マウスピースの値段で何が違うのかを検証してみます。
ちょっと高いマウスピースとは?
本日は新しいマウスピースをまた作ってみました。今回は今までと違い1900円のその名もショックドクター GELMAX 6100A というアイテムです。
これまで使っていたのでも良かったのですが、ちょっと高いやつだと何が違うのか興味があったのですね。あとある人に言われました。「そこはケチる所じゃない!歯が折れたら最悪だぞ。」と言われたのです。その通りですね。
で、購入したのがこちら。
下はご参考です。左から私が購入したのとほぼ同じ性能。真ん中はよりダメージに強い。右はつけやすく呼吸しやすいそうです。用途に応じてですが、やはり衝撃には強い方が良いとは思います。
さて私が買ったのはケースなしの単品で1900円です。その差は倍近い訳です。これまで購入していた1000円以下のマウスピースとでは何が違うのかを検証したいと思います。
ちなみに作り方は、こちらを参照してください。
1.作りやすさが違う!
で、完成品がこちら。
手前の青いマウスピースが今回作ったマウスピースです。正直言ってかなり驚きました。何がかというと一発で作れたのです。お湯の入れ直しなし!再調整なしですよ。確かに流石に4つ目のマウスピースで慣れたというのもありますが、それ以上に素材が違うのですね。上の写真の上の水色の部分この部分がこのマウスピースの最大の特徴でもあるGEL(ジェル?ゲル?)なんです。
お湯から出して口に入れると、その柔らかさに驚きます。ちょっと不安になるぐらい。それだけだとまったくもってマウスピースが作れないのですが、ポイントはこの黒い部分とその下の部分にある少し硬い層です。このマウスピースは3層の構造になっており、一番上のGELが柔らかいのに対し、下の2層は固いのです。なので、実際に口に入れて噛むと下の硬さと上の柔らかさがまるで歯医者で詰め物の形どりをしているかのような気分になります。なので大きな単位でマウスピースの形が崩れるとかはありません。
そしてゲル部分を歯茎に合わせてチューチュー吸っていると、ピッタリと口にハマるのです。取り出すときにちょっと苦労するぐらいの完璧な出来のマウスピースが一発でできました!!これはすごい!驚きです。製作時間も多分5分ぐらいでした。
2.大きさと形が違う(嘔吐反射が少ない!)
上の青いのが今回私が作ったマウスガードショックドクターですね。下は以前に作ったマウスガードですね。比べてみもらうと一発で分かるかと思いますが、上は小さく下はでかい。これは出来上がってから実際に使用する際に、全然違ってきます。まず今回の青いマウスガードは普通に近いぐらいで喋れます。下はもごもごとなって喋れません。
さらに私個人としてはこれが一番うれしい。下の部分(奥歯にあたる部分)がすっきりしてます。なので全然嘔吐反射が少ないのです。私は全くなりませんでした。
過去3つのマウスピースは、つけた瞬間「おえっ」となりましたが、今回のは全然です。感動すら覚えました。これはうれしいですね。
3.口への密着度が違う!
基本的に上手にマウスピースを作れる人は、取り出すのに苦労するマウスピースです。そもそもマウスピースは歯と一体化してダメージを分散。保護するので一点にダメージが来て歯が折れたり、欠けたり、口を切ったりというのを減らす訳です。
つまりマウスピースと口というか歯は、密着し一体化する事でその効果を発揮する訳です。こちらの写真を見てください。
青い新しいマウスピースを見てください。歯の部分一個一個に穴が開いているのが分かりますか?これは私の歯型です。それに対して上の方を見てください。一本一本の密着度合いが半端じゃないです。上のマウスピースはここまで歯の穴は空いてません。本当にピッタリと口に入るので、その違和感の少なさにビックリします。
4.防御のための構造が違う
完全に異なるのは、その構造ですね。ショックドクターは3層の構造になっています。作る時にもメリットになりますが、そもそもの防御力についても強そうです。
まず歯と密着するGEL部分は柔らかいです。固まった状態でも押すとちょっとへこむぐらいの柔らかさです。見にくいのですが、実はその下に水色の2層目があります。これは恐らく左のマウスピースと同じような硬さの素材ですね。さらにその外側にある黒い部分はめちゃ硬いです。要するに車の原理と同じですね。鉄で囲まれた車は鉄の部分が、この黒い部分。水色の2層目は車のシャーシやベースの部分にあたりますね。そして一番上ジェル部分はエアバッグと同じような意味合いです。
殴られたら毎回相当な衝撃が来るわけですから、その衝撃をこんな3つの層の働きによって分散してガードしてくれるわけですね。たぶん。
※別に試したわけじゃないので、本当のところは知りません!!悪しからず。
これは下から見た写真ですね。下の青いのがショックガードです。この黒い部分は硬化プラスチックか?という感じです。硬いです。上のマウスピースも黒い部分は硬いのですが、下の黒い部分の方が固いです。一番ダメージをガードする役割なんでしょうね。そして奥歯で思いっきり噛んでも当然大丈夫なようにできている訳です。違和感はありません。
最後にまとめ
さて上記のような違いがございました。マウスピース・マウスガードは、当然口の中の怪我を防ぐのが役割なので、実際には怪我がしないというのが一番重要な機能です。正直に言えば、高いマウスピースよりも安いマウスピースの方が実は怪我が少ないなんて事もあるかもしれません。でも、こうして比較してみるとよく考えられてるなと思います。少なくとも着け心地と作りやすさは、全然違いました。驚きです。
スパーリングをするならば絶対に必要なマウスピース、実際には歯医者で作るのが一番いいと言われますが、自分で作るのならば「そこはケチる所じゃない」と確かに思います。歯が折れたら数万円取られるわけですから、それに比べたらたったの2千円、3千円ケチってどうするのですか!?
個人の感覚や好き嫌いもあると思います。是非ピッタリな一品を探してみてください!
ではでは!
ちなみに最後に身も蓋もないことを申し上げますと、ジムの先生にマウスピースについて聞いたら、「なんでもいいんじゃない?」と言われました。どんなマウスでも当たり所が悪けりゃ歯は折れる。単に口を切らない事と舌を噛まないためのものだから別にそんなにこだわる必要はないだそうです。ちなみにその先生は元々日本ランカーのプロボクサーでした。そう言われるとあまりこだわる必要はないのかな?なんてのも思っちゃいますね。まぁ、ご参考程度に、、。