カラテウサギの全て空手で解決するブログ(格闘編)

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【空手】全空連公認段位・昇段審査を受けた結果 審査内容を理解しないとダメ! 

先日の事ですが、全空連(全日本空手道連盟)の初段段位審査を受けてきました。

結果は1ヶ月後に通知されるそうです。

受けた直後は、「こんなもんかな」と思っていましたが、日が変わり冷静になってみると、到底受かるとは思えないなと自分で思います。

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1ヶ月後の通知で不合格である可能性が高いと自分で判断したので、まだ記憶に新しいうちに備忘として残しておきたいと思います。

そして次こそはきっちりと合格に結び付けたいですね!

今後全空連の公認段位審査を受けようとする方は、こんなことをやっているんだなという参考になればと思います。

 

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2019年12月1日追記

結果が帰ってきて、

初段審査は合格していました!!

ですが、合格できたのはあくまで初段だったからと思います。

空手道は初段で初めて空手道の第一歩と言われます。

さらに今後も上位の段位にチャレンジしたいと思うので、基本を大事にしっかりと練習していきたいと思います。

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1.公認段位について 

さて、そもそも公認段位とは何だ?というのを書きたいと思います。

公認段位とは全空連(公益財団法人全日本空手道連盟 JKF)が認める公式の段位です。

じゃあ、非公式の段位って何だ?と思われる方もいると思います。

空手道は多くの流派やスタイルが存在しているのはご存知でしょうか?

伝統派と呼ばれる空手もあれば、フルコンタクト空手もあります。

伝統派のなかでも大きな流派が4つあります。

・日本空手協会(松濤館流)

・剛柔会(剛柔流)

・糸東会(糸東流)

・和道会(和道流)

それに加えて

・練武会

・連合会

と呼ばれる団体が中心になって、作られた組織だそうです。

空手道の統一と普及に努めるのが目的だそうです。

その団体が認める段位を「公認段位」と呼ばれます。

この団体にそもそも参加していないフルコンタクト空手の段位とは別モノです。

まぁ、簡単に言えば伝統派空手の大きな組織が認める段位です。

一方各流派や道場が独自に認める段位もありますが、別物です。

なので、「流派3段公認段位2段」なんて状況もあるのです。

当然ながら初段の前に「級」も存在します。

公認段位を持っていると、特定の大会に出られたり、審判資格や指導者資格に挑戦できるようになります。

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2.段位・昇段審査内容

公認段位は初段から3段までは各都道府県で審査されます。

内容はどの県もどうやらほぼ一緒らしいです。

やる内容は、型審査と組手審査です。

初段は指定型と言われるカテゴリの型を打ちます。

2段・3段になると指定型と得意型をそれぞれ1回ずつ打ちます。

ちなみに指定型とは流派によって以下のようになります。

【糸東流

セイエンチン・バッサイダイ・マツムラローハイ・ニーパイポ

【剛柔流】

サイファ・セーパイ・クルルンファ・セーサン

【松濤館流】

カンクウダイ・ジオン・カンクウショウ・エンピ

【和道流】

セイシャン・チントウ・ニーセーシ・クーシャンクー

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私は剛柔流なので、上記の4つの型の中で一つ選んで型を打つわけですね。

組手審査は30秒くらいの短い時間で組手を行います。

初段の組手は1回だけです。

 

私が受審した際には、初段80名くらい、2段は40名くらい、3段は10名くらいでした。

年齢層は、初段は学生と思われる若者が7割(高校生以上20代くらい)、3割は大人(30歳以上60歳くらいまで)ですね。

男女の比率は6対4か7対3くらいだったと思います。

ちなみに2段になると、大人(30代以上、なんなら40代以上が結構います。)の方が多かったです。

3段の受審者はほぼ「結構な大人」でした。

 

3.審査の流れ

審査はまず申し込みから始まります。

ですが、一般と少年で段位が異なるらしく、少年部の初段は一般に切り替えを行うことになるそうです。

そして費用が結構高いです。

審査料や登録料等諸々合わせると2万円以上かかります。

まず全空連の会員登録が必要です。

今回ダメだったからには、登録料とかは返ってくるのだろうか、、、。

審査料は1万円くらいですので、これは返ってきません。

そう考えると、もっとちゃんと練習しておけば良かったなと思います。涙

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審査当日は、受付を済ませてそれぞれウォームアップします。

