中年素人の私が40才からキックボクシングを2年続けたので試合に出てみたシリーズの最終回!!試合を終えてしばらく経ったので思い出して反省会です。
- 試合を終えて
- ★キックの大会 1話目 1か月前
- ★キックの大会 2話目 25日前
- ★キックの大会 3話目 20日前
- ★キックの大会 4話目 15日前
- ★キックの大会 5話目 10日前
- ★キックの大会 6話目 5日前
- ★キックの大会 7話目 試合当日
- ☆キックの試合 1話目 リングインとゴング
- ☆キックの試合 2話目 試合開始1分
- ☆キックの試合 3話目 開始2分
- ☆キックの試合 4話目 試合終了
- ☆★キックの大会・試合反省会 最後に
試合を終えて
キックボクシングの試合を終えてしばらく経ちました。
ここで一度今回のキックボクシングの試合について、いや試合というか大会自体も含めて振り返ってみたいと思います。
果たして、私は成長できたのか?意味はあったのか?当初思い描いていた「その先には」何かあったのか?自分で勝手に振り返ります。
【試合を簡単に振り返ると】
試合開始15秒 最初の一撃がたまたま入った事でダウンが取れた。
開始1分とりあえず相手はノーダメージ、そして攻撃が結構強い。
開始2分 コンビネーションを出したり様子を見る。
開始3分 相手の攻撃をかわしつつ判定へ
試合終了 判定の結果 私の勝利となった。
まぁこんな感じですね。
試合に臨む前にも色んな事がありました。
たかがアマチュアキックボクシングの試合、しかも小さな大会。
緊張するとか意味わからん。と思う方も多いと思います。
確かにそうなんです。
タイトルマッチでもなければ、華やかなプロのリングでもない。
単に趣味の世界でのお話。
そもそも練習のスパーリングと何が違うの?と思うでしょう。
それでもやはり試合に臨むというのは、普段の練習とは やはり違うんですね。
勝っても、お金が貰えるわけでもなく、なんならお金払うわけで、お金払ってまで殴られに行くとか意味がわからないと思う人もいるでしょう。
でも、誰しもが思うのではないでしょうか。
自分が一体どれほどの実力なのか?自分は本当に強くなったのか?いくらサンドバッグを上手に蹴っても、いくらトレーナーとのミット打ちが上手だったとしても、人と人が殴り合うという事、勝ち負けをつけなくてはならない試合において、経験しなければ分からない事が沢山あると思います。
あとある程度上手になってくると、ジムで練習している時に聞かれるんですね。
「試合とか出てるんですか?」と。
そんな時に、出た事がないのと、出たことがあるのではやはり説得力が違います。
何より、試合を経験したからこそわかる、「試合に勝つため」の考え方が身に付けられると思います。
だから試合に負けたっていい、全力を出し切れればいい!と私は思っていたのです。
果たして試合を通じて私は何感じて、何を得たのか?整理する意味で反省してみたいと思います。
★キックの大会 1話目 1か月前
事の始まりは、この時です。
キックボクシングのジムに通ってちょうど2年が経ちました。大体週に2回から3回程度ジムに通って練習しました。
面白い事に、2年間毎回楽しくて、行きたくないなぁと思ったことはほとんどありません。
ある時、元ボクシング日本ランキング1位のトレーナーに言われました。
「初心者が多いこのキックボクシングジムの一般会員としては、確かにトップクラス。でも試合に出るにはまだまだ練習不足!」
元々空手の練習のつもりで始めたキックボクシングで、試合というのを強烈に意識したのはこの時だったのかもしれません。
この時先生に言われた言葉は、褒め言葉なのか?叱咤激励だったのか?よくわかりませんでした。
試合を終えて今にして思えば、やはり叱咤激励だと思います。
趣味でやっているからというのは言い訳で、趣味でやっていたも私よりもよほど強くてよほど熱心な人もいます。
様々な理由で実力はあるのに、試合をしない人もいます。
試合をするというのは、やはり一つ違う次元、試合自体で得るものもあると思いますが、試合に臨むまでに得ることも沢山あると思いました。
いざ追い込まれてから考えて、考えるから実行するという事ではないかと思います。
出てみたい!という思いと、出てみればいいじゃない!という勧めがあり、あとは自分の心持ち次第!
そんな時一番ネックになっていた体重が意外と落とさなくても行けることが発覚!ついに申し込みをしました!
結果この時に試合の申し込みをした事で後に引けなくなりました。
そしてやはり試合をするのだからと体重を落とし、戦略を考え、そして試合を通じて分かったこともあります。
試合を経験できたことは間違いなく、プラスです。
キックボクシングだけじゃなくて、いろんな意味でプラスなんです!!
ただし怪我さえしなければ!ですがね、、。
★キックの大会 2話目 25日前
この時期は、とにかく人に聞きまくりました。
戦い方をどうすべきなのか?何を考えて練習すれば良いのか?
