撃砕第一(ゲキサイダイイチ)の順番・ポイント・コツと分解・解説 剛柔流基本形

 

1.はじめに(撃砕の型について)

型(形)について少し書いてみたいと思います。

動画で見るのが一番だとは思いますが、ふと文章で見ると分かることも結構あるものです。

今回は剛柔流空手道の基本型(形)でもある

撃砕第一(ゲキサイダイイチ)

についてです。

全空連基本型にもなっています。

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小学生の大会とかでは一般的な型(形)ですね。

剛柔流は割と大きく円を描くような動きが特徴と言われます。

力まず、キレよく、どっしりと型を打ちたいですね!

撃砕の型は、力強い動きの撃砕第一と柔らかい動きの撃砕第二があります。

試合では撃砕第二の方が難易度がちょっと高いので、こちらを選ぶ人が多いです。

ですが、撃砕第一でも力強く打てばそれ程差がないように感じます。

きっちりと一つ一つの動きを大事に型を打ちたいですね。

 

2.撃砕第一のポイント・コツ

2-1.立礼からの臨戦態勢へ

では早速写真を交えてコメントしたいと思います。

①まずは気を付け!!ですね。

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デッサン人形の「デッサン1号」を使って解説します。

結び立ちという空手独特の立ち方です。

カカトをくっつけて、45度ずつ広げて立ちます。

※デッサン1号はカカトが付かないなど、若干不都合がございます。

 

②礼をします。

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綺麗に礼をするには、胸を張りつつ礼をします。

手は薬指を太もものズボンの縫い目にそってセットすると丁度良いです。

頭だけ下げずに体を倒して礼をしましょう!

深々とする必要はなく、45度くらい上体を倒します。

 

③気を付けの状態に戻る

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戻ったら型の名前を宣言します!

「撃砕第一!!」と大きな声で宣言します。

もう声でビビらせるくらい気合を入れましょう!

ここからは気持ちで圧倒しましょう!

このやろう!!ぶっ倒してやる!

という気持ちで臨みます。

綺麗にやろう!上手にやろう!も大事ですが、私は絶対倒す!!

と思って型を打ちます。

 

④手を重ねて用意

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剛柔流の型(形)ではこの形から平行立ちという臨戦態勢の立ち方に入ります。

手を重ねるのは金的をガードとの事です。

なのでしっかりと手を固めて、不意打ちを許さない!という事ですね。

 

⑤臨戦態勢を取る。平行立ち

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いよいよ型の始まりです。

肩幅に両足を平行に立つこの立ち方を「平行立ち」といいます。

正面を向いていますが、正面に相手が居ることを想定しましょう。

顎を少し引き、目線は前方10メートル位のところに置きます。

ここから既に気合が入った状態です。

雰囲気で「やばい!」と思わせる殺気を放ちます。

神経を集中し、敵の攻撃を五感を使って感知します。

※理想ですが、気持ちはそんな感じです。

 

2-2.左右の攻防

①左三戦上段受け(ひだりさんちんじょうだんうけ)

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平行立ちから右足を一歩前に出してから、上足底(要するに足の指の付け根部分)を中心に左回転で一気に三戦立ちにします。

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正面から見るとこんな感じですね。

引手をしっかり引いて、上段受けは相手の突きを跳ね上げるようにします。

腕は頭よりも高い位置にあるはずです。

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上から見るとこんな感じですね。

胸を張りましょう!猫背にならないように!

 

②右三戦上段突き(みぎさんちんじょうだんづき)

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右足を一歩前に進めて右上段突きを打ちます。

この時の三戦立ちは平行三戦という前足を、まっすぐに前に出す三戦立ちになります。

※普通の三戦立ちという人もいます。

※普通の三戦立ちは、つま先を少し内側に向けます。①の写真参考

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正面から見るとこんな感じです。

※これが並行三戦です。足は平行です。

やはり引手が大事です。

突きの時に腰を回しすぎない・肩が回りすぎないように注意です。

相手の人中(鼻と口の間)に突きを打ち込みます。

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上から見るとこんな感じですね。

体は正面を向いて流れ無いように注意しましょう。

 