時間になると段位ごとに呼ばれます。

その後順番に並びます。

順番はどうやら年齢順になっているようなので、活きのいい高校生や大学生と当たるという事はあまりなさそうです。

で、型審査を終えると防具を付けて、組手審査を行います。

組手審査は30秒くらいのかなり短い時間で行います。

初段は1回、2段、3段は2回行います。

 

4.型(形)の審査について

型の審査は初段は人数の関係なのか、3人同時に行います。

2段・3段は2人ずつですね。

初段は指定型1回、2段3段は指定型と得意型の2回行います。

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私は道場の先輩たちに聞いて、選んだ型は剛柔流の【サイファ】という型を選びました。

この【サイファ】は非常に短い型で、他の型に比べてボロが出にくいという意見があったので、選んだのです。

ちなみに他の初段受信者の人たちは剛柔流のサイファではなく、セーパイを選んでいました。

サイファを選んだのは私一人でした。

実は直前までどっちにしようか迷っていたのですが、結局最初に決めていたサイファにしたのです。

 

番号を呼ばれて位置につきます。

型の宣言を行い、始め!の合図で始まるわけです。

この時、私が「サイファ」を宣言した時に、審査員が「え?何??」みたいな感じで話しているのが見えました。

ちょっと「あれ?なんか間違ってる?」と少々焦ります。

でもサイファも指定型なので、自信を持って打ちます。

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型の出来は自分では普通に思えました。

色々と情報を聞いてみると、実はこの型でほぼ決まっているという人もいます。

なので、型は基本に忠実にしっかりと打つべしと教わりました。

 

ですが、自分でこれはちょっと反省です。

何故なら普段練習でも積極的に打つ型はセーパイで、サイファはあまり普段打たない型なのです。

しかも短い型なので、もしミスをした場合にそのミスが非常に大きくマイナスに判定されてしまう可能性もあります。

セーパイは逆に長いのです。

細かいミスが目立ってしまう可能性もあるという事で、今回は選ばなかったのですが、結果論ですが素直に慣れてるセーパイを選んでおいたほうが良かったかなと思います。

ちなみに型はみなさん上手に打っていましたが、審査終了後に審査員の先生からは、「立ち方がしっかり出来ていない。よく研究・理解するようにとのお言葉がありました。

ちなみに2段の審査終了後は、立ち位置はもちろん、足の指の使い方まで見ているので、意識するようにと言われたそうです。

やはり見ている人は見ているのだなと思います。

 

5.組手審査について

組手の審査は並んでいた隣の人と行います。

組手については、いろんな人に「絶対に当てない!」という事を散々言われました。

どういうことかと言うと、当ててしまうと制御できていないと見なされる訳です。

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そして試合じゃない!!というのがポイントですね。

審査後に審査員の先生から言われたのですが、「攻防を見たいのであって、ポイントを取るのを見たいわけじゃない」とのことです。

なのでポイントとったと言って、目線を外したり、攻撃をした後に直ぐに構えに戻らないとかはダメなんです。

で、当てちゃダメというのは、当てられちゃダメ!という意味でもあり、当ててしまうと両者共に悪いイメージが付いてしまうのです。

どうしても組手と言われると試合しているような、感じになるのでポイントを取ることを優先してしまうのですが、これがダメなんです

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要するに以下のようにやらなきゃダメなんですね。

・試合じゃないので過度のコンタクトはダメ

・当てるのは制御できていないから

・上手く打ったあとに、目線を切らない

・引手をしっかり取る

・別の技を色々と出す

・気合もしっかり載せる

・ノックアウトしたら絶対ダメ

・防御も見たいので、攻撃だけではダメ

・当てちゃダメ!なのは当てられてもダメ!

・くっついてたら技が出ない!

