空手や格闘技は一瞬の判断や反応を求められる場合が多いのですが、こんな練習方法はどうでしょう?
1.透明なシートで素早く反応する練習
練習方法は色々とありますが、今回はゲーム感覚で反応を早めるためのアイディア練習です。子供たちに対戦させると結構盛り上がり、楽しく練習することができます。
1−1.準備するもの
利用するのはこんな感じの透明なシート(それなりに耐久力は必要)に絵を書いたものです。これだけです。
ちなみにこの透明のしーっとはマットレスを買ったときに、マットレスを巻いてあったもので意外と頑丈です。そして当然ゴミになる運命でしたが、練習アイテムに早変わりです!
こんな感じです。
色や形を分けて記載します。
◯✕△□や◇★とか絵とか色と形を変えて記載します。こうすると裏からでも同じ柄が見えているはずです。
用意するのはこれだけです。
1−2.練習ルール
非常にシンプルです。
シート越しに2名の人に立ってもらいます。
持っている人は以下指示をします。
・色を指定する
・形を指定する
対戦者は相手より先に、言われた形や色の部分をタッチするだけです。
より早くタッチした人の勝ちになります。
人数にもよりますが、3ポイント制で2ポイント先取とかでやっています。
1−3.シートの応用
シートの場所が毎回同じものだと、その場所自体を記憶してしまう場合もあります。そうすると瞬間に判断するという本来の目的が失われてしまうので、例えばひっくり返すと場所が変わりますので、場所の記憶は使えません。
更に半分くらいの所で折り返すと、透明なシートで上部に集中して見えたりします。
そうすると今度は範囲が狭くなるので、よりスピードを求められるので、お手付きが頻発したりします。
如何に我慢してしっかりと判断できるのかがポイントになってきます。
こんな風に工夫の仕方はいくらでもあるので、試しにやってみてはいかがでしょうか?
ただし思いっきりタッチすると、カウンターで突き指する可能性もあるので、優しくタッチを意識させる必要があります。
2.タッチする練習の狙いと効果
空手や格闘技の練習と言うよりは、ほとんどゲームに近い感じで息抜きに行うという事でも良いと思います。
疲れませんし、結構盛り上がります。大人でも結構必死になります。
ゲーム的な要素を入れることは結構重要だと思います。
本来子供は誰かと競いたい思いが大人に比べて強いそうです。
特に足が速いとか力が強いとかだと、毎回同じ子が勝ちますが、こんな感じの運の要素が強いと誰にでも勝つチャンスがあります。なので結構、皆真剣に且つ楽しくやれます。
空手も格闘技も相手よりも先に体を動かすことが重要です。
相手よりも早く突きやパンチが打てれば当たるわけですが、防御技術があればそのツキやパンチを避けることができます。
防御においては、
目で見る ⇒ 脳で判断 ⇒ 腕に命令 ⇒ 腕でガード
こんな風に目で見た情報を、脳で瞬時に判断、そこから体の各部に指示を出して、反応させる訳ですね。
熱いやかんを触ってしまって、無意識に手を引っ込める所謂「反射」ではなく、
「脳の判断と指示」
が必要になり、その行動一式をどれだけ短い時間でこなせるのかがポイントです。
「形」と「色」をあえて使い分けるのは、脳の判断を早めるためです。
なので「お手つき」を繰り返してしまう人は、この脳での判断をあまりしない人で、感性で動いてしまう傾向があるのかもしれません。
逆に反応が遅くなってしまう人は、脳での判断に意識が強すぎるかもしれません。
こんな風に自分やその人の能力や性格の分析にちょっと使えるかもしれません。
3.終わりに
この練習は、光る点がいくつも配置されていて光った場所を目の端々でものを捉え、その光った瞬間にタッチをするというトレーニングをモチーフにしています。
F1レーサーや戦闘機のパイロットが行う訓練だそうです。どこかの科学館とかに行ったときに同じような機械がおいてあったので、試したのですが全然できませんでした。
今回はごみ捨てをしようとして、透明なシートを見つけたときに、どうせ捨ててしまうものですが、なにかに使えそうだなと思い作ってみました。
高い練習道具は買えませんが、こんな風に使えそうなものを利用して練習するのも一つ面白いのではないでしょうか?
皆さんはどんなアイディア練習していますか?
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