カラテウサギの全て空手で解決するブログ(格闘編)

いい年した中年が、突然格闘技・空手にハマった!というブログです

【幸運の空手グッズ】ケース① 部活で万年補欠だった私の大逆転劇!!

世の中には不思議な力を持ったグッズが存在します。

そんな不思議な力で幸運に恵まれた人の体験談です。

部活の万年補欠のAさんは、不思議なTシャツを手に入れたことにより、思いがけない幸運に恵まれて、、、。

嘘?本当?答えはアナタの心に聞いてください。

 

1.万年補欠の男子高校生の場合

それは20XX年の梅雨でした。当時高校3年生だった私は、最後の大会に向けて部活に励んでいました。

ですが私は万年補欠でした。最後の大会もレギュラーには成れないだろうと諦め気分でいました。

夏の最後の大会に向けて練習に励む日々も、気分は盛り上がらず、どうせレギュラーに成れないなら、いっそ部活を辞めてしまおうかとまで考えていました。

どれだけ努力しても越えられない壁があったのです。

昔からの部の方針で、団体戦出場の5名のレギュラーのみ個人戦に出られるという訳の分からないシキタリでした。

つまりレギュ−ラー以外は、全員サポートに回り、投げられる練習に只管付き合い、レギュラー選手の徹底サポートを求められるのです。そこに学年も何も関係なく、実力が物を言う世界でした。

