さて、準優勝したということではありますが、いくつかのポイントがございます。
今回で言うとズバリ言いますと「試合数」です。
私がこれまで経験した空手の試合は「１分とか１分半」とかの割と短いで戦います。
ところがこの１分とか１分半は、実際にはかなり長いのです。
ボクシングは１ランド３分ですが、３分間時間がストップすることはありません。
でも空手の１分というのは、都度止まるので、実際にはもっと長いわけです。
そして上手な選手であれば、あっという言う間にポイントが取れるのであっという間に試合が終わったりもします。
私が大学生相手に完封負けした時は、五ポイントあっという間に取られて負けたのですが、息切れ一つしない体力状態でした。
しかしそこまで技にキレとタイミングを身につけていない人たちの試合は、ボクシングで言うところの泥仕合的な感じになり、体力が奪われてしまうわけです。
そして試合を重ねることで体力を奪われ、ますます技のキレはなくなり、ポイントが取れなくなる訳ですね。こういった悪循環に陥れば陥るほど勝つことは難しくなります。
実際に過去の試合においては、私のみ逆シード状態でおかしいだろう！と言いたくなることもございました。
今回の私はトーナメントのマジックに助けられた訳です。
どういうことかと言うと、まずシードであったこと。シードといっても別に強いとか・弱いとか関係ありません。単なる運です。
でもこれによって、１試合余計に戦わなくても良いことになります。
但しこのシードというのは人によっては、スロースターターの人とかもいて、試合を重ねながら本領を発揮するタイプもいるので一概に有利とは言えませんね。
娘の試合とかでは、シードされてしまうと少なからず強い相手が出てくるので、１回も勝てずに負ける可能性が高くなり、それはそれで娘のモチベーション的にどうなのだろう？と思ったこともあります。
まぁ、体力に自信のない私にとってはシードされた事はラッキーであったと思います。
さて実は今回の最大とも言える「ポイント」はこの後の試合なのです。
シードされていた私は、２０人くらい参加している選手の中でも最も遅い部類の最初の試合になるので、並ぶ場所もかなり後ろに並んでおりました。
試合をしないでしばらくは出番もないということで、ボケっとほかの人の試合を見学しているのです。それでも熱のこもった試合は見ていて楽しいものです。
甲子園の試合を見ているのと一緒で未熟が故に、大逆転が起こったりドラマティックな試合内容であったりすることもあります。
「あの人は、こんな技を出すのか」とか、「この人とやるならこうだな」とか自分なりの作戦を考えながら試合を待ちます。
そして遂に私の番が来たわけです。
ところが、、、、まさかの、、、。
なんと１回戦シードだった私の初戦である２回戦は、何故か不戦勝となりました。
他の試合は全試合普通に成立していた気がしますし、まさか２回戦で相手がいないという事になるとは思いも寄りませんでした。
怪我でもしたのでしょうか？それともなにか事情で辞退したのでしょうか？
とにかくトーナメント表を持っていなかったので、本来は誰だったのか？なぜ居ないのかを伺い知ることはできません。
私は冷静なフリをして、当たり前のように勝ち名乗りを受けます。
心の中では結構混乱してましたけどね。
こうなると私は１回も戦わずに、「準々決勝進出」という事になる訳です。
要するに他の人は勝ち上がってきている中で、タダいるだけでベスト８に進出。
そして他の人よりも１試合。シードされなかった人によっては、２試合も少ない訳です。
これはこれで複雑な感じもしますが、トーナメントも進めば進むほど手強い相手が出てくる訳で、早い段階でそれほど強くないなら慣れておきたいという気もしますが、そこであっという間に負けることもあるので、まぁよしと考えます。
正直、やる気満々で出て行ったら、試合がなかったのでまたここから待ち時間が始まる訳ですね。
そしていよいよ、本日の初の試合が始まるのです。
私はこの時点で圧倒的な優位に立っているのが実際のところです。
続く