③四股立ち下段払い(しこだちげだんばらい)左向き

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右足を一気に後ろに引いてから、四股立ちを作ります。

※相撲の四股を踏むような立方です。結構辛いです。

同時(少しだけ遅れて)に右手を引き、左腕をその上から膝の拳一個上位の位置に下段払いを放ちます。

目線はずっと左側にいる相手(架空)を見ています。

要するに相手のケリを受けているイメージですね。

※金的を打ってる説もあります。

足はやはり45度外側に向け、どっしりと腰を落とし相手攻撃をガッチリと受け止められるのです。

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正面から見るとこんな感じです。

腰をどっしりと落としてください。

下半身を鍛錬するとふらつかなくなります。

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上から見るとこんな感じです。

引手をしっかりと引いてください。

下段払いと引手はセットで行うとより素早く下段払いが極まります。

 

④右三戦上段受け(みぎさんちんじょうだんうけ)

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先ほどの下段払いの右足を残して、左足を一気にこの位置まで持ってきます。

一歩でこの足の位置に持ってくるわけですね。

あまり頭の高さを変えずに移動するのがポイントです。

軽く膝は曲げましょう!

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正面から見るとこんな感じ。

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上から見るとこんな感じ。

まぁ先ほどの左向きの行動と逆になっているだけです。

 

⑤左三戦上段突き(ひだりさんちんじょうだんづき)

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やはりここの三戦立ちも平行三戦です。

攻撃時は基本的に平行になります。

ちなみにボクシングのジャブを打つ場合は、三戦のように前足を内側に入れて打つ場合もあります。これは自分の体自体はストップした状態で、手打ちをするジャブです。

威力はないのですが、スピードとあと何しろ邪魔なので結構有効です。

一方でボクシングでストレートを打つ場合は、やはり平行三戦のようになります。

これはやはり威力重視だからですね。

細かく見ていくと、いろんな理論や考え方があって楽しいです。

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正面から見たらこうなります。

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上から見るとこんな感じですね。

胸を張りましょう!顎は引きましょう!

 

⑥四股立ち下段払い(しこだちげだんばらい)右向き

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平行三戦の右足を残して、左足を一気にこの位置まで持ってきます。

足の位置はまっすぐになるはずなのですが、ずれやすいので注意!

下段払いと引手を一緒に行いスピードを出しましょう!

ポイントは、左手をそのまま引かずに、右手と一旦交差させる様にセットして、一気に下段払い&引手を行います。

すばやさも良いですし、見栄えも良くなります。

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正面から見た場合ですね。

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上から見るとこんな感じ。

目線は相手を想定してちゃんと相手を見ましょう!

 これ重要ですよ!

 

2-3.前後の攻防(前向き)

①左三戦立ち左中段受け(ひだりさんちんだちひだりちゅうだんうけ)

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この一つ前の四股立ちから左足を体の中心を通すようにしながら、この位置にセットした後に、次に右足をまっすぐにセットし三戦立ちを作ります。

なので、いーち、にーくらいのイメージで、左・右と足を動かします。

四股立ちからなるだけ頭の高さを変えずに、中段受けまで持ってくるのがポイントです。

移動している間、ちょっと中腰になっているイメージです。

完全に立ち上がって、腰を下ろすという訳ではないので注意です。

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向かって右側からみた図

左手は肩の位置くらいですね。

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向かって左側から見た図です。

引手はしっかりと引きましょう。

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上から見るとこんな感じ。

ちなみにこの中段受けの場面は、中段受けをした直後に、お尻を上げる動きをします。

お尻の穴に力を入れると言われたことがありますが、腰をクイッと上げる感じです。

次の動作に移りやすくなるのと、この場面では評価ポイントです。

 

②右三戦中段受け(みぎさんちんちゅうだんうけ)

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左三戦中段受けから、左足をまっすぐにして次に右足を体の中心を通すように右三戦立ちを作ります。

ここは人によっては、まっすぐに足を出す人がいますが、一応真ん中を通すように半円を描きつつ脚を出すと習ったので、そうしています。

頭の高さを変えずに素早く足を出すことができます。

ちなみに中段受けは、相手の攻撃を自分の体から外すのが目的ですから、手の位置は体の少し外側くらいになるイメージで丁度良いです。

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向かって右側からみた図です。やっぱり引手ですね。

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向かって左側から見た図です。

この移動時も頭の上下は極力しないようにしましょう。

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上から見るとこんな感じですね。

 

③左前蹴り(ひだりまえげり)

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上半身は変えずに前蹴りを放ちます。

前蹴りは下から上に打つのではなく、一旦足を抱え込んでから打ち込みます

この時の前蹴りは、上足底で相手の水下を突くようなイメージです。

キックボクシングの様に吹っ飛ばす前蹴りではありません。

でも分からなかったら、最初は抱え込んでから足を伸ばしきって極めて、直ぐに引き足を取るイメージでやってみましょう。

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右側から見た図です。

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左側から見た図です。

もし苦手ならば少しだけ体重を後ろにするイメージだと打ちやすいと思います。

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上から見た図です。

上半身は固めたまま、下半身をダイナミックに使うとより見栄えが良くなります。

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打ち終わったら直ぐに引き足をとってこの位置まで足を戻してください。

