さてシリーズ11回目の今回は足払いについてです。
足払いってなんだかわかりますか?
まぁ、書いて字のごとくですね。
足を払うから「足払い」です。
要するに相手の体勢を崩す訳ですね。
ちなみにこの足払い、小学生の組手では禁止されております。
伝統派空手の組手競技には下段蹴りがないのですが、足払いはあります。
上手な選手がやると体勢をあっという間に崩されます。
相手のキックやパンチに注意しなきゃならない中、更に足払いにまで注意はなかなか難しいのです。
足払いは、私は会社の空手部の師匠(会社では10個くらい後輩)に教えてもらいましたが、ガッツリと足を刈るというよりかは、足をちょっと引っ掛ける位でちょうどいいとの事です。
ですが、そう簡単には行かないのです。
まず組手もある程度慣れてくると、攻撃をした方がやられるという現象が起こります。
世の中には「先手必勝」という言葉があるように、先に攻撃を仕掛けたほうが有利という場合が多いわけです。
でも空手の場合は、相手が攻撃を仕掛けるのを待ってから逆襲するなんて戦略を用いる人も結構います。
あとはフェイントの掛け合いですかね。
まぁ、実力が似通ってくると、やはり簡単には攻撃は出せないです。
そこで出てくるのが、この「足払い」です。
この「足払い」は特に有効な攻撃でポイントを取れる訳ではありません。
でも、相手の注意を拡散して隙を作り出すことができます。
タイミングが合って、大きく相手の攻撃を崩せれば大チャンスです!
相手に足を踏ん張らせれば、もはや勝ちも同然です。
相手は攻撃はおろか、防御もままならないはずです!
大きく体制を崩したならば、そこはもうサッカーで言うところの
ゴールキーパーと1対一の状態
くらいの大チャンスです。
これで外すと頭を抱えちゃいますね。
足払いも結構多彩です。
相手の足のどこを刈るのか?
右足なのか?左足なのか?
相手の足のどの部分を狙うのか?
相手が攻撃のタイミング?
防御のタイミングの時に狙うのか?
手前に足を引くのか?
足を横に払うのか?
などなど
本当にいろんなパターンの足払いができてしまうのです。
それこそ柔道の足払いというか、小内刈り?〇〇刈りなんて言われる技と似た感じですかね。
この辺りはまた研究のしがいのある技だと思います!
とにかく足をどのように使って有利な状況を作りこむのか?
本来の突きや蹴りだけでも大変なのですが、足払いを使うことが出来ると圧倒的な優位な状況を作れるかもしれませんね。
しかも足払いは割とリスクの少ない技なんです。
大きく攻撃するわけではないので、外れても大きな隙を与えてしまうとかはありません。
逆に足払いをしょっちゅう使ってくる選手は、かなり気が抜けない相手の場合が多いように思います。
連発するのではなく、絶妙なタイミングで足払いを仕掛けてくるのです!
私もてきながらこうありたいものだと思ったものです。
そして、この足払いもまた決まると実に気分がいいのです!
皆さんは足払い?得意ですか?
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