何か習い事や趣味を始めると最初にそれなりの初期費用が発生します。
伝統派空手はどうなのでしょうか?
1.伝統派空手の初期費用について
空手は基本体一つあればどこでも稽古できるものですから、初期費用は殆どかからないように思うかもしれませんが、実は空手道具・空手用具というものは意外と掛かるものです。
1−1.必須アイテム(最低限必要)
空手衣(道着)
・・・ 10,000円程度
帯
・・・ 1,000円程度
拳サポーター(グローブみたいなもの)
・・・ 3,600円程度
シンガード(すね当て)
・・・ 3,500円程度
インステップガード(甲当て)
・・・ 1,600円程度
胴プロテクター(胴を守る防具)小学生は必須
・・・ 6,300円程度
合計 26,000円程度(税込)
という感じで、最低限揃えるだけでも25,000円程度は掛かってしまいます。
大人の場合、道着が高かったりするので、更に2000円〜3000円高くなって、30,000円程度かかる場合もありえます。
大人の胴プロテクターは不要であれば必須ではありません。でも、なんだかんだと大人でも女性はあったほうが良いと思います。
1−2.試合をするのに必要なアイテム
上記はあくまで最低限稽古に参加する上で必要な道具でした。今度は試合をする場合、大会に出る場合は更に道具が必要になります。
拳サポーター(色違い赤・青)
・・・3,600円程度
メンホー(ヘルメットのようなもの)
・・・17,100円程度
ファールカップ(金的防具)
・・・2,000円程度
合計 22,700円程度(税込み)
拳サポーターは、試合の時は赤、青で色分けされるので拳サポーターの色も合わせて2色必要になります。
一番高いのはメンホーです。打撃による裂傷を防ぐ目的で作られています。
金額的に一番高いアイテムがこのメンホーとなります。
普段の稽古でもよく使うのと、慣れないと息苦しく感じるので、ほとんどの人はこのメンホーを普段から組手の稽古で使っているので、大半の人が持っていると思います。
1−3.あったら良い・便利なアイテム
今度はあったら便利なアイテムについてです。
リバーシブル拳サポーター(小学生用・赤と青両方使える)
・・・ 3,600円程度
赤・青帯(大会・試合で使用)
・・・ 4,000円程度
コンビネーションキック(脛・甲当て)
・・・ 7,000円程度
あったら便利なアイテムです。なくても構いません。
2.各アイテムの詳細
ではそれぞれアイテムの詳細情報です。ご参考にどうぞ。
2−1.空手衣
基本的には道場の指定が有ると思います。胸や袖に入れるロゴなどで更にオプションで費用がかかります。また空手衣には、組手用の薄く軽い道着と形(型)用のやや堅い道着も存在します。最初は練習用の空手衣で良いと思います。
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2−2.帯
帯は昇級すると色が変わる場合があります。色帯はすぐに変わってくるので、余りこだわりなく使っている人が多いです。最終黒帯はずーっと使うものが望ましいとされますが、黒帯を複数本持っている人も多いです。帯は洗濯をしない!なんていう人もいるくらい神聖なものという位置づけです。色帯は道場内で貰ったりあげたりする人も結構多いです。
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2−3.拳サポーター
いわゆるグローブみたいなものです。ボクシングのグローブと違って手のひらの部分はむき出しになっています。総合格闘技のグローブに似ているのですが、スポンジ量が多少多いのですが、物自体が小さいため攻撃が入ると結構痛いです。
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いくつかメーカーがありますが、性能に違いはありません。
サイズについて未就学児や小学1年生くらいならSSサイズ、小学生は基本Sサイズで良いと思います。中学生男子くらいからMサイズ、大人の女性もMサイズくらい、小柄細身の女性ならSサイズでいけます。男性はLサイズが基本サイズになると思います。
2−4.シンガード(すね当て)
蹴り技の怪我防止のためのアイテムです。意外と軽いのが特徴ですが、結構汚れてくるのが難点ですね。
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上記拳サポーターと同じですが、サイズについて未就学児や小学1年生くらいならSSサイズ、小学生は基本Sサイズで良いと思います。中学生男子くらいからMサイズ、大人の女性もMサイズくらい、小柄細身の女性ならSサイズでいけます。男性はLサイズが基本サイズになると思います。
2−5.インステップガード(甲当て)
伝統派空手は足の甲を使って打ちますので、怪我の防止という意味で重要です。
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2−6.胴プロテクター(胴を守る防具)小学生は必須
胴を守るためのプロテクターです。最近では大人の大会もこれがないと試合をさせてもらなかったりもするようです。
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胴プロテクターは結構邪魔に感じる人も多いので、割と小さめを好んで付ける人も居ます。大人の男性は付けなかったりする人も多いですが、形がお腹周りだけという少し小さめの胴プロテクターも存在します。 女性には女性用のプロテクターもあります。ちなみに胴プロテクターを付けたからと言っても、普通に衝撃はあります。
