キックボクシングジムに通っているといろんな出会いがあります。そして衝撃的な人物に出くわすこともあります。今回はそんなちょっと変わった人から教わった護身術(役立つかはかなり怪しい)、戦い方について思い出しながら書いていこうと思います。
それはまだ私が、職場が新宿に移る前の結構前の話です。会社近くのキックボクシングジムに通ってまもない頃です。サンドバッグに向かってキックを練習している時でした。
私は練習しているので誰かが周りで見てるとかは全く気がつきませんでした。後ろにその人がいた事も全くわかりませんでした。
はじめは誰に話しているのか分かりませんでしたが、どうやら私に対して話しかけてきたようです。
オジさんは私にダメだししながら、近づいてきます。はじめは親切なオジさんが何かを教えてくれるのかなと、ちょっとドキドキしながら振り返りました。と同時に周りに居た練習生が雲の子を散らすようにどこかに行ってしまったのですが、この時は全く気がつきませんでした。
オジさんは私との距離を極端に詰めながらマシンガントークを炸裂させます。しかも大体が何を言っているのかわからないか、意味がない事を延々と話し続けるのです。私はこの瞬間に感じた違和感をもっと尊重すべきだったのかもしれません。
このとぼけたオジさんがマーベラス江戸川さんです。ちなみにマーベラスというのは、本当は別の呼ばれ方をされてました。江戸川というのは江戸川区に住んでるアピールが凄かったので、組み合わせてみました。深い意味はありません。
それはいいとして、この人なんなの?という感じの人ってたまに出会ったりします。
ジムに入り立てて知り合いもいない私は、声をかけてきてくれたこのオジさんに深く感謝したのですが、後日その感謝は全くの誤りであった事に気がつきました。笑
世の中変な人もいるものだなと思ったものです。
自己紹介でいきなり「僕は海外の軍隊に居た」とか「ある国の大統領の警護に抜擢された」とか「とある国の特殊軍隊に格闘技を教えている」等と半笑いで分かりやすい嘘を堂々と言ってのけるキワモノツワモノです。
ほかの会員さんたちも早々に関わるのを嫌がり遠くに行ってしまう始末。
最も困るのは、ひたすら話しかけてくるので練習ができないという点です。会長が来てマーベラスさんを一喝してくれるまで、私はこの日だけで10分以上も捕まるハメになったのです。
ですが、このマーベラスさんのいう事はほとんど嘘っぱちと思われるのですが、結構楽しい話もしてくれるのです。
ちなみに格闘技の腕前については、何故だかジムにいるくせに全然練習しない人だったのでイマイチわからなかったのですが、蹴りとかパンチとかは確かに綺麗でした。まぁ、強そうだなとは思いますが、それ以外のインパクトが強すぎて格闘技術の印象はあまりありません。笑
そして私は人生において、この人ほど「胡散臭い」と思った人に出会ったことがありません。この人が出資を求めてきたら、絶対に一円も渡さないと思います。
そんなマーベラスさんに私はターゲットにされたらしく、毎回行くと最初の10分は必ず話しかけられ続けました。その中で奇想天外な護身術、格闘術についてご紹介いたします。ほとんど役に立つとは思えませんが、、、。摩訶不思議な護身術を教えてもらったのです。
次回はそのご紹介です。