ボクシングやキックボクシングで
「亀になる」
という言葉を聞いたことありませんか?
これはどういう状態なのでしょうか?
使えるのでしょうか?
1.亀について
「亀になる」と聞きますが、具体的にはどういう意味なのでしょうか?
その前にまずは亀を思い出してください。
亀になるという言葉の元の形はこれですね。
要するに頭や手足を引っ込めて硬い甲羅に守られている究極の防御状態を表す言葉ですね。
ご存知とは思いますが、外敵に襲われた時に、この防御態勢を取ることで相手の攻撃を喰らわずに諦めさせるという生体です。
亀は爬虫類です、泳ぐことも歩くこともできます。
ただしウサギとカメの話にあるように、遅いのが難点です。
逃げることを諦める代わりに、相手の攻撃を無効化できる必殺の防御があるのです!
2.亀になるという言葉の意味(格闘技的)
亀になるという言葉は、物理的に亀になるという意味ではもちろんありません。
要するに防御態勢を取ること。
防御を固めて、防御に徹する状態を表します。
具体的にはこんな感じですね。
攻撃を受け入れる覚悟を決めた防御の構えです。
攻める側にしては、攻めどころが少ないのがポイントですね。
亀の防御と同様に頭を引っ込めて、攻撃を受け止める覚悟が必要です。
ボディとかは空いてますので、ボディを打たれても効かないわ!という人ができる防御とも言えるでしょう。
3.亀になる防御のやり方・ポイント
実際に亀になるとどうなるのでしょうか?
「亀防御」をこんなふうに行います。
両腕を上に上げて顔面・頭部の攻撃に備えます。
これによって相手の連続攻撃や顔面への攻撃を防御し、反撃のチャンスを窺う訳です。
距離はかなり近い位置の攻防になると思います。
何なら少し前重心で防御しながら相手にプレッシャーを掛けます。
このまま距離を潰して相手の攻撃を防ぐことも可能です。
もう避ける気はありませんので、受けて立ちます。
防御に徹している以上、相手も反撃を食らうリスクが少ないと判断して猛攻を仕掛けてくることでしょう。
それでも尚、耐えるのです!
意外とグローブのおかげで、相手の攻撃はガードできたり直撃は避けられます。
ポイントとしては、
・相手の攻撃をしっかり受ける(ガードする)こと
・決して目線を外さないこと
最低でもこの2つは絶対に守るべきことだと思います。
そしてタイミングを見計らって、一気に攻撃に転じるのです。
つまり防御をしながら、自分の間合いを無理やり作り出すこともできます。
ちなみに亀になっていても、、、。
(赤が私)
目線を切らされて、上級者にこじ開けられる事もあります。
このときはボディーが見えてなかったので、効いてしまいました。
リスクはまぁ、やはりありますね、、、。
4.亀になる防御のメリット・デメリット
メリット・デメリットについてです。
使い方によっては、防御力も高く役に立ちますが、やはり劣勢の場面で使う場合も多いです。
相手の猛攻を耐え忍ぶ最後の技の一つとも言えます。
4−1.亀になる防御のメリット
メリットとしては以下の感じではないでしょうか。
①相手の攻撃を全体的に防御できる
②相手の打ち疲れを狙える
③タイミングが合えばカウンターが出せる
④防御しながら少し休める
⑤ミドルキックやハイキックにも対応できる
⑥相手の攻撃距離を潰せる
⑦プレッシャーを掛けられる
⑧相手の焦りを誘える
4−2.亀になる防御のデメリット
デメリットとしては以下の感じですかね。
まぁ、そうはいっても最後の手段の防御だと思います。
①防御してても効いてしまうこともある
②防御しきれないことも多々ある
③相手の攻撃が見えない場合もある
④攻撃への切り替えがちょっと難しい
⑤冷静出ない場合は脆い
⑥気持ちで負けるとあっという間にやられる
⑦ローキックは避けきれない場合も
5.終わりに
今回は最後の砦とも言うべき防御技の亀になるです。
例えばゴング間近の数秒間を耐えるていうときにも有効ですし、相手に敢えて打たせる場合もこの構えを取ったりします。
とにかく気持ちの強さが必要な防御ですね。
効かねーぞ!打てるもんなら打って見ろ!という強い思いとともに使う必要がありますね。
ですが、相手との距離を詰めたり、一気に攻撃の反転する場合のキッカケになったりします。
逆に相手が亀防御をやってくる場面は、やはりこっちの攻撃時に良い攻撃が入ったあとだったり、チャンスタイムの時にやってくる事が多い気がします。
一気に攻勢をかけるのですが、16オンスグローブとかだと、本当にこのガードされるとまともに攻撃が当たらないです。
カウンターを狙うにしても、やはり上手に狙わないと相手に気が付かれる場面も多いでしょう。
使い方によっては、結構使える気もしますが、やはりピンチのときの最後の防御のイメージと言うところですかね。
ということで、今回は防御技??の「亀になる」についてでした。
防御技は奥が深いですねぇ。
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