キックボクシングのテクニックシリーズ
基本中の基本、というか全ての基本です。
「移動」
についてです。
素人と経験者は一発でわかります。
非常に重要です。
1.移動・ステップとはなんだ?
移動とは単純にある場所からある場所に移動するその移動です。
ですが格闘技をする上で、如何に隙を作らず、如何に素早く移動するかが次の攻撃や防御に直結するのです。
格闘技における基本中の基本の技術です。
すべてのコンビネーションも結局、移動・ステップしながらの攻撃や防御になるのです。同じ場所にいたとしても、大抵は足は動いています。
そしてステップをしながら移動することで、素早く移動することができますし、リズムよく攻防ができるのです。
2.移動・ステップのやり方・コツ・ポイント
まず移動の前にステップのお話です。
ステップというのは、要するに足踏み状態のことです。
ダンスのステップなどと同じく、リズムを刻みつつ体の重心を安定させつつ、素早く移動したり体のバランスを保つことができます。
ベタ足に比べて、動きやすさが当然ながら全然違います。
なので、移動は基本的にステップを用いて行います。
空手や剣道のようにすり足で行う人もいますが、キックボクシングでは基本的にステップを使うのが一般的です。
①ステップやり方
左側が天心選手ですが、こちらはステップを踏んでいます。
キックボクシングやムエタイのステップは、リズムを取るように前足をちょっとずつ動かすイメージがあるかもしれませんが、基本は同じです。
・左右のカカトを上げて、つま先立ち状態
・前後の足どちらかに体重をかけてリズムを取る
・リズムは場面や状況によって異なる
・両足同時飛ぶ訳ではない
・基本的に上下の動きはせずに頭の位置は一定の高さ
・重心は真ん中に置いて、釣られているイメージ、前後左右に倒れない
などのイメージですね。
移動の際にはこのステップを利用しながら移動します。
②前後の移動
ではステップをしつつ移動してみましょう。
基本の立ち方ですね。
では前後に移動してみます。
ここからスタート。
ちょっと大袈裟ですが、まずは一歩前に出ました。必ず前足からです。
後ろ足を前足に近づけるように、元々の構えに戻ります。
一歩前に出て最初の構えに戻った状態です。
後ろに戻る場合は全く逆です。
後ろ足を下げてから、前足を引き寄せて、最初の構えに戻ります。
すると一歩後ろに下がった状態になります。
これが前後の移動です。
③左右の動き方
まずは基本の位置ですね。
真ん中に線があることを確認してください。
ここから右(向かって左)に移動します。
右に移動する場合は右足を一歩右に出します。
この時もできれば、上半身や頭の高さは変えずに移動したいですね。
上下に動く動きは極力控えるのが重要です。膝を柔らかく使います。
で、前足の左足を引き寄せて元の構えに戻ります。
左に移動する場合は逆ですね。
最初はこの構え、真ん中に線がありますので、ここに注目。
今度は前足を一歩左方向に足を出します。
続いて、後ろ足である右足を左足に寄せる形で、元の位置に戻ります。
これが移動になります。
とにかく行きたい方の足を一歩前に出してから、その後ろの足を引き付ける事で移動する事になります。
これが移動の基本となります。
3.移動・ステップに関連するその他の技・技術
ステップと移動は、すべての動きの基本となります。
なので、コンビネーションや打ち合いの時など、足を止めた状態以外は必ず足は動いているはずです。
というか足を止めた状態の時ですら、細かなステップを踏んでいるものです。
4.まとめ
ということで、ステップと移動のやり方を記述しました。
あらゆる状況で必ず必要になる技術ですね。
意識しないでもできるようにする事で、いかなる場合も移動とステップができるので、より優位になるでしょう。
格闘技系の動画を見ていて、未経験者と経験者の動きの違いで最もわかりやすいのが、この移動のやり方です。
未経験者の人は、この動きがほとんどできないので、その場に留まって上半身だけで対応しようとします。
違和感があるなと思った場合、足元を見るとやっぱりなと思う事が結構あります。
ということで、すべての基本となるステップと移動についてでした。
華麗な技のベースともなる
「移動・ステップ!」
しっかりと技術は身につけたいですね。
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