武道、道場は月謝は安い?安すぎる!?習い事の徹底比較!

先日興味深いツイッターで見かけました。

「日本における武道の月謝は安すぎる!」という話でした。

では、いくら位が適正なのでしょうか?

 

 

1.世の中の武道や習い事の相場とは?

世の中には多くの習い事が存在します。

では、その相場はどれくらいなのでしょうか?ちょっと調べてみました。

①スイミング 5000円〜8000円

②学習塾 5000円〜10,000円

③英会話 6000円〜8000円

④ピアノ 5000円〜10,000円

⑤体操教室 5000円〜8000円

⑥サッカー教室3000円〜5000円

⑦書道教室 3000円

⑧野球 2000円〜5000円

⑨そろばん 3000円〜5000円

⑩武道 3000円

⑪ダンス教室・バレエ 5000円〜10,000円

⑫ミニバス 3000円

⑬テニス 5000円

⑭プログラミング 10000円〜15,000円

⑮バレーボール 3000円

⑯陸上教室 3000円

⑰絵画造形教室 5000円〜10,000円

⑱サイエンス教室 6000円〜8000円

⑲卓球教室 5000円

⑳ラグビー教室 3000円

㉑囲碁・将棋 4000円

 

との事です。勿論習い事の相場自体怪しいもので、もっとバラバラだと思いますが、きりがないので一旦こんな感じというのを書いてみたいと思います。

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参考サイト:

子供の習い事の費用はいくら?月謝相場一覧!安い習い事は何がある?

「子どもの習い事」人気ランキングと費用の調査データ│キャリアカーバー

子供の習い事別の費用まとめ!相場はいくら?月謝の安い習い事は | 子供の習い事の体験申込はコドモブースター

 

2.習い事の相場の金額理由とグルーピング

金額相場に応じた理由と、少々グルーピングしてみたいと思います。

では、習い事における費用の違いは一体何でしょうか?

講師、先生はどの習い事においてもスペシャリストです。

そこに違いはあまり無いと仮定すると、この中にキーワード、教材、場所、団体などの要素が有るのですね。

では理由を見てみましょう!

 

【Aグループ】平均8,000円を超える習い事

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②学習塾 5000円〜10,000円

教材費用が必要、場所は公共の場は使えない。一教室あたり最大20名程度。

⑪ダンス教室・バレエ 5000円〜10,000円

指導者が少ない。音楽を使うので場所が限られる。

⑭プログラミング 10000円〜15,000円

指導者が少ない。PCなどの経費が掛かる。

⑰絵画造形教室 5000円〜10,000円

指導者が少ない。教材などが必要居なる場合もある。

 

【Bグループ】5000円〜7999円の習い事

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①スイミング 5000円〜8000円

プール自体を用意することができない。

③英会話 6000円〜8000円

指導者の確保が難しい(ネイティブの人)、生徒が少人数

④ピアノ 5000円〜10,000円

指導場所が限定される。生徒が少人数か個人

⑤体操教室 5000円〜8000円

設備などが必要であり、場所が限定される。

⑬テニス 5000円〜7000円

場所が限定される。

⑱サイエンス教室 6000円〜8000円

教材が必要になる。割と少人数。 

 

【Cグループ】平均5000円以下の習い事

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⑥サッカー教室3000円〜5000円

人数は大人数だが、グランドが必要。

⑦書道教室 3000円

生徒の人数が少人数。最大10名程度

⑧野球 2000円〜5000円

人数は大人数だが、グランドが必要。

⑨そろばん 3000円〜5000円

生徒の人数が少人数 最大10名程度

⑩武道 3000円

場所が必要。

⑫ミニバス 3000円

大人数だが、体育館などの場所が必要。

⑮バレーボール 3000円

大人数だが、体育館などの場所が必要。

⑯陸上教室 3000円

グラウンドが必要。

⑲卓球教室 5000円

施設などの場所が必要。

⑳ラグビー教室 3000円

人数は大人数だが、グランドが必要。

㉑囲碁・将棋 4000円

それ程設備は必要ないが、指導者が少ない

 

上記のように、費用の裏側に潜む課題事項を上げてみました。

指導者に特殊能力が必要だったりする芸術関連、施設や設備が必要なもの等も費用が高くなる傾向にありますね。

一方でCグループなどは、公共の場所を借りたりする必要があります。個人的にグランドを持っている人など居ないでしょうから。そうすると、営利目的では借りられないのですね。指導者もほぼボランティア状態になります。

野球やサッカーなど専用のグランドを持つクラブチームなどは月謝が1万円を超えてきたりします。場所代設備費用が非常に高いのですね。

 

3.月謝計算率について

では、上記のような要素を踏まえて考えてみるとこんな法則が成り立ちます。

人数・・・少ないほうが高くなる

場所・・・広いほうが高くなる

専門性・・・高いほど費用も高くなる

レア度・・・レアな競技ほど高くなる

指導者・・・人数が多いほど必要になる

設備・・・必要なほど費用も高くなる

 

これを以下の計算式に当てはめてみます。

 

