伝統派空手道(剛柔流)を始めてから5年が経ちました。
未だにそれほど上手じゃないですが、それでも楽しいです!
何が楽しいのか?
面白いのか?
そして5年たった今、さらに楽しくなってきました。
まぁ、細かいところは色々とあるのですが、5年経って今私が感じている楽しさや面白さを書き出したいと思います。
※完全に私の勝手な意見です。悪しからず。
1.型(形)が楽しい!
子供が空手を辞める理由が
「型が嫌い!!」
という子が多いそうです。
まぁ、単にやってるだけなら、分からなくもないです。
小学生にそこまで分かれ!と言うのも酷な話です。苦笑
でも、型は非常に重要だと思います。私は!
まぁ、そんな型(形)なんですが、何度もやると上手になります。
少しずつ上手にできると、体の使い方が理解出来るようになるのです。
コレが分かってくると、非常に楽しめます。
例えばこの足の動きは、何の意味があるとか。
「ここで相手の手を引き込んでから、、、」の時に、この立ち方だから、強く引き込める!とか。
逆方向を向く時に何故この足の位置なのか?とか。
全ての動きに理由(しかも複数ある場合も)があるのです!
これを理解して更に自分で満足できる動きができたら、楽しいのです!
さらに言うと、型を打っている時はこんな事を思ったりも出来るのです!
何しろ自己満足です。
何かを考え、何を重視するかは自由なんです!!
だからこんな事を思ったりもできます。
「ちょっと今の俺の力強い受けからの前蹴り!すごくないか?」
「このしなやかな動き、北斗の拳のトキみたいじゃないか!?」
「今のは、相手を引き込む動きだが、タイミング絶妙じゃないか!?」
「この攻撃から一気に防御に移るスピード完璧じゃないか!?」
「完璧な足さばき、この脱力、わかるかなー?」
「見よ!!この力強い攻撃!」
「よし!今日の仮想の相手は、グラップラーバキでいくか、、、。」
「ここに気がついた君、なかなかやるね!!」
などなど。
分かりますか?実際にこんな事は言いませんけどね、、。
でも心の中で割と近いことを思ったりすることも出来るのです!
そう、つまりは「究極の自己満足感」が得られるのです!
突き詰めれるとどこまでも突き詰められるのが型の良いところですね!
型は戦いの再現な訳ですから、一瞬たりとも気が抜けません。
よく会社の空手部の師匠(年齢は10個下)に型を見てもらうと、
「順番を覚えましたね!」
と言われたものです。
技の理解が足りてない事を見抜かれているわけです。
全ては自分次第!スピード、キレ、力強さ等、どこを重視するのかはその空手家次第!
仮想の対戦相手によっても同じ方でも違う戦い方になるはずです!
こんな自分の努力次第で、自由に稽古できる型は実に楽しいのです。
そして型は、男女も年齢もあまり関係ありません。
自分が鍛錬すればするほど、実力が上がるわけです!
女子選手の型は美しいですね!!
シニアの試合とかでも、組手ではなく型だけ出場する選手もいます。
コレが素晴らしいですね!!
老若男女、みんな自分の立ち位置で稽古できるのです!
型専属の選手がいるくらい、型を極めようとする人たちがいるのです。
奥が深いですね!
2.組手が楽しい!
伝統派の組手は、相手をノックアウトする攻撃はダメです。
基本的にはそれ故に安全面重視と言えるでしょう。
ある程度組手ができるようになってくると、もはや一瞬で勝負がついてしまいます。
言うならば居合切りみたいな感じで、一発一撃で勝負が付くこともあります。
本当にあっと言う間に勝負が付いたりします。
でもその中でフェイントの掛け合いとか間合いの取り合いだったり、そんなのを互いに出し合っているその瞬間が、もう堪らないのです!
なので、一撃にかける思いは、相当なものです。
そしてこの動きは、キックボクシングにおいても非常に役立ちます。
基本は立ち技の格闘術なので、共通することが多いのです!