イメージ的には膝の位置を変えずに足を戻す感じですね。

とにかく引き足を取ることが重要です。

打ちっぱなしやふらつきはダメです。

 

④左前屈立ち左肘当て(ひだりぜんくつだちひだりひじあて)

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前蹴りの引き足を取った足をそのまま下に落とし一発で前屈立ちを完成させてください。

特に肘打ちするのに体が回ってしまうケースが多いです。

帯は正面を向けて前屈立ちを作ってください!

ほぼ同時(本当は足が先)に左の肘打ちをします。

相手の中段に肘を当てます。

自身の左手は左耳の後ろでグーを作るイメージですね。

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右側から見た図

前屈立ちが広くならないように、そして狭くならないようにしたいですね。

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左側から見た図です。

肘打ちと引手でスピードとパワーを生み出してください。

前に突っ込み過ぎないように体制注意です!

 

⑤左前屈立ち左裏打ち(ひだりぜんくつだちひだりうらうち)

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肘打ちから体制は変えずに、手だけでスナップを効かせた裏打ちです。

倒そうという攻撃ではないので、スピードとキレを重視しましょう!

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右側から見た図、意外と前の方で裏打ちしてます。

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左側から見た図です。

基本右手の引手は引きっぱなしです。

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上から見た図です。

とにかくスナップを使ってでパチンというイメージです。

 

⑥左前屈立ち左下段払い(ひだりぜんくつだちひだりげだんばらい)

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裏打ちの直後そのまま直ぐに左の下段払いです。

内側を回して下段払いです。

体勢を変えずにしっかりと下段払いをします。

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左から見た図です。

膝の前のイメージできっちりと極めます。

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右から見た図です。

前のめりにならないようにしたいですね。

裏打ちから下段払いはセットですので、パン・パーン!と連続して行います。

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上から見た図です。

体制が前に倒れたり、猫背になりがちなので背筋を伸ばすくらいでちょうど良いと思います。

 

⑦左前屈立ち右中段逆突き(ひだりぜんくつだちみぎちゅうだんぎゃくづき) 

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気合を伴う見せ場ですね!

大きな声で気合を入れて、相手の脇腹めがけて中段突きを放ちます。

「えい!!」と気合を入れて、倒してやるくらい思いっきり打ち込みます。

中段突きは真ん中や水月を打つのではなく、あくまで脇腹です。

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右側から見た図ですね。

やはりここでも引手が重要です。前のめりにならないようにしましょう。

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左側から見た図です。

肩を回しすぎたりしないようにしましょう。あくまで帯は相手に対して正面です!

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上から見るとこういう感じですね。

真ん中を打っていない事がお分かりいただけると思います。

 

⑨平行立ち右手刀打ち(へいこうだちみぎしゅとううち)

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気合を伴う中段逆突きを決めたら、足払いをしつつ背面に反転して手刀打ちを放ちます。

左足を軸に右足で足払いを掛けて、平行立ちを作ります。

スムーズな流れを重視しましょう。

派手に足払いをする必要はありません。

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右から見た図

相手の首を狙って一気に手刀打します。

左手の引手は変えないまま、体の回転を利用して突きを引かずにそのまま手刀打ちにします。

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左側から見た図です。

手刀打ちする腕は肘も曲げずに勢いでぶち当てる感じです。

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足払いを掛ける瞬間です。

大げさにやる必要はありません。

そしてこの足払いを契機に回転をして、放り投げるように手刀打ちをします。

とはいえキレを出すためにも、力まずにシッカリと極めを意識しましょう!

 

2-4.前後の攻防(後ろ向き)

①左三戦左中段受け(ひだりさんちんひだりちゅうだんうけ)

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平行立ちから右足⇒左足の順番で左三戦立ちを作ります。

基本的には足を決めてから、中段受けをします。

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右側から見た図です。

今度は後ろ向きですね。

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左側から見た図です。

胸を張りましょう!

