カラテウサギの全て空手で解決するブログ(格闘編)

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【空手練習方法】③マス組手(スロー組手)!? 体の使い方と連続技! キックボクシング的空手練習方法

キックボクシング的空手練習方法3回目の今回は「マス組手」です!

といっても何の事かというと、要するに軽い組手です。

実戦感覚を積む事にもなりますが、それより何より技の確認、定着を行います。

特に戦っている時の体の使い方と、連続技が学べると私は思います。

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【練習名】

マス組手・スローモーション組手

 

【練習方法

スピードも出さず、力も入れない軽い組手です。

技を極める「気合」も軽くていいと思います。

スピードが出ないために、なかなか効果的な攻撃が出せません。

ほとんどが防御されてしまいます。

なので、攻撃する場合は相手の意表を突くフェイントや連続攻撃を用いるしかありません。

 

【効果】

普通の組手のようにポイントを取るためのものではなく、自分の体の動かし方やタイミング、連続技のコンビネーションが磨けます。

また戦い方をじっくりと頭で考え、感じながら組手をすることができます。

頭で理解しながらゆっくりとした動作で組手を行うので、技やコンビネーションを理解しながら定着を図ることができます。 

 

【注意点】

とにかく勝負じゃない何度言っても、目一杯のスピードで戦う人がいます。

防具は必須です。

キックのスパーならマウスピース、大きいグローブ(16オンス)、レガース、膝当て、ファールカップなどが必要です。

 

空手の場合も拳サポや足の防具、シンガード、インステップガード必須です。

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頭で理解ができると、今度は工夫をして応用をやり始めます。

ある程度上手になった後には、頭での理解というのがとても大切だと思います。

 

さて、本題です。

ボクシングやキックボクシングをやっていると「マススパーリング」という練習があります。

空手の組手でもこれと同じような練習を行うことで、より実践的な練習が積めると思います。

 

マススパーは、スピードやパワーを必要としません。

割と安全性の高いスパーリング(試合形式)です。

 

ちょっとスパーリングと言われるものの違いを書いてみます。

・マススパーリング・・・当てない(寸止め)のスパーリング

・ライトスパーリング・・・打ち抜かない(少しだけ当てる)スパーリング

・スパーリング・・・試合形式の強めのスパーリング

 

という感じですね。

共通して言えることは、練習なので技の定着を目指しており、勝敗や試合運びの優劣は目的ではありません

※ちなみにジムによっては、マススパーと言っても当てたりしますので、実は結構呼び方は曖昧な感じです。

また本人は意図せずに軽くできない人(打ち抜く人)もいるので注意です!!

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さて、「マス組手」もしくは「スロー組手」のやり方ですね。

 

基本的にはボクシングやキックと同じで、強く当てない前提で組手をします。

伝統派の組手は気合を伴い残心を取る必要があります。

これがやや厄介で、気合をいれる(エイ!と叫ぶ)と、突きや蹴りが早くなってしまいがちです。

なので、この気合をゆっくりと行うとスピードに頼らない組手ができます。

 

当たり前ですが、ゆっくりとした突きや蹴りなので相手に当たりません。

というかお互いガードできてしまうわけですね。

でもそうするといつまでたっても、組手の決着がつかないわけです。

 

でもこれでいいのです!

 

本来のスピードの組手では、ここで決着がついてしまう事が結構あります。

それは瞬発力や身体能力でポイントを取れるということですね。

当然それはいいのですが、折角なのでこのマス組手では、ゆっくりとした攻撃でも尚、ポイントを取るというのが大事なのです。

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それはどうしたらいいのか?

要するに工夫が必要なのですね。

スピード勝負が通じないため(通じてはダメ)例えばフェイントであったり、連続攻撃などの何らかの変化が必要なのです。

 

おそらくそこで気が付くのではないでしょうか。

同タイミングで出した突きは、同タイミングで当たる訳で、特にこちらのポイントにはならないのです。

相手の攻撃をかわす、逸らす、いなす事で相手に隙が生まれる事に気が付けばいいのです。

もしくは強引に連続攻撃を仕掛け相手の体勢を崩す事もあるでしょう。

普段は想像もしない動き方で揺さぶってみたり、目隠し攻撃をしてみたりと有効な攻撃選択肢は幾通りもございます。

 

そこからはイマジネーションの世界ですね。

攻撃のパターンを選択して、実際にゆっくり攻撃します。

何もない状態では通じなかった攻撃も、この時は攻撃が通じたりします!

なので、遅い攻撃でも尚ポイントを取れるような動作や戦略が重要なのです!

 

ここで磨いた動作や戦略は、実際の組手を行う上でもその選手の基幹となる攻撃方法なのかもしれませんよ!?

普段の組手のスピードでは、気が付けないこと、意識がしにくいことも「マス組手」ではわかるのです。

 

スピードが使えない組手でも強い!

そんな選手が強い選手だと思います。

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あとマス組手では、ミスや苦手がハッキリと分かることがあります。

苦手な部分をスピードとかでカバーできないからですね。

蹴り技なんてスピードがだせない分、当てるためこと自体難しいです。

それこそ単発ではまず当たりません!

そもそもゆっくり動いて蹴りは難しいのです!!

 

また重要な要素としては、ステップですかね。

いついかなる場合も常に攻撃に備えた足のつき方、反撃するための体重のかけ方とかがここで分かったりします。

空手に限らず、スポーツで上手な人はみんなこのステップや足の動きが上手なのです!!

ステップの重要性、特に連続攻撃に移るための足の置き位置や使い方はマススパーとかで学べる部分も大きいです。

 

また当然遅いのでケガの心配も少なくてすみます。

これをやったあとに、本来の組手をすると、よりスムーズ且つ戦略的に戦えるようになるかも!!?

似たような練習をしている方もいるかもしれませんが、やはりゆっくりやる事の難しさは実力がモロに出るという点だと思います。

 

たまにはこんな練習もいいと私は思います!!

 

www.karatekagolf.com

 

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