自分の組手の動画を見てショックを受けました。
ひたすら突きばかりを打とうとする姿に「華麗な組手」とは程遠い自分がそこには映っていたのです。
1.こんなはずでは、、、。
組手の練習は動画を見ると結構な発見があったりします。
自分でできていると思ったことが出来ていなかったり、、、。
理想の形を目指すうえでとても重要な事だと思います。
確かにポイントを取るという意味で、突きが得意な選手であればそんな組手も良いでしょう。
ですが、私が目指すのは華麗なステップから突きの連続で相手を崩し、その上で華麗に上段蹴り「一本!」こんな組手をしたい訳です。
ところが、自分の動画を見て唖然としてしまいました。
ドタドタと突きを放ち、防御してから突き、近づいたら突き、離れてからまた近づいてからまた突き。
その行動の中に「蹴り」の要素が殆ど入っていなかったからです。
全体の5%位の割合で出される蹴りも、なんだかポイントとは関係ないような無意味な蹴り、、、。
これは一体誰だ!?
スラムダンクの桜木花道が、自分のプレー動画を見て絶望するように、私もやはりこの自分に酷似した人物の無様な組手の動画を苦々しく見ることになったのです。
2.ならば蹴りのみの組手をやろう!
これは明らかに蹴りの距離感やタイミングが掴めていないからこそ、ケリが出ないわけです。これでは思い描いた組手、そう華麗な目指すべき組手には永遠にたどり着けないでしょう。
そこで仲間達に相談します。
「蹴りのみの組手をやろう」と、、。
周りの人たちは賛同してくれます。
なぜなら彼らも私と同様に突きを出しまくるスタイルだったからです。
私同様に彼らも思うところがあったのでしょう。
誰もノーとは言いませんでした。
蹴りのみの組手をやってみると以下のことが分かります。
・ケリを出してもなかなか当たらない
・恐ろしくバテる
・互いに蹴りのみなので思い切って技が出せる
・やはり距離がズレている
蹴りのみだからこそ、いつも遠い距離で蹴りを出して、運良く相手がそこに来たからポイントが取れているに過ぎない事がわかったのです。
そしてこのケリのみの組手。
結構楽しいのです!
3.終わりに
キックボクシングの練習でもキックマスというキックだけのスパーリングがあります。これはその空手バージョンとでも言えばよいでしょうか。
蹴りのみの組手といっても、やはり距離感は空手の距離感ですし、蹴り単発ではなかなか当たらないということがよく分かります。
でも、何度かやっていると明確な自分の蹴りの距離やタイミング、当たるスピードなど突きを入れながらコンビネーションで出していた蹴りよりも、明確にわかることが多くあるのです。
見せるためのケリや距離を取るための前蹴り、ポイントを取るための裏回しや相手の隙をつく中段蹴りなど。
シンプルに蹴りと言っても沢山の技やタイミングがあるわけで、どうしたら「ポイントが取れる蹴り」ができるのかを研究するにはとても良い練習です。
そしてそれだけでも結構楽しいのです。
蹴りというものの何たるかが、少しずつ分かってきたら、突きも磨きをかけより戦略的な組手ができるのではないでしょうか。
蹴りのみの組手、楽しいですし、ケリの訓練にもなるのでおすすめです!
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