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上から見た図です。

ちなみに受ける時は、右手を体の中心に持ってきてその肘の辺りから左腕をグイっと持ってきて、中段受けをします。

腕の力で相手の攻撃を受けるのではなく、体の体幹(全体)を使って受けるイメージです。

これはどんな受け方にも共通していますので、意識してみるといいと思います。

 

②右前蹴り(みぎまえげり)

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左中段受けの構え、上体は変えずに右の前蹴りを放ちます。

先ほど同様一旦抱え込んでから、素早く前方に足を突き出すイメージです。

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右側から見た図です。

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こちらは左側から見た図です。

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上から見るとこんな感じですね。

基本正面に向かって打っていた内容と同じです。

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このように打ち終わったら引き足を取る(足を引く)事で捕まえられたりする可能性を減らします。

この位置から前屈立ちに移ります。

 

③右前屈立ち右肘当て(みぎぜんくつだちみぎひじあて)

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今度は右前屈立ちからの肘打ちです。

前に状態が前に突っ込まないように胸を張るくらいでちょうど良いです。

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右から見た図ですね。

前屈立ち作るときに前蹴りした時の足を前方に置いて前屈立ちを完成させます。

この時できるだけ音は立てない方が良いそうです。

ほとんど一瞬ですが、厳密には足を置いてから肘打ちです。

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左側から見た図です。

とにかく帯は正面を向けてください。

体が流れがちな部分です。

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上から見た図です。

意外とこんな感じですね。

 

④右前屈立ち右裏打ち(みぎぜんくつだちみぎうらうち)

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後ろ方向に向かって、裏打ちを放ちます。

スナップですね!!やはり!!スナップ大事です。

パチーンという感じで打ちましょう!

力はいらないです。

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右から見た図です。

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左側から見た図です。

ノックみたいな感じです。

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上から見た図ですね。

下半身は動かしません!

 

⑤右前屈立ち右下段払い(みぎぜんくつだちみぎげだんばらい)

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下段払いです。

前半と同じように裏打ちから下段払いはセットなので、パ、パーン!!でやってしまいましょう!

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さて右から見た図ですね。

下段払いの右足の膝より少し上、拳一つ分くらい空けましょう。

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さあ、左側から見た図です。

 

⑥右前屈立ち左中段逆突き(みぎぜんくつだちひだりちゅうだんぎゃくづき)

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さて気合の伴う左の逆突きですね!

体が流れないように、気合の入れた渾身の突きを相手の左脇腹に打ち込みます。

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右から見た図です。

力強く打ち込みましょう!

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左側から見た図です。

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上から見るとこんな感じですね。

 

⑦平行立ち手刀打ち(へいこうだちしゅとううち)

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前屈立ちの中断逆突きの状態から、右足を軸にして体を反転させ、左足で足払いをして平行立ちを作ります。

同タイミングで手刀打ちを打ちますが、回転に合わせて打ち込んでください。

また手刀を放り投げるように打ち込みましょう!

背後に居る相手の首に打ち込むイメージです。

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右から見た図です。

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左から見た図です。

引手が大事ですよ!

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上から見るとこんな感じですね。

肘は曲げずにバーンと打ちましょう!

 

2-5.最後の攻撃パート

①右前屈立ち 両腕引き込み(みぎぜんくつだち りょううでひきこみ)

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平行立ちの手刀打ちから、右足を上足底を中心に足の方向を真っ直ぐに変えます。

そしたら左足をすっと後ろに引いて、前屈立ちを作ります。

同タイミングで右手の位置は一切変えないままに、左手を引き込みます。

この時、右手拳(というか手のひら)は上を向いており、左手拳は下を向いています。

ぐっと四股立ちを作ると同時に写真のような体制をとります。

腰をしっかりと落としましょう!

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右から見た図です。

まさにタメを作っている状態ですね。

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左から見た図です。

帯は当然正面を向いています。

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上から見るとこんな感じですね。

基本的に胸を張りましょう!

 

②右前屈立ち合わせ突き(みぎぜんくつだちあわせづき)

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引き込んだら合わせ突きを打ちます。

両手拳の手のひらの通りに打ち出します。

つまり左拳を中段に打ち込み、右拳を下段に手首を返さず打ち込みます。

拳と拳の間は拳二つ分くらい空けます

打ち込む時は、上にある拳(左の拳)を主として打ち込むと打ち易いです。

下の突きは合わせる程度で、上の突きをスピード・パワー・キレを重視します。

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右から見た図です。

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左から見た図です。

写真は下の拳が少し伸びきってないですね。汗

両方の手でしっかりと当てましょう!

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上から見るとこんな感じですね。

両方の拳がしっかりと当たるように突きましょう!