例えばミニバスを数値にしてみます。

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人数 多い  ・・・2 

場所 広い  ・・・1(市の体育館利用)

専門性 普通 ・・・3

レア度 低い ・・・1

指導者 数名 ・・・3

設備 普通  ・・・3

ーーーーーーーーーーーー

合計    ・・・13(3000円)

1ポイント 230円

 

野球でやってみましょう。

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人数 多い  ・・・1 

場所 広い  ・・・1(市のグラウンド利用)

専門性 普通 ・・・2

レア度 低い ・・・1

指導者 数名 ・・・3

設備 普通  ・・・2

ーーーーーーーーーーーー

合計    ・・・10(2000円〜5000円)

1ポイント 300円(月謝3000円とした場合)

 

ちょっと変わって英会話ならどうでしょう?

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人数 少ない ・・・5 

場所 狭い  ・・・1

専門性 高い ・・・5

レア度 高い ・・・4

指導者 1名 ・・・1

設備 低い  ・・・1

ーーーーーーーーーーーー

合計    ・・・17(6000円〜8000円)

1ポイント 411円(7000円換算)

 

プログラミングならばどうでしょう?

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人数 少ない ・・・1 

場所 狭い  ・・・1

専門性 高い ・・・5

レア度 高い ・・・4

指導者 数名 ・・・1

設備 高い  ・・・4

ーーーーーーーーーーーー

合計    ・・・16(10,000円〜15,000円)

1ポイント 781円(12,500円換算)

 

こんな風に1ポイント で表す単価の違いが重要です。

今回の例でいうと、ミニバス230円に対し、プログラミングは800円近いので、その差は歴然ですね。

 

1ポイントあたりの相場金額は、

300〜600円

くらいが多い事がわかります。

 

とはいえ、ミニバスの体育館がスポーツセンターの体育館である場合には、費用が発生するので、もっと高くなるでしょう。

プログラミングに関して言えば、プログラマー自体が比較的新しい職業なので、それ程経験者が居ないことと、経費でPCや教材が必要なことが高い理由です。

 

4.武道、格闘技の会費・月謝は!?

調べてみるとわかるのですが、日本における武道の費用は、意外と安いのです。では、他の格闘技と比較してみましょう。

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①伝統派空手 3000円〜5000円

②柔道  3000円〜5000円

③剣道 3000円〜5000円

④ブラジリアン柔術 8000円〜15,000円

⑤ボクシング 8000円〜15,000円

⑥キックボクシング 8000円〜15,000円

⑦フルコンタクト空手 5000円〜15,000円

 

①〜③と④〜⑦では大きく費用が異なります。

この違いは一体何でしょうか?

それはずばり言うと設備です。要するに自前の道場を構えているかどうかが大きく異なってくることになります。

指導者の実力は同一とした場合に先程の計算式を当てはめてみましょう。

1ポイントは500円としておきましょう。

 

伝統派空手

伝統派空手は、体育館だとか武道センターなどを利用していることが多いです。

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人数 多い  ・・・2 

場所 広い  ・・・1(市の体育館など)

専門性 普通 ・・・3

レア度 低い ・・・1

指導者 数名 ・・・1

設備 普通  ・・・1

ーーーーーーーーーーーー

合計    ・・・9(参考 3000円〜5000円)

9ポイント 4,500円

 

フルコンタクト空手

フルコンは道場を自前で用意しているところが多いです。

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人数 普通  ・・・3 

場所 普通  ・・・3(自前の道場など)

専門性 普通 ・・・3

レア度 低い ・・・2

指導者 数名 ・・・1

設備 豊富  ・・・5

ーーーーーーーーーーーー

合計    ・・・17(参考8000円〜15,000円)

18ポイント 8500円

 

ブラジリアン柔術

ではブラジリアン柔術ではどうでしょう?

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人数 少ない ・・・4 

場所 普通  ・・・3(自前の道場など)

専門性 普通 ・・・5

レア度 低い ・・・5

指導者 数名 ・・・1

設備 豊富  ・・・3(マットなどが必要)

ーーーーーーーーーーーー

合計    ・・・21(参考8000円〜15,000円)

21ポイント 10,500円

 

なんかそれっぽい金額になりませんか?

こんな風な計算式が成り立つのです。

金額の違いはこんな風な違いから来ているのかも知れません。

 

5.日本における武道の月謝は高い?安い??

