悪くなったり、ひどい場合には動悸や吐き気を催すなんてこともあるそうですよ。
あんまり緊張なんて、、、など舐めない事も大事かもしれませんね。
そんなになったらもう試合どころじゃないですよね。
緊張によって、全ての能力値が落ちてしまうのですね。
だからこそ緊張すると普段なら問題なく出来る事ができなくなってしまうのです!
つまりパフォーマンスの低下の他ありません。
流石に緊張のしすぎで具合が悪くなったりという事はありません。
が、意識していなくても、体は正直に受け止めてるのです。
緊張をほぐし、コントロールする方法について!
では、ここからは専門家でも何でもない私が考える緊張の回避方法を記載します。
まぁ、あくまで「私が考える!」という事なんで、そこはご理解を!
緊張をほぐして、緊張をコントロールする事ができたならば、試合であっても緊張によってパフォーマンスを落とさない事が可能になるではないでしょうか!?
あんまり空手に関係ありませんが、40年に渡る人生振り返るとこうして緊張を回避してきたのだなぁと思います。
役立つかどうかはなんとも言えませんが、、、。
役に立ちそうなのがあったら、試しに実践してみてはいかがでしょう?
緊張回避方法① 死ぬほど練習すべし!
王道中の王道です。
緊張など感じないほどに死ぬ気で練習をしろ!!という事ですね。
組手なら組手の、型なら型を徹底的にやり込むことで緊張すら感じない実力を身に付けるという訳です!
極端な例を言うと、例えば10M歩く!というだけなら誰でも出来ますよね。
でも10Mの距離をモデル歩き(キャットウォーク)で歩くというと、緊張しますよね。
つまり単に歩くという行為は誰も、生きている限り行っている行為で失敗しない自信があるから緊張などしないのです!
だからこそひたすら練習することで克服できることもあります!
そもそも空手というか武道は、格闘術に武士道の概念を加え教育的な観点で・・という事なので、そもそもこういう状況(緊張してしまう場面)の改善とかも稽古の一つと言えるのかもしれません!
緊張回避方法② 誰かになりきれ!
これは自己暗示に近いですが、誰か別人に成り代わり、その人になりきって行動することで、緊張をコントロールします。
私は「こち亀の両さん」がいいと思います。
両さんといえば基本的にめちゃくちゃやりますが、失敗してもそれほど気にせず、他人のことなんて知ったこっちゃない!!という強気なスタイルです。
この鋼のメンタルがあれば、大体のことは緊張などしないでしょう!
だからこれから試合・・とかで緊張するなら、直前にこち亀を読むと「なんかちっちゃい事で悩んでいたな」と思うわけです。
また誰かに成りきる事で、逆に自分はいなくなります。
と思うことで、そもそもの緊張主体が消えますから。
もちろん空手の有名選手になりきってしまうのありです!!
私も動画を見て、型で有名な選手の真似をしています!
あとはルパン三世もオススメです。
これ結構いけますよ!
ちなみにプレゼンをする時に緊張する場合は、司会者になりきると緊張しなくなります。ビートたけしとかウッチャンとか所ジョージとか。
緊張回避方法③ 自己催眠
自己催眠とでも言えば良いのでしょうか。
実際に使えるかどうかはさておき、自分にじっくりと向き合って自分を説得します。
いや、説得というか自分で自分を騙し、信じ込ませるのです!
例えばエバンゲリオンの主人公「碇シンジ」が、
「逃げちゃダメだ!逃げちゃダメだ!」
と葛藤しているシーンもある意味あれも自己マインドコントロールです。
要するに俺はやれるんだ!!というのを自分で自分に信じ込ませるのです!
ではどうやって?と言われると、やはり口に出して言霊に頼るという、、、。
「柔道部物語」という漫画でもこういう葛藤のシーンがあって、「俺は天才だ!」というシーンがあります。
※一方でバランスを取るために「俺って馬鹿だぜ!」とも言うそうです。
毎日やることで効果が出てくると書いてありましたよ。笑
ちなみにモハメドアリの有名な「蝶のようにまい蜂のように刺す!」というのも、自分を追い込むための自己暗示だったとも言われますね。
俺はやれるんだ!失敗するわけがない!