 

③狭い平行立ち(せまいへいこうだち)

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双手突きしたら、左足を前に出して狭い平行立ちを作ります。

この時は頭の位置をなるだけ変えないように、中腰のままで平行立ちを作ります。

この時点では上半身は極力変えません。

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右から見た図です。

狭い平行立ちをしていますが、腰は低いです。

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左側から見た図です。

まぁ、腰が低いですね。さっきも言ったか、、。

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上から見るとこんな感じです。

繰り返しますが右拳はもう少し前に出すべきです。汗

すみません、写真撮ったときは気がつきませんでした。

双手突きの形を変えないようにしましょう!

 

ここでハプニング!!

まだ買ったばかりのデッサン1号の左手首が取れました。

壊れちゃいましたので、手が無いまま続行します。涙

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④左前屈立ち 両腕引き込み(ひだりぜんくつだち りょううでひきこみ)

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狭い平行立ちから右足を一気に引いて、前屈立ちを作ります。

と、同時に中段受けをしながら両手を引き込みます

この時さっきとは逆で、右手拳は手のひらが下向き、左手拳は手のひらが上向きに引き込みます。

※デッサン一号の左手拳が壊れてるのですが、拳は引手同様手のひらは上を向きます。

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右側から見た図です。

タメの動きです。一気にこの体勢に持っていきます。

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左から見た図ですね。

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上から見るとこんな感じです。

ほぼ同時ではありますが、厳密には前屈立ちを作ってから手を引きます。

 

⑤左前屈立ち合わせ突き(ひだりぜんくつだちあわせづき)

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左手がないのですが、左手は引手のままそのまま出しますので、掌は上を向いてます。

つまり右手と左手は対称になっているハズです。

打ち込む時に両拳の人差し指中指の付け根、ボコッとした部分で打ちましょう!

突きの基本ですね。

この時もやはり上の突き(右手の突き)を基本に打ち込みましょう!

下の突き(左手の突き)は同タイミングで出しますが、意識は上の突きにしたほうが打ちやすいですよ!

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右から見た図

左手の位置がもっと突いているべきですね。

すみません。手がないですし、、、汗

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左から見た図

手が取れたショックで、ポーズが決まってないですね。

形が変ですね。

左手の突きはもっとしっかり前に出して両手で突きます。

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上から見た図です。

いいわけですが、デッサン一号は割といい人形ですが、腕周りがあまりスムーズに動かないため、なんか変ですが、基本的に突きは真ん中の中段突きと下段突きです!

 

⑥型の終わりと戻り方

デッサン一号が壊れたので、もどり方の写真がないのですが、戻り方はシンプルです。

先ほどの双手突きで型は終了です。

しっかりと極めを意識してから、以下のやり方で戻ります。

⑥-①双手突きの下の拳を広げます。といってもパーではなくとじたパー

⑥-②右の拳を握ったまま、半円を描くように、広げた拳の上に手のひらを上になるようゆっくり下ろします。

⑥-③後ろ足を前足に引き付ける形で結び立ちを作ります。

 この時あまり伸びずに、低い姿勢の方が良いです。

⑥-④ ③と同時に、合わせた手(左手パー、右手グー)を胸の方にしまいながら金的ガードのポジションに持ってきます。

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この状態では、まだ右手グー・左手パーですが、ひと呼吸おいて両方パーにします。

⑥-⑤結びだち(気を付け)に戻る

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⑥-⑥ 立礼

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⑥-⑦気を付けに戻って終了

 

3.最後にまとめ

という事で、撃砕第一の型についてその順番とポイントコツなんかを書いてみました。

自分で書いといてなんですが、やはり動画を見るのが一番いいです!

※道場によって教えている内容が違ったりすると思いますが、ご容赦を!

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この撃砕第一という型は、剛柔流の基本形になります。

小学生の大会では、予選は基本形で戦いますので、この形をよく見かけます。

四股立ちや前屈立ち等を駆使して、型を打ちますがやはり足の使い方、置き方など非常に重要です。

また上位の指定形ほど複雑な動きはないので、練習するにはちょうど良いと思います。

強弱をつけて空手の型の基本を学びましょう!!

 

ただし動画を見ただけでは気がつかない事も多々あるので、時には本などを研究して型の上達に役立ててみるのも良いと思います!

特に立ち方や足の使い方など、実にいろんなポイントがありますからね。

 

デッサン一号も右手を負傷して、デビューして早くも引退になってしまいましたが、また機会があれ他の型の紹介もしてみたいと思います。

また型は役に立たない的な話を聞く事がありますが、間違いなく型は役に立ちますよ!

型は大事だし、上手になれば空手の上達間違いなしです!!

尚、本件指摘等があれば、随時修正していきます!! 

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