長々と書きましたが、ようやくタイトルのお話です。

日本の伝統的な武道、空手、柔道、剣道と月謝が安すぎなのかもしれません。

月2000円〜3000円とかの道場もあります。

私もそうですが仕事として道場をやっていない人間ならば「赤字にならなきゃ良いや」という考えだと思います。

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これは結構良いように見えて、一概にそうとも言えません。

何故なら一流の指導者もこの金額感に巻き込まれてしまうからです。

そして武道道場だけで生計を立てようとするには、あまりにも安すぎるのです。

武道の精神性は金など求めず!?なのかも知れませんが、それでは一流の指導能力を持つ人が道場を経営できないという事になります。

 

ツイッターで見ましたが、海外での武道は日本円で10000円〜 20000円以上する場合もあるそうです。

日本は間口を広げるために、また歴史的に若者の育成の観点から抑えられた武道の月謝ですが、海外ではむしろビジネスとして、高い金額設定になっているのです。

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私も初め伝統派空手の会費が3000円と聞いたときは驚きました。「え?そんなに安いの!?」と思ったものです。

ボランティアでないならば、指導料はしっかりと貰うべきだと思います。

なんとなくピアノのレッスンが月7000円と言われても「そうかぁ」と思いますが、少年野球チームの会費が月7000円だと「高い!」と思うものです。

恐らく少年野球の監督・コーチがボランティアの方が多いからだと思います。

 

月謝が安ければ、入会の敷居が低くなるのですが、実際には中身に価値が有るかどうかで続けるか、やめるかの判断だと思います。

素晴らしい指導者には、素晴らしい対価があって然るべきと思いますし、そうする事によって自分も素晴らしい指導者になろう!と夢を持つ若者が増えるのではないでしょうか?

結果、日本における武道、格闘技の底上げになると思うのです。

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武道は学生時代まで、、という方が多いと思いますが、一生涯続けられるものだと思います。

だからこそ、優れた指導者が居て、武道で生きていこう!という人がもっと増えれば良いのではないかと思うのです。

私の通っているキックのジムでも、トレーナーとして現役選手を雇っています。これはジムのオーナーが現役選手の働き口を確保するため、夢を持って余計なことを考えずに、格闘技に邁進してほしいという思いからだそうです。

 

確かに習い事にかけるお金は少ないほうが良いのは事実ですが、習い事でもたらされるものは人生に大きな影響を与えてくれるのではないでしょうか?

きっとその価値は、支払った月謝以上のものであると私は信じたいです。

コメント

  1. doraneko_fighter より:

    コメント失礼致します。
    いつも楽しみに読ませて頂いています。
    素晴らしい分かりやすいポイント分析ですね。
    仰る通り伝統的な武道における月謝は確かに安いと思います。
    参考ですが、私がこれまで通ったことのある武道の習い事です。
    ①柔道(高校まで、部活も所属)
    ...2000円/月(週3回)
    ②空手(松濤館、現在継続中)
    ...3000円/月(週3回)
    ③空手(フルコン、県外転勤中に入会)
    ...3000円/月(週2回)
    ④空手(総合系、県外転勤中に入会、引っ越しを機に退会し、③へ)
    ...10000円+手数料(常設道場あり、毎日、一般・選手等クラス分けあり)
    ※口座引き落としでした
    ①~③、④で大きく差があります。
    ①~③につきましては指導者(館長、指導員)がそれぞれサラリーマン、自営業等職業を持ち、ボランティアで教えていて、④は指導によって生活をしているという点が大きいと思います。
    また、月謝が高額になれば当然稽古回数も増え、設備も充実したものとなりますね。
    伝統的な武道は昔から「お金を取るべきではない...」のような暗黙の了解みたいなものがあり、ボランティアで教えているグループはその傾向が強いのかも知れませんね。
    空手の指導をしていた頃、「もっと回数を増やして月謝を上げては...」等の意見が出たこともありましたが、それぞれ仕事を持っているため、結局「誰がやれるの?」「来れるの?」と言った課題の打開策は見つからず、実施には至りませんでした。
    ボランティアにしても、生活の糧とするにしても、金額の設定は悩ましいところとなると思います。
    習う側としては安いに越したことは無いと思うのですが、③の道場に通っていた頃、当初は「稽古に来たときだけ500円支払う」システムであったのですが、行った時だけ払えば良いので稽古生が定着しない、「ワンコインで習える」等とネットに叩かれる、近隣の道場から「営業妨害」等の苦情が来る等代表師範が御苦労されたというお話を聞いています。(後に月3000円となりました。)
    それなりの対価を払うということは指導する側だけでなく、習う側のモチベーションにも関わってくるのでしょうか。例えば10000円払えば「ちょっと気が乗らないから休もう」等とは考えないでしょうし、行かない分払わなくても良いのであれば「頑張っていこう」とならない事も考えられます。
    いずれにしましても、「○○円払っても習いたい!!」「これを習える、楽しい時間を過ごせるなら○○円は安い!!」と思って頂けるような指導を目指したいですね。

  2. waga186 より:

    doraneko_fighterさん
    コメントありがとうございます!
    まさにコメントの通りです!
    指導者がそれ一本で食べていけるような仕組みであれば、指導者のレベルは上がるし生徒のレベルも高くなる。
    真剣にやる人にとって、双方に望ましい関係性が生まれるように思います。
    また個人的には、道場が常設であれば毎日通えるメリットはありますが、メンバーが固定化されてそれこそ人口がそれなりに多い地域でないとなかなか難しいのかなと思います。
    地方都市の田舎町であればそもそも人口が減っている現代において、道場生の確保もままならないと思いますし、、。
    いずれにせよ、学ぶ中身が満足するものであれば、この金額なら安いくらいだ!と納得の関係性ができるのかなと思います。

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