空手の魅力シリーズ 8回目の今回は踏み込みについてです。
踏み込みをする事で、素早く力強い攻撃ができるのです!?
これをやると、「空手だな」と私は思います。
ドラゴンボールを見ていると、悟空やベジータの戦いが早すぎて見えない!?
なんていうシーンを見た事が有るのではないのでしょうか。
当然ですが、姿消えているといっても、あれは素早く動きすぎて普通の人の目では見る事すらできないくらいの状態ですね。
空手も達人のレベルになるとここまでとは言いませんが、確かに早くてよく見えないなんて事もありえます。
空手の組手などの試合も審判がコートの四隅にいます。
突きや蹴りの攻撃がしっかりと決まっているのかを見るわけです。
スピードがかなり早いので、主審だけでは見れないことが多いのです。
それぐらいあっという間に決着が付いたりするのが伝統派空手の組手なのです。
さて、空手の考え方は一撃必殺なので、一撃入れることで勝負アリとなるわけです。
ボクシングのような殴り合いも無いし、攻撃が決まったらそこで一旦試合が止まります。
先に一撃をどう決めるか?
ここに皆が集中するわけですね。
という戦い方をする場合に重要になるのは距離感です。
他の競技でも当然距離感は重要ですが、空手も同様に重要です。
自分の距離になったら一気に攻撃を決めに掛かるわけですが、コレがなかなか難しいのです。
そこで重要になってくるのが、下半身の動き。
つまり「踏み込み」です!
踏み込みは、単純に言えば前足を大きめに踏み込んで、それに合わせて攻撃を行います。
この行為をすることで、スピードとパワーが生まれます。
おそらく剣道を見た事がある人は見た事があると思います。
選手がジャンプしたかのように踏み込んで、竹刀を振り攻撃をします。
その映像を見る限り、踏み込んで攻撃に転じているのは常人とは思えないスピードで攻撃をしていると思います。
基本的には空手も同じです。
如何に早く相手の距離を詰めて自分の攻撃を繰り出せるのか!?
追求していくと結局は踏み込みにたどり着くのだと思います。
相手との距離を一気に詰め攻撃をする上で、最初この踏み込みも全然できませんでした。
というか、踏み込むと足が痛くなったりと単なるステップの延長というよりかは、攻撃の極めの行動とも言えますね。
こう書くと「なんだ?単なるステップじゃん!?」と思う人もいると思います。
まぁ、確かにそうなんですけど、この踏み込みは単なるステップの延長とは言えないくらいの技と効果があるのです。
踏み込みはスピードとパワーを生むと書きましたが、この踏み込み自体を自分の距離を作り出すための行為に利用すると戦いの幅が広がるのです。
例えば、大きな踏み込み、小さな踏み込み。
連続した踏み込みで攻撃しながら相手を崩すことも出来ますし、防御してから逆襲の踏み込みなんて事も可能です。
頭を上下させずに最小の動きで、一気に距離を詰められると慣れていない人だとかなり驚くと思います。
それが今度は自分が踏み込めると、攻撃のパターンが一気に広がりますね。
一撃必殺ならでわの考え方ではあるのかもしれませんが、実はキックボクシングの中でも結構使えます。
相手の隙を見つけた時に、一気に攻撃をしたいと思いついたら、瞬間的に手を出してもあまり強いパンチは打てません。
でも、踏み込んで打ち込むと瞬間的に体重が乗ったパンチになります。
距離が近かったとしてもその効果は絶大です。
そしてキックボクシングの世界でも、上級者になると似たような動きを使って攻撃をしてきたりします。
一瞬で自分の距離を作り出すこの「踏み込み」は、まるで瞬間移動しているかのようです。
ボクシング漫画の金字塔「はじめの一歩」の一歩はファイタータイプ(豪腕型)なのですが、この踏み込みの事を語っているシーンが出てきます。
これは重要なんです!そして非常に実践的なんです!
踏み込みが上手にできるようになってくると、空手の組手練習が楽しく感じますね!
私はコレがあるから伝統派空手の組手が好きです!
伝統派空手の中では割と基本的な動きではあるのですが、奥が深い動きでもあるのです!!
これ結構タマラナイのです!!
皆さんはそうは思いませんか?
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