カラテウサギの全て空手で解決するブログ(格闘編)

いい年した中年が、突然格闘技・空手にハマった!というブログです

【空手の魅力】②武道の嗜み 礼に始まり礼に終わる! 細かすぎて伝わらない空手の楽しさ・素晴らしさ

さて空手の魅力シリーズ 第2回目の今回は

m(_ _)m

挨拶についてです。

 

「礼に始まり、礼に終わる」という言葉を聞いたことありますでしょうか。

空手だけではなく、柔道、剣道でも同じような事や作法があると思います。

いろいろな解釈があるかもしれませんが、私が知っているのは「自らを律し、相手を敬い、常に勝敗の結果よりも相手への敬意を持つこと。礼儀礼節を持って稽古・試合に臨む態度の体現」と思っています。

 

この勝敗よりも、相手を敬うという根本的な考え方はスポーツマンシップという言葉に置き換えられる気がしますね。

そしてやはりこの主に武道の世界で聞く、この考え方は素晴らしいと思います。

世界のホームラン王の王貞治さんは、ホームランを打ってもあまり喜びを表現しなかったそうです。それは相手選手(投手やチーム)の事を思ってとのことだそうです。

流石は国民栄誉賞!!圧倒的な記録を持ちつつも若い頃からこの態度というのが素晴らしいですね。

 

私はただ単に「勝つことこそが全て」である!という考えも否定はしません。

勝ったからこそ見えるものもあるし、負けたらそこで終わりというのも事実。

何を言おうとも、敗者の戯言、言い訳と言われることもあると思います。

だからこそ勝者の敬意というものが大事だと思うのです。

 

さて、そんな作法の最初に行うのが「黙想」という行為です。

瞑想や黙祷ではありません。黙想(もくそう)です。

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黙想というのは、目を閉じて心静かに稽古や試合(空手)に臨む思いを新たにし、これからすべき事や過去反省等を心の中で整理する事だそうです。

正直最初の頃は、黙想ではなく黙祷だと思っていましたし、、。

単なる作法としてしか捉えていなかったので、意味も知りませんでした。

はっきり言うと小学生の大半は何の事だか知らないと思います。笑

だって大人でも知らないのですから!!

 

ちなみにキックボクシングの練習にこのような黙想タイムはありません。

でも、私は柔軟(15分から30分)をしている時に、似たようなことをしています。

今日は何をしようか、体の調整はどうだろうとか、なので本当は黙想タイムは結構長く取る方が私にはあっています。

いきなり練習よりも成果を得られる気がします。

 

また昔よく見ていたゴルフのレッスンビデオでも、「谷将貴プロ」も似たようなことを言っていました。一流どころはきっとこういうのが自然とできるのでしょうね。

www.tmga.jp

ちなみにゴルフで言うところのこの谷さん的な教え方が私は非常に合っています。

年に数回しかゴルフコースに行かないですが、ベストスコアは89です!

 

さて話はそれましたが、黙想は非常に重要です。

ちなみにこれを稽古の開始と終わりに行います。

まぁ、予習・復習じゃないですが、「整理と振り返り」ですね。

ビジネスでも勉強でもなんでもそうですが、非常に重要だと思います。

 

そして次に始まるのが「正面に礼」です。

これは何かと言うと、神様に礼をしている訳です。これは他の武道でもあると思います。

稽古で怪我や命に関わる事もあるかもしれません、「神様助けて!」という神頼みというよりは、神様に覚悟を伝えて見守って頂く的なものかと私は考えています。

・・・。同じか、、、。苦笑

空手道場や柔道場で神棚があるのは、昔の名残かもしれませんがそれが今にも受け継がれているのですね。いかにも日本ぽくて良いですね。

ちなみにたまに会社の空手部でレンタルスタジオで練習するとき、正面はどっちだ?という話題になります。それくらい重要なことです。

 

ちなみにお正月や厄払いに神社に行く時に、神様にお願い事をすると思います。

この時、「神様どうかのぞみを叶えてください!」というのは駄目だそうです。

正しくは例えば

「私は〇〇市□□町✖丁目に住むカラテウサギと申します。年末までに第〇〇回ジャンボ宝くじにて高額当選(1000万以上)させてください!」

という感じで、自分が何者で、どこに住んでいて、具体的にお願いしないと駄目だそうです。

神様も多くの人の願いを忖度してる暇など無い訳ですからね。

 

そして最後に「互いに礼」となります。

 

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文字通りですが、お互いに敬意を持って接する、稽古に臨むことを表します。

正座をして深く礼をするという行為、あまりしないかもしれませんが、田舎のお婆さんたちは客人を迎える時にこんな感じになってますね。

やはりこれもまた伝統的な礼儀作法なのかもしれません。

 

このような行為は、「いつの時代だよ!?」とか「実戦に何の役にも立たない」という人もいるかもしれません。

以前通っていたキックボクシングジムの会長は、元々空手家だったけど、あれがどうしても嫌だったと言っていました。

理由は「神様に頼んでも実力がなきゃ勝てないし、、、。」という事でした。笑

実際に現実主義者も多くいるのかもしれません。

 

当然我々は、スタンド(幽波紋)使いでもないし、そもそも神様のチカラで勝とうとか思っているわけではありません。

私はあくまで覚悟の話と相手に敬意を払うというこの考え方こそ素晴らしいと思うのです。

相撲で横綱が勝って喜んだり、相手を威圧したりとか批判される事がありますよね。相撲は元々神事ですから、より一層そういうのがあるのかもしれません。

でも、その横綱が強く、礼儀正しく、そして敬意を払うからこそ、尊敬を集め我々も応援するのです。単なる力勝負のスポーツではなくそれは日本の国技にして武道である「相撲道」たる所以なのでしょう。

空手とは競技こそ違えど、日本古来の武道(柔道や剣道に代表される)の考え方は私は大好きです。だからこそ頑張ろうという気になるし、スポーツとは違うんだという考え方、精神性が好きですね。

個人的には柔道が世界の「Judo」となり、空手世界の「Karate」となっても変わらずに受け継いでいってほしいと思います。

でも、それって「最近の若い奴は、、、。」と言っているおじさんとあまり変わらんような、、、。笑

皆さんはどう思われますか?

 

ちなみに私はキックボクシングもやっていますが、皆さんもちろん相手に敬意を払っていますよ!!

よくボクシングの挑発とかあれはかなり意識して敢えてやってるそうです。

自分で鼓舞する意味とか盛り上げる意味とかだそうで、本気で相手を貶めてやろうとか思っている人は居ないそうです。

 

www.karatekagolf.com

 

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