ウチの高校はいわゆる伝統校で、全国大会にも昔は何度も出ている古豪と言われる学校で、この方針は絶対に揺らぐことのない不文律でした。

そして私は毎回、レギュラーの5人にどうしても入れずに、最後の大会のレギュラー選抜の試合を1ヶ月後に控えたこの時期に思い悩んでいたのです。

2.幸運のウサギのTシャツ

武道場に入ると、目下レギュラーに近いと言われる5人が練習していました。

「おう!A!おせーぞ!」

キャプテンはそう大きな声で私に声をかけた。一斉に練習していたメンバーは、私に目を向けたのです。

5人の中で一番反りが合わないBが言いました。

「サポートよろしくね~!Aちゃん!俺らこれで大学推薦GETするからさ!せいぜい受験勉強頑張りなよ!毎日優しくぶん投げるからさぁ!」

ずっと耐えてきた私は、この一言でブチ切れました。

「てめぇ!!いい加減にしろ!」

私は学生服のままで、Bに向かっていきました。

Bは一瞬、真顔になったものの、直ぐににやけた顔をして、私に足払いを仕掛けてきました。

「あ!?しまった、、」

その瞬間私は宙を舞っていたようです。まさに頭から落ちる瞬間に誰かにグイッと胸ぐらを掴まれて、ギリギリで落ちずに済んだのです。

「おい!!お前らいい加減にしろ!」

キャプテンは私とBに向かって怒鳴りました。

「はーい。サーセーン!」

Bは私を覗き込みながらそう言いました。

「おい、A!お前もあまり熱くなるな!」

キャプテンは私に向かって言いました。

「ああ、すまん。ちょっと頭に血が上った、、、」

私は、怒りと悔しさと恥ずかしさで顔が真っ赤になっていたと思います。

ふと見ると、私の学生服の中に来ていたTシャツが破れていたのです。

「ちょっと!何やってんのよ!」

そう言って乗り込んできたのは、マネージャーでした。

「ちょっとA君!B君!この時期に喧嘩とか、何考えてるの!?」

校内でも美人で有名なマネージャーに真っ直ぐに見詰められると胸が締め付けられる思いでした。

Bもマネージャーの前では大人しく、どこかに行ってしまい、後輩たちや武道場にいた他のメンバーも皆私を見ていたと思います。とても恥ずかしく思いました。

私はその後練習には参加せずに逃げるように家路に着く事にしました。

3.幸運のウサギのTシャツ

私は部室にある荷物を持つと帰ろうとドアを開けようとしました。

「破れてるじゃん!部室に替えのシャツあるから帰りにそれ着て帰りなよ」

いつの間にか居たマネージャーは、笑顔で私にそういいました。

「うわ!?びっくりした!一体いつから、、、」

まるでテレビで見た女優のような美しさだと改めて思いました。

彼女は私が部活に参加せずに帰ろうとしていることについて、何も言いませんでした。

「あのさ、何も言わないの?」

私は彼女に素直に聞きました。

「何を?」

彼女は不思議そうに聞き返しました。

「いや、部活サボろうとしてるんだよ俺、、。」

私ははっきり言いました。

「うん。知ってる」

彼女は当然!という感じで言います。

そんな彼女が私に手渡したTシャツを見てギョッとしました。

胸の前にデカデカと書かれたウサギらしき動物が、汗だくで何か言っているTシャツでした。

「え?何このTシャツ、、ちょっとシュールすぎない?どうしたのこれ?」

私は思わず彼女に聞きました。

「ふふふ。知らないでしょ。これ勝利のTシャツなんだって!このTシャツ着た人は最後に大勝利を収めるの!代々ウチの学校に伝わる七不思議!」

マネージャーは、面白そうに話します。

「いや、七不思議って、、初めて聞いたけど、、、」

私は半ば呆れながら、少しだけ笑ってしまった。

「ねぇ!もし来月の選抜の試合で勝てたらさ!プール行こっか!?デートだよデート!」

彼女は間髪入れずに言ってきた。

「は、はぁ!?え、ちょっと、、何いってんの!!?」

私は正直かなり混乱した。

「あははは、焦ってる!?冗談だよ冗談!」

彼女は大笑いしながら言いました。彼女の長い髪がフワフワと揺れて胃がキリキリするような不思議な感覚に陥りました。

「約束だぞ!それ!」

私ははっきりと告げました。

「え?」

彼女は少し真面目な顔をしていました。

「約束!俺がBに勝ってレギュラー取れたらデートな!」

そう言って私は、無言で素早くTシャツを着替えて部室から走り去りました。

胸元のウサギの絵が力をくれるような気がしました。

4.地獄のトレーニング

あれから1ヶ月が過ぎました。私はあの日から地獄のような特訓を積みました。

これで負けたらもう全てを捨てよう!そう思ってこの日を迎えたのです。

「おいおい、1ヶ月も練習にまともに来ないのに、選抜試合だけは来るのな?いい度胸しているっていうか、厚かましいっていうか、、、」

Bは私に向かってそう言いました。

「ちょっと!A君!どこ行ってたの?皆心配してたんだよ!」

マネージャーが私に向かって言います。

「ああ、ごめんごめん。ちょっとね、、、。」

私はそう言ってマネージャーに微笑もうとしたが、うまく微笑めたかは分かリませんでした。

「ただサボってたわけじゃないみたいだな」

キャプテンはそう言うと私の肩をがしりと掴みました。

筋肉で覆われた肉体は、1月前の私のそれとは全くの別物と言えるものでした。

「・・・・!?」

マネージャーは私の体をみて息を呑みました。

筋肉の下には無数の傷があったからでしょう。私のこの1ヶ月で過酷なトレーニングを積みました。とても人間のやれるものではない、命の危険すら感じるような想像を絶するトレーニングです。

それを可能にしたのは、私のマネージャーへの思いだったのかもしれません。

そしてそれを忘れることなく、継続できたのは彼女に手渡された7不思議のTシャツだったように思えます。

「よし!皆準備はいいか!いよいよ選抜試合を開始するぞ!」

キャプテンは、武道場に響き渡る声でそういいました。

5.運命の部内選抜試合

私はこの一ヶ月のトレーニングの成果と言えるでしょう。不動の5人組とほぼ互角の勝負を繰り広げることができたのです。

以前の私から見ればとても信じらない出来事でした。

「まじかよ、、、あいつこんなに強かったっけ??」

周りの生徒は唖然とするばかりでした。

勝負は最後の一枠を巡って私とBの勝負となりました。

「ちょっと調子に乗ってんじゃね?マネージャーになんか言われた?」

ニヤニヤしながらBは言ってきた。

「関係ない!絶対負けない!」

私はBの挑発には乗らないようにしました。

そして試合が始まりました。

互いに距離を取りつつ相手の出方を伺いますが、双方に攻め手がありません。そんな中私が強引に攻め続けた事により、Bの印象が消極的に見えてきました。

Bもそれに気が付き、焦りつつも攻撃を仕掛けてきます。

私はそれを防ぎながら懐に潜り込むように、スキを伺います。

そして互いに一瞬で踏み込むと、まさに私の間合いでした。

「もらった!!」

私はそう言って一気に攻め込みます。

Bは防戦となり、焦っているのが分かります。

私はその瞬間を逃さず組み付きました。

その時でした。

「おい!!俺マネージャーと付き合ってんだけど、知ってた?お前、変なTシャツ渡されて浮かれてない?デートなんか行くわけねーだろ!」

Bが私の耳元でそう言いました。

私はその瞬間に心臓が止まったかのように体が動かなくなりました。

次の瞬間、Bは私の懐に入り込むとそのまま道着を捕まれ、一瞬で跳ね上げられてしまいました。

「背負投げ!一本!それまで!」

私は背中を畳に叩きつけられ、息ができずにいました。

「はーい。色んな意味でお疲れさーん」

Bは私の耳元にそう言い残すと去って行きました。

マネージャーが満面の笑みでBの勝利を祝っていました。

6.その後

私は全てを失いました。レギューラーの座も、恋い焦がれたマネージャーもなんなら1ヶ月の努力もです。

結局「我が柔道部」はそのまま、全国大会に進みベスト4という輝かしい成績を残しました。

最後の試合が終わった数日後に、マネージャーと5人がプールではしゃいでいる写真が部の共通SNSに上がって居たのを見たときは気が狂いそうでした。

5人のレギュラーは、それぞれ大学の推薦を手に入れて、遊び回っているようでした。

特にBは、全国大会での活躍もあり、超難関大の推薦を貰っていたようです。

私は自分の無力さと愚かさを呪い、その戒めとしてウサギのTシャツを肌見放さず勉強をしました。

元々それなりに勉強していたつもりでしたが、これまでの勉強など足元に及ばないほど勉強をしました。

睡眠は2時間、それ以外は全て勉強をしました。

奴らを見返すには、せめて奴らよりも上の大学に行くことが必要だったのです。

その結果、私は「東大 法学部」に合格することができました。

私が東大に受かったという事実は、奴らへの復習でもあったと思います。

溜飲が下がるとはこのことですね。

私にとってこのウサギのTシャツは幸運のアイテムであった事は、間違いありません。

このTシャツのお陰で東大に受かったと言っても過言ではありません。

とんでもないラッキーアイテムですね。

「え?その後の彼等?興味ありませんから知りません。ふふふ」

 

そんな幸運の空手グッズはこちらで購入可能です。

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