見てみろ俺様の実力を!!とむしろ自分の才能の素晴らしさを見せつけてやるくらいの気持ちですね!
「俺は天才だー!」という北斗の拳のアミバのような感じで自信を持って戦ってください!!
緊張しないでしょう!何故なら天才なのだから!!
緊張回避方法④ 自分に期待しない
そもそも、自分に期待するから、ちょっといいとこ見せたいと思うからこそ緊張もするのです。
だったら、逆で元々できないから「うまくいっためっけもん!」的な発想もありです。
この方法は自分にそれほどの価値がないから、どうせダメなんだから失敗してもいいやというダメで元々作戦です。
でもこの方法は一見ダメなように思えるかもしれませんが、実際に過度のプレッシャーを背負わないという立派な方法だと昔テレビで見ました。
いいじゃないですか、自分はのび太だ!と思えば人生きっと楽です。
ドラえもんはいないけどね、、、、。
緊張回避方法⑤ 「緊張していない」演技する!
緊張しそうだなと思ったならば、その場で役者になったつもりで事をこなします。
誰かになりきれ!!というのと近いのですが、ちょっと違う点もあります。
何が違うかというと
「緊張を感じてるのに、感じていない演技」
をするのです。
要するに緊張している事も、実際わかっているし自分でも把握している。
だが、その上で俺は緊張を感じない!と強気に演技します。
演技なので本当は緊張してますが、演技で誤魔化します。
不思議とどっちも本当の自分ですから、緊張を隠しているのも自分です。
緊張を演技的に「知らん顔」したら、意外とそのまま行けるかも!?
緊張回避方法⑥ 世の中もっと大事なことがある!
そう、今からやろうとしている事以上に世の中、大変で責任がある事が沢山あります。
例えば、、。
・社運を左右するような大事な仕事のプレゼンで失敗する
・結婚のプロポーズを断られる
・貞子に呪われる
・重い病気になる
・大きな怪我をする
・あと1つアウト取れば甲子園だ!!からエラーする
・大当たりした宝くじを無くす
・超エリートの人生を歩むと苦労が絶えない
などなど
空手の試合など大したことではない!!と言えることばかりです。
これに比較すれば、型やら組手やらで緊張とかどうでもいいや!
と思えるはずです!
大事の前に小事は霞むということですな!!
緊張回避方法⑦ 試合に負けたって死にはしない!
その言葉の通りで、試合に負けたとて死んでしまう訳ではありません。
侍の世界みたいに負けたら即「死」なんてことはありません。
いちいち緊張するほどのものじゃない!!
という事ですね。
「賭博黙示録カイジ!」を見てください!
勝てば億万長者!負けたら死!
これぐらいの世界がある事に比べれば、空手の試合などどうという事はありませんよね。
ただ勝つのではなく圧倒的!!勝利!!を掴むことが大事なんです!!
緊張回避方法⑧ 思い出せ!苦い過去を!!
あなたは人生を振り返って、恥ずかしい思いをした事はありませんか?
私など思い返せば、数多くの恥ずかしい事だらけです。
とてもじゃないですが、人前で言えるようなものじゃないです。
・大好きな人の前でカッコをつけて、、、。
・全校生徒の前で先生に、、、。
・見られてはいけない物を母親に、、、。
・見られてはいけない物を妻に、、、。
・痔になった時の診察風景、、、。
・勘違いしてあんな事、こんな事、、。
・若かりし頃の失敗、、。
あげればキリがありません!!
それでも我々は今日もこうして生きているのです!
人生どんなに楽しく暮らしてきても、完璧に毎日をこなす事は出来ないでしょう。
これまで経験してきた苦い過去、もし空手の大会で失敗したとしても、この苦い過去の思い出に比較されるほどの失敗でしょうか!?
あの時に舐めた辛酸を糧に、こうして一つずつ強くなるのです!
失敗して恥ずかしい!と思うけど、過去の苦い思い出に比べれば美しい負けを経験するだけなのです!!