2−7.メンホー(ヘルメットのようなもの)
メンホーは安全上の理由から通販がされていません。ちなみにメンホーはミズノの商品であり、他のメーカーは作っていません。ヒモを引っ張って調整するので、普通小学生はS、中学生や女性はM、大人の男性はLというのが一般的です。
但し調整範囲で結構しっくり来る・来ないが有るので、試着することは必須です。
写真は左がメンホー6,右がメンホー7です。現在はメンホー7が最新です。
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2−8.ファールカップ(金的防具)
男性は必須です。最近はこれを付けていないと大会に出られなかったりもするそうです。ものは色々ありますが、空手は動きが素早かったりするので、キックボクシング等で使うものと比較するとちょっと小さめに作られている気がします、、。ただ別に指定があるわけではないのであくまで好みの問題かと。
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2−9.リバーシブル拳サポーター
小学生しか使えません。一つで裏返して、赤と青にできるので素早く変えることが出来ます。サポーターの綿部分が薄くなる分攻撃がしやすくなる反面、やや拳を痛めやすいという人も居ます。少し上手になった小学生が使うイメージです。
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2−10.赤・青帯(大会・試合で使用)
大会、試合の時に赤、青の帯を使う場合に使います。公式大会等では必須アイテムにされる場合もあります。
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2−11.コンビネーションキック(脛・甲当て)
シンガード・インステップガードが一体になったものです。公式の試合で利用されたりします。また割と怪我をしにくいという意見の人が多いです。これを付けるとテンションが上がります。
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3.終わりに
最近、初期料金について調べることが多かったのですが、改めて考えてみると空手用品を最初に揃えると結構高いですね。
空手衣以外必要ないかと思いきや、結構防具系が高かったりします。大会に出る事を前提にメンホーまで全部揃えると、初期料金としては4万〜5万円程度掛かったりしますね。
段階的に揃えていくにしても、やはり3万円程度の初期費用がかかります。
その金額の高い、安いについてはなんとも言えない部分もありますが、怪我防止等を考えるとやはり必要なものも結構多いですね。
とはいえ、これらの道具は必要が有るから揃えるものであり、高くとも安全に楽しく競技を続ける上では、必要なものですし、私個人としては怪我防止の意味合いから考えると必須かなと思います。
ご参考になればと思います。
また費用は送料が掛かったりしますので、ご自身で最終的な金額をお確かめください。
コメント
コメント失礼致します。
私が最後に試合に出たのが、5年以上前ですが、今はそれだけの装備が必要なんですね。
(その時は内々の小さな大会だったので拳サポとメンホーがあれば出られました。)
私が空手を始めた20年ほど前は、全空連も協会と同じルール(技ありと一本のみ)を採用していて、道衣とメンホー、500円程度の拳サポがあれば試合に出られたのですが。
(その後すぐに現在のようなルールが採用されました。最初は止める(直前で極める)と分かっていても硬くなってしまい全然技が出せなかったのを思い出します。)
オリンピックにも採用され、ルールを守るのは当然として、メンホーや胴プロテクター、シンガードでしっかり競技者の「安全」を守ることが大切ですね。
とはいえ、未だに「防具を付ける=軟弱?」みたいなイメージが残っていて道場、団体によっては稽古の時に防具を付けないところもあるようです。そのような考えは早く払拭されればと思います。
私は学生時代に柔道部に所属していて、社会人になってから空手を始めたのですが、柔道の乱取(≒空手の自由組手)に掛ける時間よりも、空手の自由組手に掛ける時間がとても少ない印象を受けました。
(基本や型等やることが多いことの他様々な要因もあると思いますが。)
これもやはり防具が少なかった、もしくは付けないで行っていたがために、長い時間行って身体を痛めてしまうのを防ぐために短期集中型で行わざる得ない理由の一つだと感じました。(高校・大学の空手部やフルコンの団体で空手で生活している方々はこの限りではありませんが。)
空手界全体が、防具を付けて安全に行えて、尚且つ長く反復出来るようになることでさらに競技力の向上に繋がると良いですね。
...やはり、コストはかなり掛かますね...。
寸止めする理由は武術だった頃の名残というか。
致命傷を与えることを考え組まれた技を当ててしまえば、
取り返しの付かない結果を生むからですね。
一歩間違えば大怪我のもとになるものを扱っている、
そういう認識があれば防具の重要性が分かると思うし、
むやみに振り回すような動きにはならないものです。
狙った場所に当たらなければ、次に当てられるのは自分です。