カラテウサギの全て空手で解決するブログ(格闘編)

いい年した中年が、突然格闘技・空手にハマった!というブログです

空手の世界での暴力・暴言!?パワハラ?て本当にあるのか?

テレビのニュースに、伝統派空手の選手のパワハラ問題が話題になりましたね。

結局パワハラ認定はされませんでしたが、空手の世界の体罰・パワハラとか暴言とかってあるのでしょうか?

 

1.暴力・暴言・パワハラについて

2021年の東京オリンピック開催の年に話題に上がりましたが、空手というと怖いイメージを持っている人も正直いると思います。

なぜなら私も思ってましたから。

昔、それこそ50年くらい前の空手といえば、荒くれ者たちのイメージがあったと思います。そしてその当時は実際にそうだったのでしょう。

パワハラという言葉自体が無い頃からカウントすれば相当数該当すると思います。

過去の暴力沙汰等をちょっと調べるとそれこそ沢山出てきます。

これのせいで、私も空手とは怖いものだと思ったものです。

これって実際のところ今でもそうなんでしょうか?

2.パワハラ・暴言の実態!?実際のところ

私も一応指導者という立場(最近なった)もあるので、「オブラートに包む」と思われるのは仕方ありませんが、まぁ、正直に書きます。

実際のところ

パワハラ、暴力・暴言などは、

ほとんどありません!

これは別に忖度してとかではなく、本当にありません!

といっても、これは私の周辺の話です。

流派や道場、会派や学校としての部活などのいろんな条件で全然違うかもしれません。

ですが、私が所属している会派は非常に大きな会派で、所謂業界大手と言えるような団体です。

そこに指導者として行事に参加し、色んな話を聞くうちに分かってきました。

大手だからより一層そうなのかもしれませんが、怖い恐怖のスパルタ指導とか一切ありません。

先日、小学低学年に指導していた時、会派の偉い先生が私のところに来て、

「低学年には特に水分補給と怪我に注意を」

とワザワザ言いに来るくらい気を使っています。

かなり上の先生方に小学生たちが、元気に「笑顔で」挨拶(無理やり言わされている訳ではない)しているのを見ると、普段からそういう接し方なんだろうなと思います。

そもそも稽古は親も後ろから見ているわけで、今の世の中あからさまなパワハラだとか暴力とかが明るみに出て、親は黙ってはないのだと思います。

ましてネット社会で、悪い噂はあっという間に広まって取り返しのつかない事になるでしょう。

少なくとも私が知る限りでは、会派の偉い先生たち含め高圧期な人はいませんし、強要を強いたり、パワハラ発言をする人はいません。

では、昔はどうだったかと言うと、高校や大学の部活は色々とあったようですが、それは空手に限った話ではないでしょう。

3.世の中にはパワハラははびこっている!

私の周りにはいないので、空手の世界にパワハラなど無い!とは当然言えません。

ニュースや、ネットで見るとどこかの道場では、子供に対し大人が割と強めのケリを当て、マウントを取るような稽古をしていたり。

追い込み系の稽古を怒鳴りながらやっていたり。

そんな動画を見かける事はあります。

つまり昔のまんま現在もそういう方針で指導している人は居るということです。

そして、それが正しいと信じ込んでいる人です。

親の中にも「そういった厳しさ」を求める人が居るのもまた事実だと思います。

実際にそういう道場は存在して、はびこっているのでしょう。

だからこそ「空手の世界でパワハラはありそう」という想像は、ちょっとしたニュースや画像などを受けて、

「ほら!やっぱりパワハラがあったじゃん!」

と人は思うのだと思います。

彼らの言動と、もともとの固定概念が合わさると、必要以上に暴力やパワハラの温床みたいに感じられてしまうのかもしれませんね。

4.パワハラや暴言は何が問題なのか?

時代が違うと人が言いますが、これは言い方が間違っていると思います。

時代が違えば正しかったのではなくて、

その時代は無知だったから間違っていた!

のが正解だと思います。

単純に言えば、間違っていた。

知らなかったからパワハラしてたのです。

だから時代のせいなのじゃなくて、間違いが正された現在ではパワハラは存在してはいけないのです。

間違っていた代表例

・水を飲むとバテるから飲むな!

・うつ病は甘え!

・アレルギーは親の教育が悪い!

・困難は気合でどうにかする!

こんな事を本気で信じていた時代があったのです。

愚かな考えが否定されて今があるわけですから!時代のせいではないのです。

5.正しい指導と厳しい指導

但し、私自身は正しい指導や厳しい指導まで否定するつもりは有りません

私自身の体験ですが、中学校の頃、荒れた中学校でした。

原因は当時の先生が生徒をあまり叱らなかったから。

生徒が増長して授業の妨害や他の生徒への暴行などやりたい放題で、警察も何度か学校に来ていました。

要するに学級崩壊というか学校崩壊に近い状況ですね。

彼らが増長したのは、単純に「大人が子供に舐められた」からだと今でも思っています。

綺麗事を言っても30年前の事実を目の当たりにした自分から見ればそうとしか見えませんでした。

若い男性教師をバカにして喧嘩を売っておいて、胸ぐらを掴まれたら「教師がこんな事して良いのかよ!?」と大声で騒ぎ立てる。

教師は我慢して、結局何も解決にならなかったのを覚えています。

今でもワイドショーとかに出てくる教育者の偉い先生の「話し合いで解決!」「暴力なんてもってのほか!」とか言う教育論者を見ると、

「ああ、幸せな環境で育ったのね」としか思えません。

現実の教育現場を知らないのに、よくそんな理想論を言うねと思います。

結局被害を被ったのは、教師でもヤンキーでもなく、普通に生活していた私達一般生徒だったわけですから。

また人には性格があって、やはり自分で率先してやる人もいれば、自分ではやらないけど言われればやる人もいます。

そんな人達に対しては、厳しく接したほうが結果が伴って、本人達のためになる場合もあると思います。

だから正しい指導が厳しい場合もあると思いますし、優しく楽しい指導が最高であるという訳ではないと思います。

極端なことを言えば、世界で活躍するような一流のアスリートが、楽しく練習してたどり着ける境地であるとは思えません。

そこに行くためには、どんなに厳しい事や激しいトレーニングにも耐える!という気概が必要になるのかもしれません。

その人や場面、環境に応じて適切に指導する必要があるのかと思います。

6.終わりに

サラリーマンをしていると、いろんなノルマやプレッシャーもありますし、それパワハラじゃないか!と思うことも多々あります。

世の中やはり綺麗事ばかりじゃやっていけないし、理想的に過ごせるわけでは有りません。

空手の世界一になるんだ!という人もいれば、趣味で楽しくやる人もいますし、習い事としてやる人もいます。

どの環境の人にとっても空手は、好きだからやっている訳であって、強制された作業では有りませんよね。

暴力、パワハラを受けても強くなるためなら構わん!!という人ならまぁ、良いのでしょうけども、普通の人にとってパワハラなんてどの世界でもあってはいけないものだと思います。

ましてや空手の世界にも不要だと強く思います。

パワハラや暴言を吐く人は、遠からず居なくなると思います。

時代が求めていない。

というか、そんな人の必要性が無い!のが分かったのですから。

いくら強くても選手としてすごい成績を収めたとしても、指導するという事は、自分のことだけ考えればよいというわけでは有りません。

ましてや気分で指導するなんてあってはいけないと私は思います。

皆様はどう思われますか?