組手はある程度出来るようになってくると、自分のスタイルが決まってきます。
例えば
スピード型・・・スピードに物言わせて先制する!
カウンター型・・・待ちの状態から逆襲する!
トリッキー型・・・意表を突く動きで相手の虚を突く!
乱戦型・・・近接のドサクサに紛れて攻撃を繰り出す!
万能型・・・臨機応変に対応可能!
自分がどの型(パターン)なのか分かると組手がグッと楽しくなります。
よくわからない頃は、スピード重視でした。
でも限界を感じ、今はカウンター狙いで、キックボクシングを学んだので、その動きを取り入れたトリッキーな感じで組手をします。
空手しかしてこなかった人には、意外な動きに見える事もあるようです。
自分のスタイルが分かると、それを活かす練習をしたり、補う練習をしたりします。
そうしていると、違うパターンの動き方や相性の悪い相手の場合の対策など、たくさんの課題が見えてくるのです!
この辺を理解して、更に稽古を積むことでよりレベルの高い空手家になれるのです!
また相手が強大であればあるほど、攻略の作戦が大事になってきます。
こんなのを考えるのも楽しいのです!
ドラクエの世界と一緒です。
今は勝てないけど、レベルあげていろんな技を覚えることで、倒せなかった相手を倒すことが可能になるのです!
前は勝てなかったけど、対策をすると急に勝負感がよくなったりします。
勝つための作戦を考えて、練習すると勝てるんです!!
少なくとも全く通用しなかった、背の高い相手に対して、次戦った時は中段突きを多用して、勝負に出たりもできます!
強大な相手に工夫をして、戦えば勝てる場合もあるのです!!
やってる事は「ジョジョの奇妙な冒険」と同じなんです!笑
ある程度上達してくると組手の内容が変わります。
無駄にバタバタと動かなくなります。
そして基本的に脱力した状態で、相手の隙を伺います。
ある程度実力が付いてくると、無駄に攻め込んでも、攻撃が当たらない事に気がつきます。
なので、相手の攻撃をお互いに見合った状態になったりもします。
そのうち待ちきれなくなって、攻撃してはカウンターを貰うのが私のパターンでしたが、、、。苦笑
こうなってくると、もはやフェイントの掛け合いです。
ジャンケンで言うところの、グーを見せておいて、相手がパーを出した瞬間にチョキを出すみたいな攻防になるのです。
でも単なるジャンケンじゃないのです。
自分の得意な「チョキパート2」や「グーDX!」や「パーファイナル!」等の違うパターンのグーチョキパーを出すことが出来るのです!
さらに言うと、攻撃を受ける、見切るという「スキル」が高ければ、相手の攻撃を封じて、こちらのターンという、「はぐれメタル」に会った時の高揚感も得られます!!
攻撃を受ける、その上での攻撃を出すみたいな攻防ができるようになると、もうこれが最高なんです!!
さらに組手の相手を見ていると、思わずあだ名をつけたくなる選手がいたりします。
大会等に出ると、悪人顔の選手もいるし、爽やかな選手もいろんな選手がいます。
そんな人たちにはあだ名をつけて、イメージを膨らませて、戦略を練るのです!
中段突きが物凄い速さの選手には、「疾風中段ボーイ」とか、
上段蹴りが全く見えずに負けた相手には「ハイキックウィザード」とか
足払いばかりする選手には「コカシヤロウ」とか
イケメン大学生には「イージーライダー」とか
密かに勝手にあだ名をつけて居たりもします。
共有してくれる人がいないので、密かにやってますが、こういうのも楽しいのです!
3.まとめ
こんな感じで、空手の型も組手も実に楽しい・面白いのです!
いろんな選手もいるし、いろんな事が出来るのです。
自分なりの楽しみ方もできるし、稽古だって工夫できます!
初めはわからなくても、徐々にわかってきたら楽しくて仕方ないのです!
ハマる人はハマると思いますよ!!
皆さんはどうでしょうか?
過去記事も参考にしてください!!