試合に出るからというと、先生たちも上級者も割と真面目に話を聞いてくれ、更に練習に付き合ってくれます。
ここで得られた知識
「Xの攻撃理論」と「ローキックで終わる戦術」
は、私の戦い方の基本として据えることができました。
これは試合だけじゃなくて、普段の練習から意識が変わったので素晴らしい効果と思います。
この試合を決めた直後くらいのタイミングで聞けたからこそ、ここから先1ヶ月の練習が劇的に変われたのだと思います。
★キックの大会 3話目 20日前
この時期は体重を落とす事を重視して、追い込み系の練習が多かったと思います。
基本的に時間を作ってジムに通います。
よほどの理由がない限りはジムに通いました。
追い込み系の練習と合わせて実戦も踏まえるべく、マススパーリングも多く取り入れていた時期です。
結構連日行くと疲労がたまるのが目に見えてわかります。
疲労がたまるのを経験すべく、色々と工夫を試みたりもしました。
ここでプロテインを導入しようかと考えた時期ですね。
戦うために重要なことは「気持ち!」だそうです。
だから気持ちで負けないためにも、これだけやった!これだけできた!という思いを胸にリングに上がるのが重要と思えました!
最後にレガースなしで、ローキックを先生に打ち込んでもらった事は、ある意味いい経験になったのと、これほどまでは痛くないだろうと諦めに似た自信になりました。笑
★キックの大会 4話目 15日前
この時期はとにかく実戦練習を積みたくて、基本的にマススパーとライトスパーを繰り返していました。
特に押し合いについて練習できたので、その点については良かったですね。
距離が詰まった時に何をするのか?を学べました。
押している限り腰の入ったパンチはもらわない事に気がつきました。
押してからのミドルキックを特に練習しました。
★キックの大会 5話目 10日前
この時期はマススパーリングを主体に、コンビネーションとお試合の練習をおもにやっていました。
まともに練習できるのはこの週のみになりそうなので、息上げ系の練習もやっていました。といってもいきなり体力が付くわけじゃないので、こんなことしたぞ!という努力を自信に変えるためです。
後はマススパーリングの終わりに、ヘッドギアをつけて1分間全力で攻めてもらう練習をしました。
意外と上級者相手でも防御だけであれば、なんとか凌げることが分かりました。
という事で、攻められた時にどう防ぐかを学べました。
これはある意味いい練習になったと思います。ジャブと防御だけで結構時間稼ぎをできるわけですからね。
これをうまく組み合わせると、余裕を持った試合運びができるかもしれません。
また体重の調整を行います。練習をして減った体重をある程度維持しつつ食べる量はやや落としました。
★キックの大会 6話目 5日前
いよいよ1週間を切りました。
この時期は体重の調整と最後のスパーリングを上級者とやりました。
上級者にボコボコにされましたが、自信にはなりますね。
また体重の最終調整。
食べ物を管理しているだけで大分体重が管理できることを知りました。
後は試合当日の格好ですね。
私はやはり上を着ることにしました。
黒と黄色のスズメバチカラーで挑みます!
試合直前ですので、結構ビビってました。
相手選手の名前がわかったのですが、それにビビるというね、、、。涙
★キックの大会 7話目 試合当日
ついに当日を迎えました。
試合会場には電車で行きます。緊張も当然あるのですが、体重が気になります。
大丈夫とわかっているのに何度も確認してしまいますね。
試合の会場付近にはそれっぽい人たちが、、、。
初めて登るちゃんとしたリングは思いのほか滑りやすいです。
そして計量!!無事クリアしました!一安心ですね。
でも緊張感は高まります!
☆キックの試合 1話目 リングインとゴング
試合直前です。
なかなか上がらないモチベーションに苦労しました。
下から見上げた前の試合は、なんだか別の世界のような感じです。
キラキラして見えます。
本当に自分がやるのか?という思いが溢れます。
試合前は やはり緊張感が半端じゃありません。
更に実際にリングに上がると、思いのほか体力が減っています。
どういう理由かはわからないですが、やはり緊張感なのでしょうね。
でも、リングに上がれば確かに吹っ切れます。
もはや目の前の対戦相手しか目に入らないです!!
いよいよですね!!気持ちが高ぶります!!
☆キックの試合 2話目 試合開始1分
全てはここで決まってしまいました。
まさかの開始15秒でダウンを取ったのです!
余りにも想定外だったため、どうすればいいのか逆にわからなくなります。
一応攻めようとするものの、相手選手の攻勢にあい、やはり距離を取る作戦に出ます。
☆キックの試合 3話目 開始2分
距離をとりつつの戦いになります。
相手選手の攻撃をかわしつつ、ちょこまかと攻撃をします。
練習で散々やったコンビネーションからのローキック!!
が決まったのでよかったです!
あと相手選手に攻め込まれるシーンもありました。
☆キックの試合 4話目 試合終了
ラスト一分の声がかかります。
相変わらず距離を取って戦っていますので、リスクは少ないですね。
なかなかガードの固い相手に対して、必殺のドラゴンフィッシュブロー!(要するにオーバーハンドのパンチ)を繰り出します。
本当はジャブに合わせて打つように習いましたが、そんな余裕もなくとりあえず出しました。
そして試合終了。
デビュー戦は判定での勝利となりました!!
