キックボクシングの魅力シリーズ19回目の今回は不意に来る必殺のパンチ!「アッパー」です。まともに貰いたくないパンチナンバーワンかもしれません。鼻っ柱にストレートと同様に私は嫌なパンチです。ですが、逆にこれを決められたら相当なダメージを与えられます。
アッパーには大きく2つ打ち方があると思います。一つはKOを狙える強いアッパー!そしてもう一つは相手のスキを狙い素早く打ち込むショートアッパーです。
ジャブ・ストレート・フックはサンドバッグ等で練習できるのですが、アッパーに関してはサンドバッグでは練習がしにくいのです。
なので、練習といえばトレーナの持ってくれるミットで行う練習やシャドーボクシングで打つのが一般的だと思います。そしてスパーリング時にアッパーを打たれると軽く当たったにも関わらず、その衝撃は中々のものです。脳が揺らされるというのが感じられます。やばい!と思わず思ってしまうほどの衝撃が突き抜けるわけです。
普段の練習で行うスパーリングは16オンスの大きいグローブを使っているので、そうそう綺麗に決められる事はありませんが、カウンター気味にアッパーを打たれると顎が跳ね上がるのですが、これがまた強烈なんです。
プロボクシングの試合とかで小さなグローブでの打ち合いですと、いとも簡単にこのアッパーがヒットしているのを見る事ができます。不意に縦系のパンチが来ると咄嗟には反応できないものです。プロになるとこれにも反応していくるのがどれほどすごいのかお分かりになるでしょうか。
私は特に一発で勝負を決めるような強烈なアッパーよりも小さな動きで効果的に攻められるショートアッパーが好きですね。ワンツー・フックなどのストレートの動き横の動きの時にふと気が付くとガードの肘の部分が開いてる!!となった瞬間に小さくコツンと打つショートアッパーが「してやったり!」感がでるのでたまらない訳です。
さらに言うとショートアッパーからの相手が一瞬した「え!?」という瞬間めがけてストレート!というのが決まると思わずやったぜと言いたくもなります。相手の虚を付いたコンビネーションを作るのはアッパーが効果的だと思います。
このショートアッパーは、意識して使うと結構攻めどころというか、打てるポイントがいくつもあるのですね。これを利用して有利に試合を進められる技の一つですね。
更に工夫次第ではありますが、縦拳にして隙間に打ち込むとまたヒット率が上がるのです。
貰ったら嫌なパンチですが、自分で使えれば非常に有効なパンチですね。通常のアッパーはなかなか当たらないのですが、ショートアッパーを使いつつ一撃必殺のアッパーが決まれば言うことありませんね!!
ボクサーの連続技の一つに組み込まれると反応できないので、厄介なパンチです!
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