・組手の相手に合わせる必要はない

・止まったりしちゃダメ

 

細かいですが、こんなことを気にしながらやらないとダメなんですね。

で、実際私はどうだったかと言うと、よく考えると右の上段突き・中段突き・左の上段蹴りくらいしか技を出していなかった気がします。

いい所を見せよう!じゃなくて、自分の技を見せる!のが大事です。

相手もフルスピードで来ていたので、中々技を出せなかったというの本音です。

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実際に最初の審査の方で高校生がハイキックを相手に当てた倒した瞬間に終了になりました。

試合じゃないのでこれは絶対ダメとのことです。

そして厄介なのが、この場合2人とも失格になったと思います。

上段を打った人は明らかに上手でした。

試合でも強いんだろうなと思います。

で、一方受けた方の人はあまり上手ではなかったのです。

ある意味、もう少し相手が上手であれば、この上段蹴りは受けてくれたかもしれません。

受けてもらえれば、何の問題もないのですが、受けずにまともに当たってしまったので、失格になったのだと思います。

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さて、私の番になったのですが、たったの30秒です。

技は最低限出したのですが、今にして思えば全然ダメだった点がいくつかあります。

それは組手の後半くらいでした。

相手の攻撃を捌いたのですが、そこから相手の人が突っ込みながら上段を突いてきたのですが、それをメンホーで受けて(打たれて)しまったのです。

相手の方もそれに気がついて、「すみません!」と言いつつ、手を挙げました。

それに対して私も無意識に手を上げて「別に問題ないです」と返してしまったのです。

そのときはほぼ無意識だったのですが、これは組手審査中にあってはならない行為だったと思います。

そもそも受けてしまったのは、私がかわせなかったからであり、そこでシッカリかわしていれば問題なかったのです。

あろう事か、それに対して審査中にも関わらず、話をしてしまったと判断されても仕方ない態度を取ってしまったのです。

当てない事を意識しすぎて、組手に積極性を失い、挙句に相手の方の謝罪に反応してしまったのです。

よくよく考えたら、これが致命的なダメな点だったと思います。

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初段の審査は1回だけなので、これでもう審査は終了したも同然かもしれません。

あと技が根本的に出せていなかった点もダメですね。

相手の方もワザとやったわけでもないし、恐らく二人共不合格になるのだと思います。

最初の上段蹴りで倒してしまった人もありますが、意外と組手の相手に恵まれるかどうかというのも多少はあるかもしれませんね。

 

6.最後にまとめ

はっきり言ってしまうと、私は公認段位審査を舐めていたのだと思います。

型も事前に徹底的に練習したわけでもありませんでしたし、組手もしっかりと技をどうだそうかというシミュレーションをした訳でありません。

結局行き当たりばったりで「なんとかなるだろう」と思ったのは事実です。

初段は聞く所によると7割8割は合格するそうです。

実際に受けに来ている人達を見ると、下手くそだなぁという人はあまりいませんでした。

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みんな必死に練習して、その上で審査にかけているわけですから、私は自分の真剣さが足りなかったのかなと思います。

組手にしても技がどうこうじゃなくて、身体能力だけでポイントを今まではとっていたのように思います。

でも、それは空手の実力というのではない気がしますしね。

審査の場では、やはりこれまでの積み重ねが見られると思います。

審査員は当然空手の超上級者なわけですから、ごまかしなど一切通じる訳がありません。

私が努力したのは、空手というよりも空手風なキックボクシングだったのかと思わざるを得ません。

次回審査は半年後です。

今回はちょっとこんな感じだったのですが、次回はしっかりと準備をした上で合格を勝ち取りたいと思います!

私はいつの日か指導者資格を取りたいと思っています。

こんなところで躓いてはいられないのですが、どうもちょっと空手に対して真摯な態度を忘れていたのかもしれません。

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最後にキックボクシングをやっているから中途半端になってしまう!と言うことを言う人が居るかもしれません。

確かに間合いも違うし、迷ってしまう事もあるかもしれません。

それでも尚、私はキックボクシングと空手の両立をしたいと思っています。

必ず相乗効果があるはずなので!!

私はそれを信じてます!!

とりあえず今回はいい教訓を得たと理解して、また稽古に励みたいと思いました!