☆★キックの大会・試合反省会 最後に
今回試合をした事は、試合に勝てたという点以上に良いことが多かったです。
確かに怪我をしたくないし、怖いという思いはありました。
相当ビビってましたし。苦笑い
でも、自分が好きでやっているキックボクシングの自分の実力を知りたいと思うのは普通の感情ではないでしょうか。
こうして試合のために準備して、試合を前提にすることで初めて気が付けることがたくさんありました。
言われるがままに練習して、それが実際にはどうやって活かせるのかがわからないと思います。
なので、試合の時の気持ちや狼狽・混乱、緊張感と疲労。
そんなものもまとめて戦わなくてはならない訳ですね。
でも結局は、リングの上に立って、殴って殴られ、蹴って蹴られて!!
シンプルにそれが楽しいのです!!
試合を終えて勝利したのは嬉しかったですね。
勝ってからしばらくは、勝てたんだ!!という実感がうれしいです。
それこそ「俺は勝ったんだ!!」と思うだけで満足するのです。
ところが、後日一番お世話になっているトレーナーに試合の動画を見せたところ、こんなことを言われました。
「ふーん、、勝ったのならまぁ、いいんじゃない。基本からやり直しだな。」
と言われました。
その言葉で全てを悟りました。
そして「試合に勝った!!」という
嬉しい思いは悔しい思いに変わりました。
勝った!嬉しい!楽しい!!という浮ついた思いはあっさり消えました。
試合に勝ったという事で掛かっていた魔法が解けました。
薄々は自分でもわかっていたのです。
試合の前に散々「勝ち負けはどうでもいい。出し切れればいい」と言い続けていたのです。
ところが試合になっていきなりダウンを取ったことで、「やっぱり勝ちたい!」と思ってしまったのです。
その為基本的に守り勝つ作戦、距離を取って相手との打ち合いには付き合わず、淡々とした試合をしたのです。
試合を終了しても息も切れておらず、見ていてもつまらない試合だったのだと思います。
プロから見たら、つまらない試合、レベルの低い試合。
「そんな試合をする事を教えたつもりはない!!」と言われた気分です。
何より一番大事にファイティングスピリットが感じられない試合だったと思います。
何より私がやりたかった試合はきっとそういう事ではなかったのです。
距離を取って戦っていたので、カウンターがまともに入るという事もありませんでした。
もっとギリギリの戦いの中で得られるものがあって、本気で出し切って得られる満足感や見えるものがあるのでしょう。
私はダウンを取ったから判定になれば勝てる!!という事で、勝ちを拾いに行ったのです。
この写真で書いてあるとおり、臆病に勝ちを拾いに行ってしまったのですね。
ただ別にそれが悪いというわけではありません。
でも、私がやりたかった事、知りたかった事は今回では分からなかったのかもしれません。
試合を終えて息が切れていないことに、満足するのではなくてガッカリすべきだったのではないかと思います。
だからこそ「もう一度試合をしたい」と思っています。
今度こそ勝っても負けても悔いのない試合をしたいですね!
ちなみにトレーナーに動画を見せると、やはり判定ならば私の勝ちだとみんな言います。
で、もし最初にダウンがなかったら?というと、意見が分かれるのですね。
積極的に攻めていたのは相手選手でした。
なので相手選手の方がより高評価という人もいます。
一方で私のほうがパンチを的確に当てて、相手のパンチもほぼガードできているので、私の方が高評価という人もいます。
よくプロボクシングの試合とかで、不可解な判定というのを見たことがあると思います。実は判定する人のポイントによっては勝敗が逆になっている場合もあるのかもしれませんね。そんな事を思いました。
今回試合を申し込んで勝利することが出来たことはとても良かったと思います。
でも、やはり勝敗よりも試合に向けて何をすべきなのか?どう戦うべきなのか?というのを身を持って知れたのは非常に良かったです。
正直試合に勝った・負けたはプロの世界では重要かもしれませんが、アマチュアの私たちにおいてはあまり重要なことではないのかもしれません。
でも一つただけ言えることは、今回試合に出てみて本当に良かったなと思います。
ここでしか味わないない独特な雰囲気、そしてここでしか感じられない感情。
本当に色々な事を体験できた1ヶ月でした。
ジムの仲間たちが試合を通して、一気に上達している理由がわかった気がします。
試合の内容はさておいて、実は一番驚いたことがあります。
それは動画で試合を見ると、まるで私が
「キックボクサー」
のように見えるのです。笑
どうやら私のジム通いした2年間は決して無駄ではなかったようです。笑
ちなみにどうやら
この時に受けたローキックのダメージが抜けるのに2週間掛かりました。
試合終了直後から引きずるくらい痛かったです。
2ラウンドあったら、勝敗は逆だったかも、、、と思わざるを得ないですね。汗
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