空手は楽しい!という言葉をよく目にします。
いや、痛いでしょ。危ないでしょ。練習きついんでしょ!?と思う人もいるでしょう。
では空手って何が楽しいのでしょうか?
1.空手が楽しいについて
人のことは言えませんが「空手は楽しい!」とどの空手道場のサイトを見ても載っています。
ちなみに私が以前に通ったガチンコのキックボクシングも「楽しい」と書いてありました。ですが正直そのジムでの練習の日々は、充実感はありましたが、楽しいか?と言われると微妙でした。
またそもそも空手や武道・格闘技は遊びではないし、カラオケに行ってはしゃいで楽しい!ディズニーランドに行って楽しい!!というのとは違いますよね。
では一体何がそんなに「楽しい」のでしょうか?
その種類によっては誇大表現、楽しい訳ないだろ!的なことになると思います。
昔広島のエースでメジャーリーグでも活躍した黒田弘樹投手は、「野球を楽しいと思った事はない!」といっていました。
2.「楽しい」という言葉の定義
我々は楽しい!と気軽に言いますが、楽しいってどういう事でしょう?
世の中色んな楽しいことがありますよね!
2−1.楽しい事
楽しいことを羅列してみます。
・魚がいっぱい釣れて楽しい
・ジェットコースターがスリルがあって楽しい
・映画を見て楽しかった
・仕事が楽しい!
・小説を読んでいるのが楽しい
・ギャンブルでドキドキがたのしい!
・おしゃべりが楽しい!
・ゲームが楽しい!
・マンガを読んでるのが楽しい
・ライブに行くのが楽しい
・ドライブしているのが楽しい
などなど、色んな楽しいがありますよね。
2−2.楽しいの理由は?
楽しい事ををちょっと分析してみましょう!
・魚がいっぱい釣れて楽しい
⇒ 魚を釣る過程が楽しい!食べられるから楽しい!
・ジェットコースターがスリルがあって楽しい
⇒ 疾走感、爽快感が楽しい!
・映画を見て楽しかった
⇒ 物語や映像など非現実感が楽しい!
・仕事が楽しい!
⇒ 作業をこなす事が楽しい!
・小説を読んでいるのが楽しい
⇒ 空想・想像が楽しい!
・ギャンブルでドキドキがたのしい!
⇒ 勝負に勝って楽しい!
・おしゃべりが楽しい!
⇒ 共感が楽しい!
・ゲームが楽しい!
⇒ 操作し障害をクリアする事が楽しい!
・マンガを読んでるのが楽しい
⇒ 非現実を見れてが楽しい!
・ライブに行くのが楽しい
⇒ 一体感!音楽の迫力が楽しい!
・ドライブしているのが楽しい
⇒ 操作感、爽快感が楽しい!
2−3.楽しい理由を分類分けする
楽しい事ををちょっと分類分けしてみましょう!
・魚を釣る過程が楽しい!食べられるから楽しい!
⇒「駆け引きに勝利の達成感」、「結果の満足感」
・疾走感、爽快感が楽しい!
⇒「異次元の体験の高揚感」
・物語や映像など非現実感が楽しい!
⇒「異次元の体験の高揚感」
・作業をこなす事が楽しい!
⇒「作業成功の満足感」
・空想・想像が楽しい!
⇒「異次元の体験の高揚感」
・勝負に勝って楽しい!
⇒「駆け引きに勝利の達成感」
・共感が楽しい!
⇒「同調・共感による安心感」
・操作し障害をクリアする事が楽しい!
⇒「駆け引きに勝利の達成感」
・非現実を見れてが楽しい!
⇒「異次元の体験の高揚感」
・一体感!音楽の迫力が楽しい!
⇒「同調・共感による安心感」「異次元の体験の高揚感」
・操作感、爽快感が楽しい!