緊張など必要ないということを理解してしまえば、緊張しないかもしれません!
緊張回避方法⑨ 勢いでなんとかしろ!
見てください!このドラえもんを、、、。
勢いを感じますよね!!
人間誰しもがわれを忘れてしまう事もあるでしょう!
そんな風に、余計なことを考えずにやってしまえばいいのです!!
緊張するとか、しないとかそんなに大げさに捉える必要はないかもしれません。
やるなら今しかない!
死なばもろとも!
やると決めたならやるしかないのです!
そもそも他人は私たちのことをじっくりと見ているわけじゃないです。
もし失敗しても「失敗したな」程度にしか思いません。
もう細かいことを考えても仕方ないので、勢いに任せてやってしまえばいいのです!
とある有名なプロデューサーのジャニーさんの
「ユー!!やっちゃいなよ!!」
でやっちゃえばいいのです!!
反省は後でやりましょ!!
緊張回避方法⑩ 緊張を前提とするスポーツに学べ!
世の中には緊張を前提に克服する事が必要なスポーツがあります。
それは「ゴルフ」です。
ゴルフはスイングの最中、皆シーンとして見られます。
これが嫌だ!という人が居るくらいです。
ですが、ある程度上手になると、むしろ俺のスイングを見せてやる!
ビビるんじゃねーぞ!!
という強気なゴルフやスイングができます。
これこそがプレッシャーの壁の向こうなんです!
見られるという事に快感を感じ始める訳ですね。
緊張感は確かにありますが、その緊張があるからこそ、より良い結果が出るのです。
こういうゴルフみたいな小さなプレッシャーを毎回感じながら、プレッシャーを克服することで、緊張を楽しむ余裕が生まれてくるのです!
緊張回避方法⑪ 緊張を前提とするギャンブルに学べ!
緊張を毎回強いられるギャンブルがあります。
いや、正確に言うと緊張を楽しむゲームですね。
それは「麻雀」です。
麻雀は、手持ちで役を作り揃えることで勝利となります!
レアな役を作ると高得点がもらえます。
「リーチ」という言葉は、元々麻雀用語です。
このリーチを掛けてからの緊張感が堪らないのです!
更に言うと、相手にリーチがかかっている状態で、如何にかわすのか!?
このドキドキが要するに緊張なんです!
ですが!!この緊張は楽しいのです!
緊張感を楽しむというこのドキドキが、あるという事を理解できます。
緊張は楽しいのです!!
緊張回避方法⑫ 大声を出して緊張を吹きとばせ!
嘘か本当か!?
大声を出すと緊張が無くなります。
戦国時代、戦の始まりは大声での罵り合いから始まるそうです。
これは極限のプレッシャーを感じるであろう、戦場で大きな声を上げることで相手をビビらせ、自らを鼓舞する!という役割があったそうです。
要するに場を支配する役割ですね。
空手の気合も同様ですよね。
小さな気合など、評価に値しないのはその役割を果たしていないからだと思います。
大声を出して気合を入れる!
試合前は戦です!
雰囲気で圧倒するその戦う姿勢こそが大事なんです!
大声を上げていざ勝負!!
最後にまとめ
長々と書いてきましたが、緊張というのは人は誰しも感じます。
豆腐のような私のメンタルでも、それでも克服しようと必死で色々と考えるわけですね。
有名な緊張の克服方法で、「人」という字を3回書いて書いて食べるだかそんなオマジナイをあったと思います。
何らかの理由があるのでしょうけど、私はイマイチその方法で緊張がなくなる気がしないので、ちがう方法を考えます。
世の中緊張する人もいるし、しない人もいるのかもしれません。
でも、怪我のせいで、病気のせいではある意味仕方ないですが、緊張のせいでとか言い訳にはなりません。
緊張を踏まえ、楽しみ、乗り越えてこそ実力が普段通りに発揮できるのではないでしょうか!?
克服の仕方はその人次第!
一つだけいることは、緊張ごときで空手の実力が発揮できないのはもったいないですよ!
空手道はそんなものの上に成り立つものだと私は思います!!
皆さんはどう思われますか?
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