⇒「駆け引きに勝利の達成感」「異次元の体験の高揚感」
上記の内容からキーワードを分類化すると以下の通り。
・達成感
・高揚感
・安心感
・満足感
3.キーワード4つと空手について
上記に4つのキーワードが出てきたわけですが、空手に当てはめたらどうなるのでしょうか?当てはめてみたいと思います。
3−1.空手と達成感
空手や格闘技全般そうですが、技を覚えていく過程がとても楽しいのです。そしてその技を使って相手を倒せた時、勝利したときの達成感は凄いものがあります。
たとえば空手の組手等は、色んな要素があります。技を出す力もそうですが、駆け引きであったり、相性であったり。そんな色んな要素が組み合わさる中で、相手に勝利を収めたり、良い勝負をする。そんな事ではありますが、とても大きな達成感として実感できます。相手に殴られるかも知れないという恐怖に打ち勝つ強い心と、鍛え上げた技が出せた時に勝利するわけですから、その達成感はとても大きいと思います。
3−2.空手と高揚感
空手は徐々に成長していく訳ですが、相手との対戦がある意味不可欠です。どうしても勝ち負けの概念が生まれます。空手では勝っても喜ばないのが当然ですが、強い相手と良い勝負をした時!勝利を収めて自分が認められた時!恐怖を感じつつもそれを克服して、勝利を収めた時!
そんな時にはやはり心から湧き上がるような高揚感が得られます。それは他人を打ち負かした達成感と言うよりも、自分が高められたという高揚感だと思います。自己肯定感とでも言えるかも知れません。
3−3.空手と安心感
空手仲間というのは、非常に良いものです。これはキックボクシングでも同様です。中には気に入らない人もいるかも知れませんが、殆どの場合良い仲間になります。
これは目的に利害関係があまりないからだと思います。
空手や格闘技は自分次第です。だから他人をこき下ろして自分が上るという発想にはなりにくく、自分が実力で上に上がっていくしか無いのです。
だから仲間がいれば一緒に高い山も登れるのです!
こういった仲間たちとの時間はとても楽しいものですし、同じ目標を目指しているという意味でも安心感を得られます。先が見えない目標だから一緒に進める仲間の存在やこのまま進んでも良いのだという安心感がそこにはあるのです。
3−4.空手と満足感
空手や格闘技をすると小さな努力が実を結ぶ小さな成功体験をたくさん得られます。これらが積み重なって一つずつレベルが上っていくのを肌で感じます。
例えばドラゴンクエストの世界で、魔王を倒しに行く為の大冒険の中。
レベルが上がると強くなった実感が得られると思います。
あれが現実の世界で起こるのです。達成感とはちょっと違うのですが、ある日突然、レベルが上がると同時にホイミが使えるようになり、ある日ギラの魔法が使えるようになったように、ある日素早い突きが打てて、ある日豪快なハイキックが打てるようになるのです。しかも一度覚えた技は忘れません。自分の成長が明確に感じられ満足感が非常に得られます。
それと心のどこかにずーっとあったのかも知れません。強さに対する憧れ。それに近づくことが満足感に置き換わるのです。
4.まとめ
結局の所、4つの感の感情(達成感、満足感、高揚感、安心感)全てを強く満たしてくれるのが、私にとって空手なのです。
少なくとも私はそう思います。
これは別に空手や格闘技でなくても、この4つのキーワードを満たしてくれるものは多くあるのでしょう。
自分の努力が結果として現れる、そしてその努力を裏切らないのが、空手なのです。
話はお題に戻りますが、
「何が楽しいの?」
という問いに対しては、4つのキーワードが得られるから!だから楽しい!と本当は言いたいところですが、これはやはり個人の感じ方もあるので、なんとも言えませんね。
でも、ゲームでエンディングを終えたときの充実感と同様に感じた虚しさは、空手や格闘技では感じません。
他のスポーツも楽しかったし、夢中になりましたが、やはり心のどこかで強さに対する憧れがあって、それを満たしてくれるのが、空手であったのかも知れません。
空手道場のサイトを見ると楽しい!という言葉を頻繁に見かけます。でもその楽しいはきっともっと深い意味での楽しい!という事を言いたいのだと思います。
単純な、表面的な楽しさじゃないよというのをわかってもらうのって結構難しいですね。
でも、きっと楽しい!と考えている人の思いはきっと同じようなものだろうなと思います。
だって空手ってとても楽しいものですから!
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